153.怒りって厄介

12月19日(火)


決して神経質というわけでもないと思うのですが、近しい人になればなるほど怒りをぶつけてしまうのは何故か。


この原因は全て自分にあるのだと自覚しています。いかに「他人は他人」「自分は自分」として考えられるか。どれだけ物事を客観視できるか。近しい人に対してその思考が難しいのは自分の主観や願望がのってしまうからだと思うんです。「自己中」というのは怒りに繋がりやすいなと常々思います。


先週の土日にある特大イベントに行ってきました。そのイベントは各々ブースがあるのですが、どこも人が多いので抽選券や整理券を発行してそれを持っている人だけか参加出来るというものだったのです。


私は彼氏の同行者としてそのイベントに参加しました。抽選券や整理券はそのイベントチケットの当選者である彼氏が取るという仕組みになっていたので、抽選券の申込時間を定期的に確認しながら彼に応募して貰うという形をとっていました。同行者だけで応募してしまうと申込者はいけない、という制度だったんです。


そしてある問題が起きました。確認していたはずのあるブースの応募を彼氏が忘れていたんです。さて私はこの時どう思ったでしょう。


正直かなりショックでした。そもそもそれまでの抽選に尽く落選し、なかなか推している人に会えなかったこと。イベントの人が多すぎて疲れていたこと。この2つの要因により私は普段よりも心に余裕がなかった。


「申込時間だけど大丈夫?」と私が確認したときに「大丈夫!」と言っていたのに応募できていなかったことにイラッとしてしまったんです。わざわざ貴重な休日を使って、楽しむためにこのイベントに参加したんだから私だったらもっと逐一確認するし、私に確認を取られた時に彼はなぜちゃんと見なかったのだろう。私は凄くモヤモヤして、落ち込んでいる彼を励まさないといけないのに自分の感情を沈めるのにいっぱいいっぱいで黙ってしまいました。


しばらく黙ったあと、その場は何とか感情を抑えてその話は流れました。彼氏も凄く申し訳なさそうにしていたことに私自身も罪悪感があり、仕方ないかと思えたんです。


ですがまた事件が起きます。次のイベントの応募を彼は忘れていたんです。その時も私は「応募できているよね?」と確認して「大丈夫」と言っていました。


私はもうそこで本当に嫌になってしまったんです。何回も確認したのに?なぜ大事なこのイベントで応募をし忘れるのか?そこからの私は最悪です。イライラしてモヤモヤしてその気持ちを彼にぶつけたいという欲望しかなかった。


はい、ここです。これが良くないのです。もしこれが逆の立場だったら彼は笑って許してくれていたと思います。「仕方ないよ、こういう事もあるよ」と。それなのに私は許せなかったんです。そこが彼と私の大きな差です。


少し長くなったので次回に続きます。

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