第46話 幕間 コンテとルルの日常
獣人村ザックの息子コンテ6才と娘ルル3才。
コンテ6才は妹のルル3才を連れて散歩に出た。
「おにーたん、おとそ(お外ね。)でアソブのだーいつき!」
まだ舌足らずのルル3才。今日も抜群のアザと可愛い幼女語である。
「ルル、駄菓子屋夏希でお菓子買おうね。お兄ちゃんがたくさん買ってあげるよ!お兄ちゃんお金持ち持ちなんだ。スゴいだろ~」
コンテ6才はお代となる野菜を袋いっぱいにして持ち歩いている。尚、この野菜は村の畑からパチッたモノである。(勝手に取って来たって事ね)
「おかち、だーいつき!ありあとー」
コンテ6才は鼻高々である。
駄菓子屋に向かって歩いているとコンテ6才と同い年の女の子が1人家の花壇に水をあげていた。
コンテ6才言わく30軒隣の幼なじみのターナだ。
「ルル、いつものように頼むな」
「わかたー」
「ターナねーたん、あーとびーましよー」
「あ、ルルちゃんだ。いつも可愛いね。ごめんね、今からお家の手伝いなの」
「わかたー。またね!」
ルル3才は兄コンテのもとに「だめだつたー」と言いながらトテトテと歩いて戻って来た。
「ルルありがとね。次行こうか」
[ち、ダメだったか。つぎだ ]コンテ6才は小さな声でつぶやく。
コンテ6才言わく58軒隣の幼なじみのジュリエッタの家の前に来た。
「ルル今度はここだ」
「あーい」
「ジリエツタねーたん、あーそーぼ」
玄関のドアを手の平でタンタンと叩きながら叫んでいる。少し待つが誰も出てこない。
「おにーたん、だれもいなーい」
「お留守みたいだね。戻っておいで」
[ちっ、留守か。今日は不作だな ]コンテ6才は小さな声でつぶやく。
「よし、お菓子買いに行こう!」
「やたー!わーい」
コンテ6才(女の子大好き)は、ルルのアザと可愛い幼女語を利用して女の子を誘うのが日課である。
(これをルルアタックと秘かに命名している)
因みに村の女の子全員がコンテ言わく幼なじみである。
コンテ6才はお菓子を買った後、一番推しのアンナちゃんの家でルルアタックを仕掛けたのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます