第2話 ハチバン、助けて。

 ちょっといいかな?


「いいよ。でもつまんないことだったら、帰ってもらうよ」


 体調管理はハチバンだと聞いてきたんだ。


「うん、わたしがハチバンで、君の体を管理しているよ」


 なんか、今日、やらなくちゃいけないことがあるんだけれど、テキストに集中できないんだ。


「よしわかった。なんでも聞いてみて」


 夕べはそういえば寒気がして、風邪薬を飲んだんだ。


「そして?」


 それから早く寝て、朝は遅く起きたの。


 なのに、眠いの。


「あー、寝不足かと思ったら、眠いの?」


 寝てるのに眠い。


「いくらなんでも、寝すぎじゃないの?」


 うん、で、カフェオレ飲もうかと思ってて、だめ?


「ちょっと待ってね。友達に聞いてみて」


 いや、専門のあなたに聞きたいんだよ。


 コーヒーは体に悪いと言うか、わたくしカフェイン依存症らしいと聞いたので。


「だめだ。それじゃ、飲んじゃダメ。体調がよくないんだよね? 体のどこが悪いの? OK.眠いの? 眠気覚ましをちょっと欲しいと言ってる?」


 うん、集中したいんだ。


「それだったら、オーズを観るとかね。見直したらどうかしら?」


 気を抜くと眠ってしまいそうなの。


「そっかぁ。足手まといなのね。あのね、ジュウハチバンがね、ときどき夜頭にくること考えてて眠れなくなると言っていたから、彼、っていうか彼女が協力してくれるわよ」


 眠れなくなるナンバーに協力を頼むのか……アドバイスをありがとう。


 ふええ……疲れた。


「不器用なんだから」


 ごめん……。

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