第11話 いつもと違う朝……
朝……えるが目覚めると、
昨日の素敵な出来事で、胸が
キュンとした。
弓弦くん
えるが部屋着に、着替えて
1階のリビングへと向かった。
そこには、母親が……コーヒー
を飲んでいた。
えるは、そのコーヒーのすぅっとした素敵な香りにつられて、
『お母さん、私もコーヒーもらって良いかな?』
母親は、少し驚いて、
『え?えるがコーヒーを飲むなんて……クスクス。
えるも大人の仲間入りね?
良いわよ。入れてあげるわ。』
『ありがとう、お母さん!』
母親が……えるの為に
甘いカフェオレを用意する。
『冷たいので良いかしら?』
『うん!ありがとう!』
母親が……甘いカフェオレを
えるの元へと運んできた。
二人でコーヒーを飲んでいると
静寂が……訪れる。
母親が何か言いたそうにしていた。
えるは、その様子を察して、
母親に声をかける。
『お母さん!昨日は……
とっても、楽しかったの。
弓弦くんと、遊園地へ行ったわ。』
母親は顔がほころび、安堵した
様子で、
『そう。そうなの。よかったわね?えるちゃん。安心したわ。』
『えるちゃん。…………』
『ん?何?お母さん……』
『いつか、弓弦くんを、お母さんに紹介して欲しいわ。えるちゃんを見てると、、、ホントに
幸せそうだから。どんな人かなぁ?って思ってね。』
えるは、クスクスと笑う。
『弓弦くんは、とっても私の事を大切にしてくれるよ?
それに……。』
母親が……えるの顔を覗き込む。
『それに……。うーん』
えると、母親は顔を見合わせて
吹き出してしまった。
二人で笑っていると、父親が
リビングへとやって来た。
『僕もコーヒーお願い出来るかな?お母さん。』
『お?えるはカフェオレか?』
『おはよ、お父さん!♪♪♪』
『何かあったのか?二人して
ご機嫌だなぁ。』
えるは、顔を赤らめて……
『ふふふ❤』
『お父さんにも、お母さんにも
逢わせたい人が居るの、
だからね、お母さんと話をしていたの。クスクス❤✨』
『そうかぁ。まぁ、えるの
その様子を見ると、かなりの
高得点の男性かな?』
『ふふふ。んもーお父さんてば』
3人で笑ってコーヒーを飲んでいると、何処となく
幸せな時間が流れていた。
親子の大切な貴重とも言える
微笑ましい時間……えるに
とっては、くすぐったいくらいに
甘い時間だった。
お父さんも、お母さんも
弓弦くんに対して反対はしてなさそうね?
今まで、反対される恋愛だったが為に……
えるは、少しだけ
親孝行が……出来たかな?と
思いつつ
母親が……入れてくれた
冷たいカフェオレを大切に
飲んでいた。
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