第10話 うちのじさま

閑話

うちの、じじばばです。  



うちのじじ、満州帰りです。

戦争強制参加者です。  

たぶん、殺してます。

中には、仲間を喰ったなんて話もありますが、本人ではないので、わかりません。


ただ、本人がいってました。

「人を殺すと目が変わる。」

だって、目の奥、鈍い光が灯ってます。

なんか、キラキラしてました。


おれも変わってると言われますが、じじも変わってます。


私が、中2の時亡くなりました。

御年たしか72、2022現在105歳。

一昨年亡くなった、ばば98、2022現在100歳。

なのに、うちのおやじ2022現在73才

戦争経験者世代の子供にしては、ずいぶん遅い30代の長男です。


父親は、かなり、じじのことを恐れていた?尊敬していた?からなのか、じじの文句を聞いたことがありません。


頭は、てっぺんはげ、周りの髪を伸ばして七三で隠すスタイルに四角い黒縁メガネ。

(幸い、ハゲはもらってません。母方のおかげかな。)

知ってるかな。ドリフターズの仲本工事さんを、しゅっとさせた感じです。


週末は、和服着流しでした。しかも何故か、午後3、4時くらいに着替えて、晩ごはん食べる人でした。


趣味  盆栽、大型犬、将棋、囲碁。あとは晩酌、飲まない日なかったな。

南かの宴席で、日本酒とビール飲まされたな。

ただただまずかった。

何年か経ち、ビールで全身じんましんもくらったなぁ〜。


おかげで、小さい頃には色々経験させてもらえました。将棋なんかは、特にヒドくて一回も勝たせてもらったことありません。

こっちは、フルメンツで、じじ、歩と王将のみ。

何十回負けたことか。

おかげで、小学校では負けなしでした。


ありがとう

今回は、じじの思い出、

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る