お風呂場では約束

俺が部屋に逃げ込んで、しばらくが経った


「一斗くん!お風呂沸いたので先に入って下さい!」


そんな声が聞こえた。部屋に入って来なかったのは優しさだろう。

少しだけ、ほんの少しだけ感謝しながらお風呂に向かった。



▽○◇▲■△◆◇◇▲▲■▲■◆○


皆さんこんにちは。

誰かって?私ですよ私。




……月嶋璃奏です。

現在一斗くんはお風呂にいます。

そして私は、風呂場の前に居ます。


何故かって?

それは一緒に入るためです!

わざわざその為に先に入らせました。


という事で、突撃です!


▲○◇■○△◆▽△■○▲▲◆



「失礼しま〜す!」


お風呂に入ってたらいきなりドアが開いた。

俺の他にこの家に住んでいるのはただ1人、璃奏だけだ。


つまり?

璃奏が入ってきた?!


「え!璃奏何してんの?」


勿論裸体だったため、少しだけ見えてしまった。

璃奏の傷1つない綺麗な体に、真っ白な肌。

そして高校生と言うには少しだけ膨らんでる。


俺の顔はすぐに真っ赤になってしまっただろう。顔が暑すぎる。


「んふ〜一緒に入りたいから」


そういい湯船に浸かってきた。

元々俺も入っていたが、広いので割とスペースはあるはずだ。

なのに、こちらに近づいてくる。


「お、おい。ちょっと、近づいてくるな。」


俺が離れると、璃奏が近づいてくる。

そんな事を数回繰り返していると、


「あ」


端っこに着いてしまった。

ニコニコしながら近づいてくる璃奏に恐怖を覚えながら


「いや、あの、離れてください」


そんな事を無視してついには触れてしまった。

すべすべな肌に、ふっくらとしている体。

少し触れるだけで体がビクッとしてします。


「んふ〜」


なんて言う可愛い声を出しながら俺の前に座った。


「一斗くんは私とお風呂に入るのいや?」


嫌なわけあるか、むしろ嬉しい。だが、やはり男としてしんどいものがある。


「嫌じゃないけどやっぱりさ?男だから俺も」


「嫌じゃないならいいのです。」


謎の理論を展開する璃奏に俺はかてないだろう。

ため息をつきながら


「まぁ、今回だけな」


「ふっふっふっ…作戦成功」

「ん?なんか言ったか?」


「いや?何も言ってないよ?」


はぁ、そうですか。

とりあえず璃奏より俺の方が大きいので、璃奏は上を向き俺の顔を見てニコニコしている。

くっ…かわいいぞ!


「えへへ。かっこいいよ。一斗くん。」


ふぐっ?!。大ダメージすぎる。

それに今、璃奏は俺が開いていた脚の間に入り込んで俺と同じ方向を向いて座っている。

幸いなことに入浴剤のおかげで中は見えないが、やはりある程度は透けてしまう。


つまり、膨らんでいる璃奏の胸が見えてしまう。

俺は目を合わせることが出来ず、横を向いてしまう。


それに気づいてか否か、こちら側を向き胸を擦り付けてきた。


「ばっか!おい。璃奏。やめろ」

「ん?何がぁ?」


煽るような言葉に俺はついに


「ウワアアァァァァ!」


走ってふろ場を出ていった


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