第8話 案内と紹介【その4】

「っっこ...、」


こわかったああああああああああ...。いや、本気で。襲われるかと思った。


「あはは。ブナくんにはあいちゃんは刺激が強かったかな?」


「強いとか弱いとかそういう問題じゃないんですよ!!それ以前の問題だわ!!ガッツリやばい人じゃないですか!!!」


人って、ほんとに見かけによらないんだなあ...。さっきの出来事で死ぬほど理解できた。うん。


「でも慥家との相性はすごいんだよ。絶望顔が見たくて、突き放してその後少し優しくするあいちゃんと、誰とも離れたくなくって、突き放されてもついてきて、少しの優しさにすがる慥家。これでもかってくらいにお似合いなんだ。共依存にも、近いかもね。」


「...はあ...なんというか....。」


...歪んでるなー....。


「...あ!」


「どうしたんですか望さん」


「共依存といえばだよ!あの子達も紹介しないと〜!」


「うえっ、え!?ちょちょちょっと!!できれば引っ張らないでください...!?」


てか家の紹介は!?するんじゃなかったんですか!?どっちかというと人物紹介メインなのこれ!?ねえ!!


「どこかな〜!多分部屋にいるかな〜。」


ちょっ、振り回さないで痛い痛い!!てかここも広いなおい!何個部屋あるんだ!!?


「おっ、ここ!入るよブナくん!おっじゃまっしまーす!」


「ちょ押さないでくださ...ぐわっ!!」


いきなり押されおもいっきり誰かの部屋前にぶっ倒れた。すみません。不審者は僕です。こんな恥さらしをどうか殺してください。


「...誰だ...?」


「やっほ〜そら!そしてしょう!」


知らない誰かの声に顔を上げる。そこには、真っ白で水色が薄く混じった髪色のぼんやりとした男の子と、帽子を被っている金髪で、やんちゃそうな男の子がいた。


「紹介するね!この子は八百谷ブナくん!」


「いやだから宗ですって...」


そう言い体を起こし、改めてこの男の子達を見る。そういえばふたりとも片目が少し変わっている。ぼんやりとした男の子は眼帯をしているし、やんちゃそうな男の子はバツ印のような感じで縫ってある。


「望さん、この子達は一体...」


「...それはこっちのセリフ。」


え?と思い聞き返そうとしたときにはぼんやりとした男の子にずいっ、という効果音がつくくらいに詰め寄られていた。ここの人ら人に詰め寄るの好きなのかな???


「八百谷ブナ?って言ったよね...。.................清井きよいそら。」


「....へ??」


「...だから、名前。...よろしくね?ブナ。」


「....えええ???」


...ここで、1つ気づいたことがある。




...俺、ここの人らに気に入られすぎじゃね???








-------------キャラクタープロフィール④------------------------------------------------------------


愛色姪いとしきめい 19歳 男


誕生日...9月28日


身長...180cm


好きなもの...さっぱりとした食べ物。猫。慥家。


依存しているもの...他人の絶望した顔


その他...慥家と幼なじみ。慥家(の絶望した顔)が大好き。







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