第14話
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「 凪は何歳なの?」
「まだ七歳。」
「ふーん。私の方がお姉ちゃんだね。これからは汐音お姉ちゃんって呼んでもいいよ。」
「大丈夫だよ。」
「そう? 一回お姉ちゃんって呼んで欲しかったんだけどな。ま、いっか。家族は居るの?」
「もう皆いなくなっちゃった。僕がまだ生まれてすぐの頃に、海へ魚を取りに行ったきり帰ってこなかったんだ。だから、隣の家に住んでいたお婆ちゃんが僕の面倒をしてくれてたんだけど、五歳の時に亡くなって。それから村長の家とか親友の家に居させてもらってたりもしたけど、もう帰る家もなくなっちゃった。顔も合わせられないよ。どんな顔をして会いにいけば…」
「なら私の家に泊まる? 私以外に誰も居ないし、凪が来てくれたら嬉しいな。他の誰かとご飯を食べるのも久しぶりだし。どう?」
「汐音がいいなら、行く。」
「じゃ決まりね! 荷物とかある?」
「特にないよ。」
「それなら今から行こっか。凪が寝られる布団とかご飯の用意しないといけないしね。さっ行こ?」
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