第2話 転生

「脱線しまくってしまったね。早速本題に入ろうか。君には僕の管轄する俗に言う剣と魔法の世界[ガルガニア]に転生してもらう。ちなみに拒否権はないよ。ついでに言うと転生する人は火、水、風、土、雷、光、闇の属性魔法+時空間魔法の適正が有るよ。スキルは自分で選んでもいいけれど最大15個までだからね。あと、この世界で全員が使える無属性や、属性魔法の派生なんかもあるよ。」


この量から選ぶのかよ!?えげつないな


「時間は気にしなくてもいいよ。ここでは1日が1秒だからね。」


なんかボールを集める某人気漫画の部屋みたいだな


「それを言っちゃダメだよ。色んなとこから怒られちゃうからね。そうことは心の中でだけね。それにしても、前に来た子は勇者を目指すってはしゃいでたな。未だに聖剣抜けてないけどね。転生してもう30年近く。そろそろ諦めないかな。勇者の素質はあるけどねぇ。約束しちゃったから新しい勇者を誕生させることができないんだよね。ところでもうそろそろ終わったかな?」


「ああ。こんなもんかな。」

それにしてもそいつなんで諦めないんだ?


「ふーん。どれどれ。本当にスローライフする気なの?」


「そうだな。静かに目立たずに生きようと思ってるよ。」

俺が選んだスキルは、剣術、弓術、体術、アイテムボックス、超再生、隠密、創造(ただし材料が必要)、鑑定、千里眼、テイム、限界突破、強奪、思考加速、錬金術、身体装甲だ。


「うーん、目立つと思うんだけどなぁ。まぁいいか。それじゃあこれから転生の儀を始めるよ。」


いよいよ転生か、第二の人生は絶対に過労死なんてしないぞ!


【我が名。ガルガディアに於いて命ずる。迷える魂を我が世界[ガルガンティア]に転生させる。世界よ、汝を祝福したまえ。汝の未来が幸多からんことを。】


背中から6対の羽根が生えてきて、威厳溢れる姿になった。流石神。ってゆーかコイツの名前ガルガディアって言うんだ。しかも迷える魂ってダーツで選んだって言ってたよな?


「こーゆーのは形が大事なんだよ。」


そーゆーもんなのかね?


「ふふふ。あと数分で転生できると思うよ。転生先はガイスト王国の辺境貴族の次男だからね。イケメンで健康な身体にしといたよ。ついでに僕の祝福しといたから。精々束の間の自由を謳歌したまえ。」


色々と言いたいことあるけど最後めっちゃ不穏なんだが!?大丈夫だよな?


「それじゃあ行ってらっしゃい。あと魔王と勇者いるから。それに普通に魔物とか。」


ガルガディアがそう言った瞬間、地面に穴が開いた。顔見るとすっごい悪い顔してるマジふざけんなオメー。それに最後魔王いるって言ったな。聞いてねーぞ!?騙しやがって。

いや勇者がいるのは聞いてたか?そう思いながら徐々に俺の意識はブラックアウトして行った。



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