第3話 3 暑い夏
市民プールデート当日
僕は、緊張しすぎて一睡もできないまま
当日を迎えた
朝の9時に中学校の門前に集合との事。
万が一を考えて、学校の水着のサポーターをもちデートに挑んだ。
朝から、蝉の鳴き声が五月蝿く
カラカラに晴れた日曜日。
今日は何ていい日だ。
門前に集まるとみんなが早くも集合してて、
僕待ちだった。
合流すると、すぐに市民プールに移動した。
移動途中男子と女子に分かれて自転車をこぐ。
市民プールに着くと、休日なのでめちゃくちゃ混雑していた。
着替えたら、市民プールの入り口で待ち合わせと言う事で、僕と男友達は胸をワクワクしながら着替えていた。
もちろんみんな、サポーターもち。
万全に対策していた。
ぼくたち男子3人は女子の着替えをまだかまだかと待っているときに、
女子たちが現れた。
そこには、なんと可愛いらしい3人が仲良く
少し恥ずかしながら現れた。
ハクちゃんは、緑の水着がヒラヒラとした感じで現れ、
「ちょっと、サイズを間違ったけどどうかな?」と僕に尋ねてきた。
間違えではない、
120点満点の出来だった。
僕も、友達も中々理性を保てないなか
全然似合ってるよと伝えた。
あの時の、ハクちゃんの顔
照れながら、水着を気にしてる姿
凄い可愛いかったのを今でも覚えている。
最初は、みんなで流れるプールに入水。
流れるプールなのに、混雑しすぎて
みんなで行進しながら進んだ。
人混みの中、みんなとバラバラになっていく中
ハクちゃんとはぐれないように、
しっかり近くをキープしながら一緒に進んだ中で、後ろのおじさんが僕達の間に入って来た。
これはまずいと。
僕はとっさの判断でハクちゃんの手を握りにいく。
エグいほど、心臓がバクバクしたが勇気を振り絞り果敢に攻めていく。
この時の僕、やるやん?
凄いな笑
しかし、手はゴツゴツの手
誰だ?
その手は、おじさんの手だった。
なん、だと。。。
前しか見て中った為、誰の手か分からず握ってた僕。
あほーあほー
ちょっと後ろを見るとハクちゃんが見えた。
流れるプールを逆に泳ぎ、今度こそは手を握った。
ハクちゃんが「ありがとう♪」と笑顔で応えてくれた時めちゃくちゃ興奮しました。
サポーターありがとう。
途中休憩で、プールから上がった時
一緒に食べた焼きそばや、一緒に飲んだメロンソーダ
普通の食べ物なのに、これほどかってくらい美味かった。
一緒に、深いプールに入って
水中で変顔対決も凄い思い出に残っている。
楽しかった時間はあっという間に過ぎて
帰りの時間。
まだ帰りたくなかったなー。
良き夏の思い出でした。
新学期になり、秋が近づいき
少し肌寒くなりました。
自分的には、かなりハクちゃんといい感じになったかなと思いましたが、
ハクちゃんは違う人と付き合って
いる情報が入りました。
そりゃーみんな狙うよね
僕も告白しようとしましたが、
付き合ってるのは、イケメンのサッカー部
マルコメの僕には到底叶わないイケメン
ややこしくなるのは、嫌だったので
何も無く僕は思い出にピリオドを打ちました。
それは、初めて人を好きになった
短くそして暑い夏の日の思い出でした。
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