Column2 「了解です」について
今回は「了解です」という言い方について、取り上げてみようと思います。
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前回、「了解いたしました」「了解しました」について書きましたが、「了解です」は敬語表現として十分でしょうか。それとも、不十分でしょうか。
この点について、辞書編纂者の飯間浩明氏がTwitterで「『了解です』は失礼である」と記載していました。理由をみると「承知です」「納得です」と同じで、ぞんざいである、とのことです。
現時点で、私のなかで納得いく説明はできないのですが、「です」にも程度があることは確かのようです。
『明鏡国語辞典 第三版』には、「《終助詞的に》応答表現などで、軽い丁寧さを表わす」とあります。もしかすると、「了解です」はこれに当てはまるのかもしれません。そのため気を許した相手、例えば仲の良い先輩などに対して「了解です」と使うのは、お互いの関係性からすると使ってよいものかと思います。そのほうがやり取りや、コミュニケーションが円滑に進むということがあると思うので、私は特段問題ないと思います。
ただし、目上の人や畏まらなければいけない場で「了解です」というのは、避けた方が無難でしょう。難しいですが、「了解しました」「了解いたしました」「了解です」と、それぞれ使う場所を選んで使うことができたらよいと思います。
【参考URL】
飯間浩明氏 Twitter 2016年6月12日 「了解いたしました」について
https://twitter.com/iima_hiroaki/status/741895366618927104?lang=ja
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