願わくば、戦いの無い世界で、調査員ローサの能力が活躍できることを。東ヨーロッパで起きている、大国による隣国への軍事侵攻。この作品は、まさにタイムリーです。戦場だけが戦いの悲惨さを伝える場所ではないことを、この作品はしっかりと伝えていると思います。ぜひこの作品を読んで、平和の尊さをかみしめてみませんか。
戦争とは、一部の権力者の独善的な思想や私欲で起こります。 でも、そこで暮らす人々にとってはそんな思想など、どうでもいいのです。 人々の願いは領土の拡大や敵国を滅ぼす事などではなく、「ただ、平和に暮らしていたいだけ」 こういったお話を、自身は最も安全な場所で命令を出しているだけの権力者に見せた時、彼らはどう感じるのでしょうか? きっと何も感じないか、身勝手な正義を言い訳に、自らの行為を正当化しようとするか、なのでしょうね…