「はなうた交じり」#深夜の二時間作詩 『暗号』

硝子の靴で誤魔化す物指モノサシし、深読みしては虫の知らせを鏡写し

押し問答を算出する。河原ににじむ淫霧の便りにひたぶるだけ


夢にまでみた宛先に、切手を絖め付け、白紙の未来を埋め込む

土足で餌掻かれた名も知らぬサインを 平伏して付箋に標して


毒を含んで覗き込んだ水面花に塗り抱いて、伏せ字に繕い逢う

瞑らに十字を切り幾何学模様に繋いだ 彼方までの直線距離は


排他的トライアングルに形を嵌め犇めき合う真夏のほうき星よ。

神隠しの裏側に信号機がベールを冠る乱数通りの黒猫はいわく、


午後1:21 · 2022年4月24日

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