可愛いには勝てない

璃奏に返事を待たせたまま3日が経とうとしていた。

結局付き合うかどうかは決まっていない。

付き合おうと思っても


『また裏切られるかもしれない。』

『怖い。』


そんな言葉が頭を支配する。


しかし何時までも待たせる訳にはいかないだろう。


俺は返事を決めて学校に向かった。


そして璃奏を呼んだ。


心臓が暴れ回っている。

ドキドキしているとはこの事だろう。


そしてゆっくりと現れた璃奏は天使のようだった。


「いい返事期待してるよ……えへへ」


くっ!……可愛い。ずるいぞ?


「俺さ…知っての通り彼女に振られたんだけどその振られ方を酷くてさ、俺よりかっこいい人が彼氏になったから別れる。

って言われたんだ。」


璃奏は驚いたような、失望したようなそんな顔をしている。


「信じられません!一斗くんよりかっこいい人なんてこの世に居ませんし。」


「…直球は辞めてくれ。」


照れちまうだろ。



「まぁ、だから彼女は暫く作らないようにしようと思っていたんだ。でも……璃奏の気持ちが本当のよく伝わったよ。

こんな俺で良ければ付き合ってください。」


俺は付き合うと共に名前呼びなした

その言葉をきっかけに、彼女は花が咲いたようなそんな顔をして


「不束者ですがお願いしますね!」


そんな事を言い手を握ってきた。

俺は恥ずかしがりながらも優しく握り返した



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