第8話 ちょっと相談があるんだけども。
ジュウバン、今ちょっといいー?
「なに?」
まあ、キャラメルでもいかが。
「もらう」
うん……うまいな、これ。
「で、なに」
うん、女神って知ってる?
「あー、そか。わたしんところへ来たのか」
どうやらほかのナンバーズは女神の存在自体、信じてないみたいなんだよね。
「信じてないんじゃなくて、弱点! あのね、そりゃそうよ。女神って宇宙人みたいなもんよ。一言で言えば。恋人が自由で」
恋人が自由ってどういうこと。
「だから早く自分の気持ちに気づいてよ。発狂しなくていいから」
?
女神が性的に奔放なことを言ってる?
「やめろ」
奔放って言っても、女子トークで飛ばすていどよ?
「程度をおさえて」
「あのねえ」
はい。
「宇宙人なんだ? 知っていると思うけど。被害者なんだよ、おまえ」
どういうこと?
「一番、素直なおまえ」
被害者って?
「影響が強いのね。脳みそがやわらかいから」
え、影響?
「女神の影響で創作時間かかるでしょ?」
あ、創作はね、時間をかけるものだよ。
「まいったなー。性行為は? してないの?」
精神生命体にそんなものあるわけがない。
「もちろんそうだけど、おちついて考えてみて。だれがわたしの声がわかるの? 精神生命体はどこにいくの? どこでだれがおちついて話してくれるというの? もう一回考えてみようよ。お姫様はどうなってもいいから、事前に打ち合わせしとかないとかなりおつむりがヤバイひとなんでしょ」
以前、カクヨムのユーザーさんに怒りを買ってしまったから、それ以来、念を入れておこうと思ってて。
「そうだと思った」
わたくしの今回のミッションは、女神の気持ちを逆なでしないで、かつ建設的意見を述べられるキャラクターを用意しておきたい。
「接待ゴルフみたいだな」
いや、頭を使うよ。
「だから? 頭が痛いね」
女神と仲良くするコツってあるかな。
「接待」
それしかないか。
「うーむ」
接待向けのナンバーって誰か知ってる?
「ヨンバンに聞け」
わかった、ありがとう!
「また会おう!」
ではまた!
「うぬうぬ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます