めぐるわ様
この度は企画にご参加頂き、ありがとうございます。
政治劇による婚約破棄なのですね。
文章に語彙があって多くの言葉が使われていて、なおかつ読みやすい文章だと思いました。
冒頭の大広間でメアリィさんが弾劾される場面では、大広間の煌びやかな様子が思い浮かびます。
中書令など独特の用語を使用していて、高貴な雰囲気が文字から伝わります。
会話の言葉遣いも貴族同士のやりとりっぽい感じがします。
そういう作品を読み込まれているのだと感じ取れます。
人物については、メアリィさんとのやりとりで、短い会話ながらも、どのような関係であったか、どのような性格かが伝わります。
スイクンさんとホウロウさんのところは、ちょっと説明っぽくなっていますが、気になるほどではないかな、と思います。
スイクンさんは実直な人柄っぽいですし、メアリィさんのことを好きだったのに身分の違いで夢を諦めているのが悲しい。
政治劇で婚約破棄されるメアリィさんや、身分によって結ばれないスイクンさんなど切なさがありますね。
前半が暗いだけに、2話の逃亡劇はメアリィさんの反撃で胸が躍ります。
実は強かったラギアさんやジェイドさんの活躍がいいですね。
メアリィさん可哀想、と思っていただけにこの逆転は嬉しいです。
一点、食事を作ってくれる女性ということで、ラギアさんを勝手に40~50代くらいの女性だと思っていました。
2話で活躍したとき、スイクンさんだけでなく私も驚きました。
ラギアさんの年齢や外見について、もう少し書いても良かったかもしれません。
作者からの返信
このたびは素敵な企画、また作品をご覧いただきレビューまで、大変有難うございます!
政治劇より始まる婚約破棄、かつてはあまり深い設定が描かれなかった部分かと思っていたのですが、今はしっかり考えられているようで私の不勉強を反省しております。
本作の役職名は昔の中国よりお借りしました。比較的馴染みも少ないかと、邪魔にならないように気をつけつつ説明を添えるよう心がけた部分になります。
会話についても、雰囲気を意識して使った語句が硬めかと思いますが、それがきちんと表現できたようで良かったです。
人物も、しっかり描写できたようで安心しました。
婚約破棄による苦境から、それを打開し、あるいは原因に対して復讐するまでのカタルシスが『婚約破棄』モノのエッセンスかと思っているのですが、本作では国外逃亡するだけという点でまだ比較的弱かったかと思ってもおりましたので、評価いただけて良かったです。
ラギアさんの描写については、なるほどと反省したところです。
少し書き加えるなどできればと思います。気付きをいただき、ありがとうございます!
まさか、そんな展開が待っていたなんて!
カラクリ? 手廻し?
これは今回断罪されたからでは無く、いずれは聖王国へ戻る為の人員配置。
此処にはずっと居るつもり、無かったんですね。
作者からの返信
こちらにもコメントをありがとうございます。
メアリィ、聖王国と手を繋ごうとしてアマノハで居場所をなくしてしまいましたが、その聖王国は居場所を用意して待っていてくれるようです。
去る者残る者、それぞれの行く手についてはまたきっと別の物語があるはず。いつかそれをお届けできる時が持てると良いのですが。