【警告】


 警察がやって来る。

 人の話し声が聞こえて来ると、桐沢はようやく安堵の息を漏らした。


「ふぅ……ん?」


 先程まで、鷹風ナオトと名乗る男が闘っていた場所の近くに、何か落ちている事に気づく。

 それは、眼鏡のようだ。

 桐沢は、何気なくそれを拾いに行く。


「さっきの女のものか……?」


 あの激戦に巻き込まれ、落としたのだろうか。

 それは、先程桐沢に高圧的な態度で接してきた女の物のようだ。




『――ですが、あなたは隠してますね。

 XENOプラントを再生する方法を。

 それが分かったから、量産性に乏しい実験体を、意図的に処分した。

 そうでしょう?』




(あいつら、ここに来て仲間を増やそうとしているな。

 だからこそ、XENOプラントを――ククク、だが、お前らの思い通りにはさせるものか!)



 桐沢は眼鏡を放り捨てようとして、ふと思い立ち、手を止める。

 眼鏡のつるの内側に、何か文字が刻まれているようだ。

 それを見止めると、桐沢は、何を思ったか眼鏡を懐に押し込んだ。


 しばらく後、眼鏡がカシャンと音を立てて落下した。

 自分がバスローブしかまとっていなかった事を、ようやく思い出した。


 




 美神戦隊アンナセイヴァー


 第60話【警告】

 





 長い夜が明けた、次の日の朝。

 “SAVE.”本拠地・通称「地下迷宮(ダンジョン)」に出勤した蛭田勇次は、席に着くなりオペレーターに声をかけられた。


「蛭田博士。

 先程、地下迷宮(ダンジョン)の通信回線に連絡を入れて来た者がおります」


「連絡? 誰がだ?」


「はい、“タカカゼ”と名乗っている男性です」


「用件は?」


「今日、ここに来る、と」


「……何だと?!」


 オペレーターからの伝言を聞くと、勇次は、即座に通信内容の録音データを開く。

 そこには、確かに“タカカゼ”と名乗る男からの連絡が収められていた。


“本日午後六時、そちらにお邪魔する。

 蛭田勇次をはじめとする主要メンバーと、実働班を集めておいて頂きたい”


 通信は、それだけ告げて切れている。

 勇次は、その声にどこか聞き覚えがあった。


(この声、もしかしてあの時の……?)




『新宿ワシントンホテルだ』


『何?

 何者だ。

 そこに何がある?』


『そこにXENOが現れる。

 急げ』


『待て! どうしてXENOのことを――』




 昨日、勇次の携帯に連絡して来た、非通知電話の男の声に似ている。

 そう思い返した勇次は、即座にメンバーを招集することにした。



 一時間後、ミーティングルームに、今川・ティノ・凱が集まった。

 簡単に概要を説明すると、集まった三人は顔をしかめる。


「誰っすか? タカカゼって?

 つか、なんでここに通信出来るんです?」


「そうよ、ここに通信出来るなんて、ごく限られたメンバーだけなのに!」


「……」


 いつものように大きな紙袋からハンバーガーを取り出しつつ呟く今川と、何故か怒っているような態度のティノ。

 そして、腕組みをしたまま無言の凱。

 勇次は、彼らにこれまでの経緯を踏まえ、再度、この謎の男のことを話した。


「この男がどういう存在なのかは、全くわからん。

 だが、新宿にXENOが出ることを予言し、実際にそれは的中した。

 この男からの連絡がなかったら、被害はもっと拡がっていた可能性がある」


「つまり、勇次さんはソイツが味方だと?」


「待って、アッキー。

 ソイツ、アンナセイヴァーのことを“実働班”って言ったのよね?」


「ああ、そうだ」


「彼女達をそんな風に呼ぶのって、私達“SAVE.”だけだよ?」


「え? あ」


 今にも紙袋内の獲物にかぶりつこうとしていた、今川の動きが止まる。


「ってことは? ま、まさか?」


「いや、“SAVE.”のスタッフは俺が全員把握している。

 その中に、こんな男はいない。

 そうだな、凱?」


「え? ああ」


 急に話を振られたせいか、やや戸惑うように返す凱。

 その目は、どこか宙を泳ぎがちだ。


「どうすんの? ソイツ、ここに来させるの?」


 ティノの質問に、勇次は眉間に皺を寄せながら答える。


「どのみち、ここへは特定の手段でしか辿り着く事は出来ない。

 向こうから来るというのであれば、お手並み拝見と行くしかないな」


「XENO、の可能性は――ないのよね?」


 不安げなティノに、今日は妙に静かな凱が答える。


「パーソナルユニットがない限り、ここへは来れませんからね」


「あ、そうか」


「どうせ、アンナセイヴァーも集まるんだ。

 心配なら、あの子らに対応してもらえばいいだけの話だ」


「そ、そりゃあそうだけど……」


「うう、俺のPC、戦闘の巻き添えで壊れたりしないでね!」


「それ以前に、地下迷宮(ダンジョン)の心配をしろ」


 どこか緊張感に欠けるやりとりに、不安の色が隠せないティノ。

 だが、それとは対照的に、いつも以上に沈着冷静な凱の態度が気になる。


「ねえガイ、あんた、今日どうしたの?

 便秘?」


「なんでそうなるんだ!」


「なんか今日はどうもアンタらしくなくってさ。

 夕べなんか変なもん食べたんじゃないの?」


「いや、そういうわけじゃないよ。

 ちょっと思うことがあってな」


「ふぅん。それって、今は教えてもらえないパターン?」


「ああ、まあそうだ」


「ケチ!」


 ミーティングは、結局“午後6時にタカカゼを迎える”という事で落ち着いた。

 無論、細心の注意を払い、その男の移動状況や行動、体表から確認出来るあらゆる情報を徴収し、何かあったら即時対応するという前提で。


 その後、一同の話題は夕べの新宿のXENO騒動についての考察にシフトしていった。


「アンナセイヴァーが倒し切れずに逃してしまうとは。

 それも、全数……向ヶ丘も言っていたが、今度のXENOは、今までのものとは違うようだな」


「意志の疎通も出来るんだっけ? 明らかに今までの奴らとは違うよ!」


「それだけじゃない。

 この件以前に各所で起きていたXENOと思われる殺人事件も、ぱったり止まっている。

 なんかこう、事件の質そのものが突然変化したような雰囲気だな」


 勇次とティノ、そして凱が、各々の思いを語る。

 だが、今川はそこに、全く違う方向から割り込んだ。


「それより、これ、観てください」


 今川は、ミーティングルーム中央の空間を、手で撫でるように動かし始める。

 すると、そこに突如映像が投影された。


「あ! 裏切り者!」


「PC老人会のホープが、遂に最新デバイスに魂を売った?!」


「おいおい」


 目を剥く勇次とティノ、呆れる凱をよそに、今川は上空にいるワイバーンと老人の顔を持つバケモノの映像を表示した。


「これ、観てくださいよ。

 シェイドIIIからの映像なんですが」


 映像では、ワイバーンが複雑な動きで滞空している様子が映っている。

 一見何が起きているのかわからなかったが、やがて両羽根・喉・腹部にかけて爆発が生じ、落下していった。


「これは、何が起きてるんだ?」


「一人で勝手に暴れて、勝手に爆発して、勝手に落ちてった?」


「爆発の瞬間、何かの軌跡が見えるな。

 今川、どう見る?」


 凱の言葉に、今川は頷いて別の映像を展開する。

 それは、先程の爆発の若干手前のシーンだ。


「俺も、なんか変だなと思ったんですよ。

 そこでこの映像を、様々なパターンで分析したんですよ。

 金属反応、動体反応、光学、熱源……あらゆる方法を試したんですが、何も異常はなかったんです。

 ――この、爆発のシーンまではね」


「どういうことだ?」


「この爆発直前の辺りだけ、光学と熱源反応を探知出来たんです。

 その結果、これは至近距離から小型ミサイルのようなものを食らっての爆発だと分析出来たんですよ」


 映像を引き、ワイバーンの周囲を広く見渡すようなアングルに変更する。

 すると、今川の言う通り、何もない空間から無数の赤い光のラインが発生し、ワイバーンの前面に命中して白や黄色の閃光を浮かび上がらせている。


「なんだ、これは?」


「て、転送兵器なの?

 いや、そんな筈はないかぁ」


「転送兵器に爆発物を使用するのは不可能っす! つか、誤爆の危険が高いので無茶っす!

 あと、この手前にも、ワイバーンが何かの攻撃を受けたような不自然な動作をしていますね」


 今川の言う通り、まるで背中に何かがぶつかったような、不自然な体勢の乱れが生じている。

 それを観た勇次は、唸るような声を漏らした。


「まるで、姿の見えない“何か”と闘っているようにも見えるな」


「そ、そう言われたら、そんな気がして来た!」


「……」


 興奮気味に画面に見入る勇次とティノ、そして対照的に冷静な態度を貫く凱。

 今川は、凱の態度に疑問を覚えつつも、映像を止めて話を続けた。


「多分なんですけど、アンナセイヴァーとは違う別の何かがここに居て、それがワイバーンを撃退したんじゃないっすかね。

 しかも、高度なステルス機能を持った……」


「アンナセイヴァー以外って、そんなのあるわきゃないじゃん、アッキー」


「だな。ここに居る五体のアンナユニット以外――」


 そこまで呟いたところで、勇次はハッとして、口元を手で押さえる。


「何か心当たりがあるの? ユージ」


「あ、いや……そんな訳はないか。

 あれは――破棄された筈だからな」


「?」


「まあいい。

 とにかく、予期せぬ事態が頻発していることは確かだ。

 引き続き、新宿から姿を消したXENOの情報収集を急ごう。

 次に現われた時こそ、決着を着けられる様にな」


「りょ、了解!

