第10話 案内と紹介【その6】
「さて、次は誰を紹介しよっか〜。」
「まだいるんですか!?」
今、俺は横にたくさんの部屋が並んでいる廊下らしきところを望さんと歩いている。俺は本当にいつ帰れるのだろうか...。なんとなくここに来てから1時間以上は経っているような気がする...。
「...ちなみに、ここには何人住んでいるんですか。」
「あ〜、えっと、僕合わせて9人住んでるよ。」
多っ...。
「...おっ?...あっれぇ〜!のぞくん!どーしたのそんなとこで!」
誰だ...?
「お〜!このちゃん!ナイスタイミングー!」
このちゃん?まーた新しい人か?と、思って声がする真横へ体を向けると
「(...坊主だ...。)」
おお、うん。坊主だ。いや、坊主なのはいいんだ。全然いいんだよ。俺がいいたいのは、その顔である。
「(...パッチリした大きい目、長いまつ毛....この顔はいわゆる...。)」
....美少年という類の人の顔じゃん!!!!いや、なんで??なんで坊主なの!?いや髪の毛生やせば絶対にめっちゃモテるじゃんこの人!!っはーーーん!!!その顔俺にくれよ!!!
「このちゃん今日もおしゃれだね〜!」
「えへへっ、ありがと〜!」
おしゃれ...?ああ、服装のことか。この人のことだから思いっきり髪のことをいじったのかと思った...
「おっや〜!?君はだあれ?」
あ、話しかけられた。
「え、えっと僕は」
「わあ〜!よく見たらかわいい子〜!」
「え、あの、そ」
「ねえねえこの子どこの子〜!?のぞく〜ん教えてえー!」
...ダメだ。なんとなく察してしまった。このノリ...
「(さては...この人、陽キャ...???)」
い、いやわからない。でも15年間陰の世界で生きてきた俺の本能が、こいつはだめだ!!住んでる世界が違うぞ!!と言っている。
「僕は
「えっ、あっ、う、あ」
ちょ、陽キャと意識しだしたら途端にこの人からキラキラオーラが...!!!くっ、耐えろ俺!!!まだコミュ障発揮するのは早いぞ!!!
「このちゃんはここで1番のおしゃれさんなんだ〜。いっつも楽しそうに笑ってるんだよ。明るいムードメーカー!」
な、なななるほど。つまり陽キャということですね帰ってもいいですか???
「っへへ、よろしくね!」
うん...まあ今のところ陽キャって感じのオーラ以外の危なっかしそうな感じはないけど...。
「このちゃんは砂糖依存なんだ。」
「砂糖依存?」
聞いたことがないな...危ないのかそれ?
「砂糖依存って...まあわかんないと思うけど、名前から察するにつまり砂糖に依存してるってこと。まあ、もっと分かりやすく言うと甘いものに依存してるってことになるかな。」
甘いもの...たしかに今、目の前にいる之実という奴は棒付きの飴をもっている。どうでもよかったから触れてなかったけど、それと依存って関係あったのか...。
「だからこのちゃんはいつも甘いものしか食べてないよ。」
「いやちょっと待て!!!」
めちゃめちゃ今問題発言したよな!!おい!!
「一日中ってずっと、ずっとですか!!?」
「そだよ〜!」
「の、飲み物も...?」
「ん?うん!あまーいミルクティーとか、いちごオレとかいつも飲んでるよ!」
ひ、ひぇぇぇぇ!!!今までとはタイプが違う恐怖感!!!
「え、あの、でも、体は大丈夫なんですか?糖尿病とか...。その、肥満とか」
「あー!それは大丈夫!だって、」
「...僕、病気だもん!」
「...え???」
-------------キャラクタープロフィール⑥------------------------------------------------------------
誕生日...6月30日
身長...159cm
好きなもの...空。スポーツ。
依存しているもの...空
その他...とても兄想い。喧嘩がかなり強い。
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