第5話 週末のドライブ。
弓弦とのドライブは、、、、
週末に決まった。
私は……目いっぱいのお洒落な
洋服を、クローゼットから
出して、
『あぁん。もう。決まらない。
こっちと、これを合わせて~。
でもなぁ。』
結局、決まった洋服は、、、
春コートとインナーは麻の生地の
そで口が……キュッと
絞られたブラウスに、透ける
生地のスカートの様な、ふわっと
したパンツに決めた。
『足元にもお洒落
しなきゃ。ふふふ。』
春用のキャメルのブーツにした。
『弓弦くんとのドライブは、
これで決まりね!かわいいって
言ってくれるかな?』
私は……鼻歌交じりに
弓弦くんの、好きそうなお弁当の
おかずを、本からピックアップ
していた。
『あ!これ、すごーく美味しそう!弓弦くん喜ぶかなぁ。』
私は……材料を買いに行く為に
メモ用紙に、必要材料をメモ
してから、買い物に出掛けた。
エコバッグを鼻歌の音楽に
合わせて、前後に振って歩いていた。空を見上げると
まるで、弓弦くんと、私を祝福するかの様な美しい空だった。
元彼に合うかも知れない!?
という、不安は少しだけあったが
無視すれば。いいもんね!?
私には弓弦くんが居るから❤
スーパーマーケットまで着くと
カゴを持ちながら、メモ用紙に
目を通す。
スーパーマーケットで……
『あの料理も、良いかも?』
とアイデアが浮かび上がる。
他の材料にも、手が伸びる。
知らないうちに、カゴいっぱい
になっていた。
『あぁん。しまった。
お金……足りるかな~。』
サイフの中身を見ると5000円は
軽く入っていた。
レジにならび、お会計をするときに、100円オーバーしてしまった!
『あ!?しまった!へ……返品を
どれか、、、しま……す。
すみません。(恥)』
と、その時……横に居たおばあさんが……100円くれた。
私が、【キョトン】としていると。おばあさんは言った。
『旦那さんに、作るんだね?
あんたは、若いのに偉いね?
まぁ、おばあちゃんからの気持ちさ……。』
私は……驚くやら嬉しいやらで
顔を真っ赤に染めてお礼を言った。
『あ!ありがとうございます!
た、助かりました。すみません。
良いんですか?』
おばあちゃんは、
『goodlack』
と、言葉を残して、去っていった。
余りにも暖かくて優しい対応に
私は……感激した。
エコバッグに、食材を慌てて詰めて、おばあちゃんを探したが
すでにいなかった。
『ありがとう、おばあちゃん。
また、逢えたら良いなあ。』
スーパーマーケットからの帰り道は、足取りが軽かった。
弓弦くんに、美味しい手料理を
作ろう!
ふふふ。旦那さんだって……クスクス❤
くすぐったいな。
週末まで、あと2日……。
楽しいドライブデートになりそうな予感が
えるにはしていた。
帰りがけに、ふとショーウインドーに映る、自分の姿を見た。
自分でも、驚く程に
美しい姿が……写っていた。
新婚さんに間違われるわね?
クスクス……。
えるは、弓弦と知り合い、
日を追うごとに、心が落ちつき
その心が顔に反映されていた。
えるは、
幸せいっぱいだった。
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