 うちの班も、メンテナンス頑張るよ!」


「あーい」


 張り切るティノと、急に気が抜けたようにいつもの態度に戻る今川。

 そして凱は、相変わらず腕を組み、目を閉じたまま静かに座っていた。


 そんな彼を一瞥すると、勇次は何かを言いかけ、止めた。






 その日の昼過ぎ。

 昼食の手を止め、司はふと窓の外を見た。


 なんとなく、空に高原の顔が浮かび上がりそうになり、縁起でもないと頭を軽く振る。

 目の前に盛られた、高さ20センチほどの野菜の山を見つめながら、司は午前中の出来事を振り返っていた。


 高原は、非常に強い精神的ショックを受けている事が判明し、いまだにまともな状態には戻っていない。

 昨日、高原は元・恋人の城塚洋子(しろつか ようこ)を自称する女性に呼び出され、ホテルの外に出た。

 しかし、その洋子を自称する女性は別な存在であり、高原に、洋子が既に死んでいる事を告げた。


 死因は――その女性が、洋子を“食った”からだという。


 その後、高原は洋子に連絡を取ろうと必死になったが、いまだに彼女との連絡は付いていない。

 島浦の判断で、これをXENOによるテロ殺人の可能性大と見た新宿警察は、他署に協力を仰ぎ洋子のアパートを調査した。

 だが、そこには高原からの着信記録で埋め尽くされたスマホが発見されただけで、肝心の彼女はどこにも居なかった。


 普段持ち歩いているバッグも、財布も靴すらもそのままに。

 その上、この部屋には、内側からしっかりと鍵がかけられていたのだ。


 洋子のアパート近辺にある監視カメラの映像から、その日の午前中、コンビニからの買い物帰りと思われる姿が確認されて以降、彼女の映像及び目撃談は一切ない状態だ。

 一方で、高原の下に洋子を名乗る女性が現われたのは、午後七時過ぎ。

 しかし、たまたまその時の高原を見ていたホテルマン達は、「誰もいない空間に向かってしきりに会話をしている」彼の姿を目撃している。


 当の高原は、午後七時頃に洋子にロビーへ呼び出され、実際に彼女と会って会話をし、ホテルの外に出たというのだが、ホテルのスタッフの誰も、そんな呼び出し電話をかけていなかった。


 あまりに話が矛盾し、また証言も全く噛み合わない為、一時は高原自身が洋子失踪に関わる容疑者ではないかとも疑われたが、それは、直前まで共にいた桐沢の証言により否定された。


 ――皮肉なことに、千葉県警に保護され新宿署に引き渡された桐沢のおかげで、高原の疑惑は払拭されたのだ。


 城塚洋子の行方はいまだ知れず、事情を知った親族は捜索願を提出。

 だが司は、洋子を名乗った女性の手にかかり、捕食されただろう事を、半ば確信していた。


(恐らく、高原の元カノはもうこの世にいないだろう。

 だが、何故だ?

 何故、高原の元カノが狙われる必要がある?

 高原自身を襲うならまだわからなくもないが、何故わざわざ、直接無関係な人間を?)


 司は、ここしばらくのトラブル連発で心身ともに参り始めており、そのせいかうまく考えがまとまらない。

 ふと、店長が無言の圧力をかけて来た事に気付き、司は先程から放置している野菜マシマシアブラカラメ豚ダブルに取りかかることにした。


(高原が……ズルズル、ホテル外に呼び出され……もぐもぐ、……た後に桐沢が消えた。

 であれば、桐沢を……ズルズル、誘拐する為の、陽動だったのか……もぐもぐ)


 疲労困憊状態の桐沢は、高原の件についてコメントしただけで、何があったのかはまだ語っていない。

 今はホテルでぐっすり眠っているが、先日の件もあり、今は厳重な保護下に置かれている。


(目覚めたら、尋問する必要があるな。

 匂坂の話もあるし――しかし、どうして桐沢は無事に戻って来れたのか?)


