プラモを買えなかったけど

プラモを買えなかったけど・問題編

 続いての問題であります。









 あるおもちゃ屋で男性がプラモを買おうとしたのであります。しかし店主から売れないと言われてしまいましたのであります。

 そう言われた男性は安堵したかのようにスマホを取り出し、どこかに通報したのであります。




 果たしていったいなぜでありましょうか?







 では質問タイムであります。




「ちゃんとお金は持ってたの?」

 YESであります。

「そのプラモはそのお店にあったの?その、現物が?」

 ここでは無関係とさせていただくであります。

「えーと、じゃあ、そのプラモは俺らが買える値段?」

 YESであります。

「その男性は俺らと同い年か」

 YESと言う事で構わないであります。



「YESで構わない?」

「じゃあ少し上下するかもって事か……」

 それに対しては何とも申し上げられないであります。


 さてどなたか。




「ちょっとうがりすぎかもしれないけどさ、その男性、って言うか男の子はそのお店の上層部の人間の親類かなんかで、店の経営状態が健全かどうか確かめに来た。それでちゃんと予約がしてあるかどうか、ああこれは別のお客さんの了解を得て、それで通報したとか」

「通報って?」

「この店が物を横流しして利益をむさぼってるとか」



 ……違うであります。




「その反応からすると結構近いな」

「でもわからないから二周目行っていい?」

「頼む」


 では二周目であります。


「男の子は店主とは顔見知りだった?」

 YESとしておくであります。


「YESとしておく……?」

「じゃあNOでもさほど問題はないって事か……」


「じゃ私行く。プラモじゃなきゃいけなかったの、例えば洋服とか」

 NOであります。

「うーん、それならさ。そのプラモって人気商品だったの?」

 YESであります。


「あーわかった気がする。でもその前に最後にひとつ。それって新商品だったの?」

 YESであります。




「あーもう私分かった」

 大川さん!















 正解であります!

「やった……」

 今回は比較的簡単だったかもしれないでありますな。


「でもさ(この後最後のヒント)」












「男の子の良心を問題にするのはどうかと思うけど」

 その点は反省の次第であります。









 解答編は次節であります。

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