第3話 赤子

目を開けると知らない天井があった。

「おぎゃー!(知らない天井だ。)」

異世界転生したら言いたい言葉No.3を言ってしまった。しかし、自分の声が変だな。喋れない。ぷにぷにとした手が見える。だけど視界の幅が小さいな。目があまり開けない。


(しかし、やはり赤子への転生だったか。これからどんな羞恥プレイが待っているのだろうか?)


「私の可愛い息子。よく顔を見せて。」


急に抱き抱えられた。声がする方を見ると、金髪碧目のすっごい美人がいた。


「僕たちの愛しい息子生まれてきてくれてありがとう。そしてリディア、頑張ってくれて

ありがとう。」


上から声がしたため、見てみるとこちらは、赤髪でエメラルド色の目の凄いイケメンだった。多分この人が父親で、リディアと呼ばれた女性が母親なんだと思う。これは俺も将来有望だな。


「「ちちうえー、ははうえー。」」


「どうしたの2人とも。」


なんか幼い声が聞こえたぞ?もしかして兄弟か?ガルガディアさん?さま?も次男に転生させるって言ってたしな。さて新しい兄弟はどんな感じなんだろうか?


「あの、ぼくはやめたほうがいいっていったんだけど、ラミアおねえちゃんがかってにはいっちゃって、それで、あの「ちょっとレイン!それは言わないって言ったでしょ!!」


金髪でエメラルド色の目の気弱そうな男の子の方が弟か?そして赤髪で碧目の気が強そうな女の子が姉か。やはりどちらも将来有望だな。まぁ、あの親から生まれたからな。


「あらあら。2人とも赤ちゃんの前だから静かにね。」


「そうだぞ。赤ちゃんがびっくりして泣いちゃうぞ。」


そう言われると2人とも口を塞いで小声で喋り出した。ほっこりする。


「あの、ははうえ。赤ちゃん見てもいい?」


「あっ。わたしもみたい!」


「静かにね。赤ちゃんがびっくりしちゃうからね。」


さて新しい兄と姉にサービスするか。


「だぅだ。だだーだ、だうだうだう。(初めまして。これから家族としてよろしくね。)

そう言って2人が出してきた指をつかんだ。


「「うん。これからよろしくね!」」


「あらあら。もう仲良しさんなのね。3人とも可愛いわぁ。」


「あのー、奥様。私が空気になっているのですがどうすれば良いでしょうか?」


っ!?影が薄くて全然分かんなかった。


「あら。ごめんなさいね。忘れてたわ。」


メイドさんっぽいな。しかもクール系の美人さんだ。めっちゃいい匂いする。


「いえ!奥様が気になさるようなことではございません!家族団欒のところを邪魔してしまい申し訳ございませんでした。」


「いいのよ。貴方も家族のようなものなのだから。そうよね?ロイド?」


「そのとうりだぞマリア。」


へぇ。メイドさんの名前ってマリアって言うんだ。日本を思い出すかのような綺麗な黒髪だ。しかも猫耳だ!触らせてくんないかな?


「奥様。それに旦那様もありがとうございます。」


うわぁ。尻尾が揺れてるし、耳がぴょこぴょこ動いてる。よっぽど嬉しかったんだろうな。父さんと母さんも頷いてるし。

あれ?なんかねむくなぅてきたやうにゃきがやそまら。


「あら。眠っちゃったわ。」


「そうだね。疲れたんじゃないかな?」


「そうだわ。この子の名前を決めなきゃ。」


「うーん。どんな名前がいいかなぁ?マリアはどうだい?」


「分かりました。えーと…アレクハイン様でどうでございましょうか?」


「うむ。流石マリアだ。」


「そうね。それじゃあ、愛称はアレクかしら。」


どうやら今世の名前はアレクハインに決まったようだ。安心したら力が抜けて眠たくなってきた。目覚めたら夢でなあことおいのりょう💤

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