それは空気よりきっと軽い

理科室の小さな変化を見逃さないね。境目には冬虫夏草とあいまって水没する勿忘草。 影も形もない退屈な装飾は 底に結晶として花を植える。汚れた手で掬った川の水で薄眼て溶いた、冷ややかで真っ青になる、泡沫に、変えずに記憶にめり込ませ。半透明の終日を胸の内側に潤して。ベージュは噛み砕かれた後に唇から逃げ出した愛のことばを、メモ帳には紫の化獣の皮を剥いで置いた。『あたたかいひのことでした』ステージの影たちに姉弟愛の脱脂綿を当てる、ほうれい線の延長上に夏祭りと真正面から、小春日和の読書のように塒を撒く。どろどろにあって不運な達磨を撫でましょうか。曲がりくねった道に例文を殺処分するように、物理的異邦人と怪奇現象の回転数を、枯山水に見立てる。明後日のアクセス権を懐中時計に潜め、一体感で括る、二度寝の被害者はもう不時着したらしい。それでどこから来てどこへ向かうの、ちいさな隣県とする。あなたたちはちゃちなmeviusとともに緩んでいく。


午後6:12 · 2022年4月28日

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