チーレム無双?そんなのよりもスローライフがしたい!
雅(みやび)
第1話 転生?
目が覚めるとそこは真っ白な空間だった。
「おーい。」
何処から声が聞こえる。まさか誘拐?しかし、俺は何処にでもいる普通の高校生だ。俺を誘拐すらメリットなんてないはず…。
「こっちだよぉ〜。」
声がする方を見るととても綺麗で中性的な美少年?が立っていた。
「はじめましてかな?僕はそうだねぇ。君たちで言うところの神っていうやつかな。」
(……神さま?ってあれか?最近は、トイレとかいろんなところにいるっていう。)
「あははは。違うよ。僕たちはそんなに暇じゃないよ。それはきっと君たちの世界で作られた物怪の一種のことじゃないかな。」
(衝撃の事実が発覚してしまった。あんなに神社で祈ってたのに、無駄だったってことか。ってゆーか俺はさっきから口から喋っていないような気がするんだが?まさか心を読んでいるのか?素数でも数えてみようか?)
「そうだね。心を読んでるよ。あと口が無いのは君が魂だけの状態だからじゃないかな?人間の姿を強く思い浮かべれば仮初めの肉体が手に入ると思うよ。」
なるほど。そうゆうことならと、鏡に写った自分の姿を思い浮かべてみる。
「というか俺は死んだのか?さっき魂だけの姿って言ったよな?あと、ここは何処だ?」
「おお、発声器官ができたのか。心を読むのって地味に面倒臭いんだよね。」
質問をガン無視か。こんな失礼なやつ初めてだぞ。
「あはは、ごめんね。確かに君は死んだよ。
本名はえーと斎賀翔斗君。享年、26歳。死因は仕事のしすぎて疲れているところにおっさん狩りに絡まれたところで疲れがピークに達したため、そのまま死んだ。うん、過労死だね。しかし、面白い死因だね(笑)。あと、ついでに言って置くとここは天界っていうところだよ。天使とか神が住んでるんだ。」
こいつマジで失礼なやつだな。1発殴っても許されるだろうか?
「まぁまぁ落ち着いて(笑)。君をこの場所に呼んだのは理由があるんだ。死因が面白いからじゃないよ。」
「じゃあ何のために呼んだんだ?」
「実は君には僕の管轄する世界に転生してもらおうかと思ったね。ほとんどの男子が一度は夢見るやつだよ。」
なるほど。しかし何故俺なのだろうかと聞いて見ると
「ダーツだよ。ダーツ」
と返されたマジでいらつくこいつ。ってゆーかそんなので選んで良いのか?天界はこんなんで大丈夫か?こんなやつばっかなのか?
「大丈夫。真面目な奴もちゃーんといるよ。それにしても変だな?前に来た子はちーれむ?無双だって喜んでたよ。まさか君は男の娘?」
よし、1発殴ってやる。
「俺は別にチーレム無双をしたいわけじゃない。働きすぎたから、田舎でスローライフを送りたいだけだ。あとそいつ高校生だろ」
「よく分かったね。君が通っていた深山高校の子だよ。それにしてもスローライフとは夢がないねぇ。おっさんの考え方じゃん(笑)。まぁ、おっさん狩りに絡まれたからあながち間違いじゃないかな(笑)」
うっせいわい。
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