其の肆 空豆の産地と伝来

 空豆の産地として名高いのが、鹿児島県の薩摩半島。中でも指宿いぶすき市は、日本一の生産量を誇ります。全国の市場に出回るものの多くが、鹿児島のものだとも言われております。空豆は日本原産の食材ではないのですが、生のものだとまず外国産って見ないような気が致します。因みに原産地はアフリカとも中央アジアとも言われており、我が国に伝来したのは何と奈良時代。インドの高僧菩提仙那から行基上人に贈られたのが始まりとも言われております。

 話が逸れましたが、本作でご紹介した房州も、全国屈指の産地でございます。中でも、南房総市での生産が多いようです。房州には、「房州空豆」という地物が残っておりまして、こちらは現在の空豆よりも小ぶりで色味が濃いのが特徴でございます。 

 房州空豆はあまり多くは出回る食材ではございませんので、実際に現地に赴くか、農家さんから直にお求めになるのが間違いないのではないでしょうか。

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