「――ごっそさん」


「へ、へい! ありゃーとやした!」


 みるみるうちにラーメンを平らげ、店長を含む周囲の者達を呆然とさせると、司は上着を掴んで店を出る。

 車に乗ろうとした途端、いつの間にか、左脇に見知らぬ男が佇んでいる事に気付いた。

 反射的に、懐の獲物を確かめる。


 黒いコートをまとった男は、窓を軽く叩くと、助手席のドアを開けるようジェスチュアを行った。

 

 しばし考えたが、司はあえて、男の要望に応じることにした。


「失礼する」


 黒コートの男は、静かな声で告げ、助手席に腰掛ける。

 と同時に、素早く懐に手を突っ込んだ。

 反応して、司も懐に手を伸ばす。

 だが――出て来たのは、一本の缶コーヒーだった。


「君は?」


 差し出された缶コーヒーを受け取りながら、司が尋ねる。

 彼が手に取ったのを確認すると、男は、同じものをもう一本、懐から取り出した。

 つい先程買ったものだろうか、缶コーヒーはまだ熱かった。


「鷹風ナオト」


「――君が」


「少し遅れたが、あんたと話したかった。

 今一番、危ない立ち位置にあるあんたとな」


「俺が?」


 疑わしい目で缶コーヒーを見つめる司を見て、鷹風ナオトと名乗る男は、自ら先に缶コーヒーを開けた。

 ほのかな甘い香りが漂う。


 よく見ると、鷹風は思った以上に若いようで、まだ二十代にしか見えない。


「毒はない」


「ああ……俺も、君と話をしたかった。

 君は、何者だ?

 どうして、XENOや千葉真莉亜(ちば まりあ)の事を知っている?」


 缶コーヒーを開けつつ、尋ねる。

 鷹風は、コーヒーを一気に煽ると、ふぅと息を吐いてから答えた。


「俺達は、XENOやXENOVIAから人々を護るために活動している」


「ゼノ……ヴィア? 初めて聞くなそれは」


「本質はXENOと変わらない。

 いわば、XENOを取り入れて次の段階に進化を遂げた“新人類”と思えばいい」


「新人類?」


「そうだ、俺達は、そいつらと闘う為に動いている。

 だが、ここからは我々の闘いも熾烈になるだろう。

 警察は、これ以上首を突っ込むな」


 唐突な物言いに、司は平静を保ちながらも、鷹風に対し猜疑心を抱いた。


「そうはいかんな。

 XENOを巡る殺人事件がここまで発生している以上、我々は更なる調査を行う義務がある」


「だがその義務感が、今後多くの犠牲者を生み出すことになる。

 先日の、栃木県警の件も然り、宮藤刑事の件も然り」


(全て、知っているということか……)


 司は、缶コーヒーをすすると、横目で鷹風を睨む。


「警告痛み入る。

 だがな、提案に応じてはいそうですか、と行くほど警察は楽なものじゃない」


「分かっている。

 だから、調査自体は継続すればいい。

 XENOとアンナセイヴァーの闘いにさえ、首を突っ込まなければそれでいい」


「あんな……せいばぁ……? なんだそれは?」


 聞き慣れぬ単語に疑問を抱く司に、鷹風は、まるでその反応を待っていたかのような態度を示す。


「今、ネット上の一部で話題になっている、XENOと闘う少女達のことだ。

 あんたも気付いて居る筈だ。

 既に、二回も接触しているのだからな」


「あの娘達か。

 その名前は、どこから?」


「さぁな……神が名づけたのかもしれん」


「?」


 どこか遠くを見るような目で、鷹風は独り言のように呟く。

 彼の手の中で、空になったスチール缶がペシャンと握り潰された。


「あんたに頼みたいことは。

 アンナセイヴァーとXENOの戦闘エリアを確保すること。

 同時に、戦闘にしゃしゃり出るものがいないよう、警察内に周知してもらいたいということ」


「頼み事の代償は、この缶コーヒーというわけか」


「代償として、あんたらに我々が知る限りの状況詳細をリークする。

 無論、提示出来る範囲で、だが」


「その信頼性は?」


「そうだな――」


 鷹風は、取り出した小型タブレットのようなものに、何処かの地図を示す。

 それは栃木県赤城山――以前、桐沢達と向かうことになっていた場所だ。


「ここへ行け。

 ただし、桐沢には無断でだ」


「ここは確か、桐沢が元居たという――」


「そこに、もう一人別な者が向かうよう仕向ける。

 頼りになる人物だ。

 あんたは、その者と共に、そこへ向かえばいい。

 そこで得られた情報が、我々の信頼性の証明に繋がるだろう」


 そう告げると、鷹風は車を降りようとする。


「また連絡する」


「待て! 話はまだ終わっていないぞ。

 何故、桐沢に無断である必要がある?

 それから、千葉真莉亜(ちば まりあ)のことを――」


「同行者の名前は、“北条凱”。

 覚えておけ」


 司の呼び止めに応じず、鷹風は、素早く車から降りてしまった。

 慌てて外に出るも、つい先程のことなのに、もう鷹風の姿は何処にもなかった。


「何者なんだ、いったい……」


 諦めて車内に戻った司は、先程の小型タブレットが置き去りになっている事に気付いた。



「“SAVE.”?」



 タブレットのカバーに刻印された文字を見止め、司は、思わず声に出して読み上げた。



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