第36話 嫁達の女子会と夏希(1)
朝部屋でゴソゴソしていた夏希。
ネネさんが部屋にやって来て正座させられた…
その後、ネネ恐慌の乱にて私は出頭命令を言い渡された。
「はぁ~、ネネさんって豪快だよな~。遅くなると正座の刑が待ってるから急いで準備するか…」
私はネットを開いて色々と検索してみる。
「使用限度残額は丸々5000円あるな。単価MAXは500円のままだから高級化粧品は無理だな」
この世界の化粧だが、洗顔は石鹸、薬草から作った化粧水(効果は薄い)、チーク、口紅ぐらいみたいだ。ファンデーションは存在するが高級品のようで一般家庭では普及していない。
なので村の女性達は、髪型や髪飾りで個性を出すのが主体だ。唯一、口紅の色種が豊富なので口紅は皆使っている。(私はその素朴な雰囲気の化粧が好きなのだ)
「プチコスメ流行ってたから500円でも色々あるな。でもどれがいいのか全く判らんな」
夏希は画面に書いてある商品紹介の文面を確認する。
「ネットの画面、他の人も見れたらいいのにな。適当に選んで持って行くか。時間が無いし…」
夏希が選んだのは以下だ。
1.洗顔フォーム(しっとり泡立ち)460円
2.化粧水(高保湿.美白タイプ)450円
3.ベースクリーム(UVカット)330円
4.ファンデーション(UVカット)500円
5.アイシャドウ(3種セット)500円
6.まつげビューラー100円
7.ナチュラルチーク(3種セット)500円
8.口紅:グロスリップ:グロス 各500円(計1500円)
9.クレンジングジェル300円
どうだ!5000円以内に
シャンプーとかは買えなかったけど…1つずつしか買えなかったけど…
てか、めちゃくちゃ種類あるな。まだまだ他の種類あったし…化粧って凄いのな。
これ選ぶだけでもう疲れたよ…寝たらダメかな?
「はぁ…お風呂の時、化粧水出すんじゃなかった…」
化粧したこと無いから雰囲気で買ったけど、これで行けるかな?判らないけどもういいや。
お酒も持ち込んで酔わせて誤魔化すか?いやラグでも連れて行って盾にでもするか?
まぁ、頑張って来るか!
夏希は1人戦場に向かうのであった。
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