第4話

ノートの数が増えるころ、何冊目かのときに私の父と母が一年の間隔をあけてなくなった。

仲良しだったのでまるで後を追うように。


父は病院のベッドでなくなるとき、最後に目を閉じて涙を浮かべた。


母は、老親の世話で姉妹がもめているのをしってか、孫がもうすぐ春休みで訪れることを楽しみにして布団を昼に干しながら、一人で旅だった。


残って生きている私たちに、幸せに生きろとバトンを渡してくれたようだった。


生きることが奇蹟でなくて何だろう。

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