第11話 案内と紹介【その7】

「.............え???」


ちょ、そこそこ衝撃の事実でわろえもしないのですが。


「びょ、病気...というと?」


「えー!もうえっち〜!秘密だよ〜!」


ちょ何この人お茶濁しまくるじゃん!!


「でも、僕は病気だから髪は生えてこないし、太りも全然しないんだ!」


「あ、そうだ、このちゃんは自称病気持ちでもあるよ!」


自称!!?いやなに自称って!あくまでも真偽不明なの!!?


「そゆこと〜!だから体の心配はいいよ!!ありがとね!」


「は、はい...。」


「ところで、君は結局誰なの〜?」


「あ、えと、や、八百谷宗です...」


「へえ〜!よろしくねやおっち!」


「や、やおっち...。」


また新しいあだ名つけられた。...やおっち...。


「じゃっ!僕らはみーちゃんのとこに行ってくるね!」


「ばーいば〜い!!」





「...あの、望さん、みーちゃんとは...?」


望さんに案内され、今は別の廊下を歩いている。どんだけ広いんだよここ。


「んー?みーちゃんはね、ここに来たのが君除いた僕らの中で1番新しい子だよ!」


元々全員居たんじゃないのか?勧誘式?宗教みたいな?


「あれ?ブナくん何考えふけってるの〜?」


「あ、いえ...。」


「あ!わかったあ。もしかしてここから出ようとか考えてるんでしょ〜」


「へえ!!?い、いえそんな!!」


「ブナくん分かりやすすぎるでしょ。顔にほとんど出てるって。(そうだよね〜!)」


おい。言ってることと本音が真逆なんだよ。


「あ、ここがみーちゃんの部屋ね。出てくれるかな〜。」


そう言った望さんと俺は『入るな!!』とでかでかと書かれた紙が貼られているドアの目の前に立っている。何この状況。


「あの、この入るな。って...?」


「ブナくん、入るなって書かれているよね?」


「え?はい...。」


「...でも、人の本能的に入りたくなっちゃうよね。」


...え?何言ってるのこの人。なんか非常に嫌な予感がするんだけど。え?気のせい??


「...って訳で〜。」





「突撃じゃあ〜〜〜〜〜!!!こんにちはー!デリバリーでーす!!!」


うわあああああああやっぱり!!!いやノリノリじゃん!!!ちょっ!確実なる巻き込まれ!!色々と俺巻き込まれすぎだろ!!皆さん僕は無罪です。




「ぎゃあああああああ!!?誰だよぉ!!!!」


そして誰かの悲鳴が上がった。悲鳴が上がった先を見ると...。


「やっほーみーちゃん!」


...なるほどこの人がみーちゃんか。うん。言い方が悪くなるが前髪が長く普通顔で目つきが少し悪い。そして白マスク着用....。



あれ?...なんか、この人


「(すごい俺と同じ類の人のような気がする...。)」









-------------キャラクタープロフィール⑦------------------------------------------------------------


佐藤之実さとうこのみ 17歳 男


誕生日...5月3日


身長...172cm


好きなもの...甘い物全般。イマドキの洋服や小物。昔遊び。


依存しているもの...砂糖


その他...砂糖が入っていないものは驚きの反射速度で吐き出す。自称「病気持ち」。








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