第11話 初救急車
ちっ
何なん?
今日も、今日とて ですよ。
何で?????
俺は、ただただ邪魔だったんです。
何で、感謝されちゃうんですか?
救急車呼んだだけっすよ。
小学校入る前ではありましたけど。
そういえば、なんで、俺らの時代は、小学校の入学式は男白タイツ、女性は、スカートだったんかなぁ〜〜。
小学校あがるギリギリ前だったと、記憶しております。
3人で、ともぱるさん家で遊んでました。
何でか、家を囲ってるブロック7段積んでる上のとこで、3人で、おしくらまんじゅうです。
家の壁に手を付き身体を支え、踏ん張ります。
おれ真ん中で、二人がかりで追い詰められてました。
何となく、一度しゃがみ込み、立ち上がりました。
その拍子で、中田くん落ちた。
上から勝者の特権眺めながら笑ってました。
立ち上がってこない。
どした。
何か
渋い顔
歪んでます。
あれ、泣いてる。
ブロックから飛び降り、見ると、股、左の付け根から出血。
結構ダラダラ流てます。
石が1個はまってます。
(どうしよ)
(取ったら良いのかな?)
(このままが吉!?)
(どっちなん?)
とりあえず、救急車呼んどこ。
ともぱるさん家の電話借ります。
119番。
「もしもし」
「救急車お願いします。」
とりあえず、呼んでみました。
場所の説明が難しい。
「体育館のうらです。」
「うらのおうちです。」
そのあと、現場に戻り、じっと見つめる。
(う〜ん、石取りたい。)
(痛そうだもんなぁ〜)
(取っちゃお。)
抜いてみました。
血が、さらに勢いまして流れてきます。
(あら、ヤバっ)
流れる流れる。
止まる気配全くなし。
(どうすんべ???)
じっと、眺めて考え中。
あら、何故か、ともぱるさん家なのに、中田くんの、ママ登場。
現場を見て、めっちゃ慌ててる。
救急車の音が、とお〜〜〜〜〜くから、聞こえてきます。
ピーポー、ピーポー、ピーポー
安堵の顔のママさん、
「連れてくるから、その間、見てて、お願いします。」
(ここだってわかるから、入ってくるでしょ)
黙って、それは言わないことにしました。
救急車に乗せられてく中田。
(またな!)
いいな、救急車乗れて。
後日、何か泣きながら。
「ありがとう」
中田ママ。
いえいえ、どいたしまて。
電話しただけっす。
オレ。
う〜ん、何が正解???
小学校あがる半年前の出来事っす。
オツカレ。
おれ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます