第6話 えると弓弦。

ドライブデートの当日は、、、


えるは早起きして

お弁当作りに、奮闘していた。

愛する弓弦の為に、

朝起きたのも4時過ぎだった。



ローストビーフをお弁当に、

どうしても入れたくて、、、


おかずが……入りきらなくなって

もう一つ、お弁当箱を用意した。


ご飯は、普通のオニギリではなくて、ご飯を炊くときにカレーの

素を少し入れて


カレー味のオニギリにした。


それを、ただ握るのではなく

丸く握り、海苔を五角形に

切り揃えて、



まるで、サッカーボールの様な

オニギリに可愛く仕上がった。


卵焼きも、少し甘く仕上げて

切り揃えて、並べてみる。



『うーん。どうせなら、ハート

の卵焼きのが……可愛いよね?』


卵焼きを、斜めに切り、卵焼きのハートが出来る様に反転させて

ハート型の卵焼きが


完成した。


彩りを添える為に……ブロッコリーとプチトマトを添える。


だんだんお弁当が……

仕上がってくると、、、えるは

幸せな気持ちになってきた。



と同士に、緊張も少し手伝った。



えるは、お弁当作りに四時間も

かかった。


緊張で……眠さはないのだが、

目の下にクマがうっすらと


出来ていた。


鏡に目を向けると……クマが

目立つ。



『ナチュラルメイクしよっと❤』



えるは、お弁当箱をキッチンに

置いて、


身支度を始めた。


服は決めていた通りに着てみる

のだが……


イマイチ気にいらない。



クローゼットをひっかきまわすと

可愛い服が……ポロリと

出てきた。


『あ!懐かしい!!ミニだ!』



ほころびは、無いかを確認して

ミニスカートを履いてみる。



えるの足が、スラリと伸びて

余計、足のラインがキレイに

見えた。


『うん!!かなり良い感じ!!』




時計を見ると、弓弦が迎えに

来る時間近くになっていた。



えるは、靴も選び直した。


ルーズソックスの様な

ニーハイブーツを選んだ。



春コートも、要らないかな?

《《寒くなったら弓弦くんに

温ためてもらえば。》》



着替えが……終わると、えるは


お弁当箱を取りに、1階のキッチンへと、降りて行った。




鼻歌交じりに、玄関のドアを

開けると



そこには……弓弦が立って

待っていた。


『おはよう!える。今日は

  一段と可愛いね?』


その一言に、えるはノックアウト寸前だった。


耳まで紅くなるのが自分でも

分かったので、なおさら恥ずかしくて仕方なかった。



弓弦は、えるの手を取ると

エスコートしてくれた。



助手席のドアを開けて、

えるを、姫の様な扱い方をした

弓弦に対して、


えるは、どんどん緊張してきた。






弓弦が……デートスポットを

調べていたので、カーナビに


目的地が入っていた。





『う、、、、うん。』




黒の外車の様なワンボックスカーに乗り込み、

弓弦は片手で……ハンドルを



回し始めた……。





~えると……弓弦ののデートが……



始まった。えるは

横に目を向けると……いつでも

弓弦が見られる。





ドキドキと高揚感で……





ふたりきりの初デートが

弓弦の好きな所、海だった。







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