第30話 幕間 ○○○を堪能します!(いい湯だな編)
お風呂場の準備も終わりいざ行かん!夏希。
夏希達男連中は更衣室で衣服を脱ぎ浴場にか向かった。カイルとコンテは走って行きそのまま湯船に入ろうとしたところで親に捕まっていた。
この2人実は村の中でも1、2を争うわんぱく小僧達だ。村のあちこちで悪さをしては怒られて木に吊らされているのを目にする。
カイルはネネさんの息子で性格もネネさんに似て男気がある。破傷風になった子供の内の1人だが、アンナちゃんをフォレストウルフから庇ったのはこのカイルだ。わんぱくだが村の子供達のリーダーでもある。
コンテはランカさんの息子で性格はカイルと似ている。あと女の子大好き少年だ。(アンナちゃん推し)
私はアイテムボックスからお風呂セットスペシャルを取り出し、中にある石鹸とシャンプーを使って体と頭を洗い始めた。
「お~、気持ちええ。やっぱこうゴシゴシやった方が綺麗になってる気がしていいな」
もう体も頭もアワアワだ。
「夏希あんちゃん、それすげー!俺もやるから貸してくれ!」
カイルにアイテムボックスから余分に買ってあるお風呂セットスペシャルを出して渡してやった。(ついでに他の皆にもな。女子組はサーラさんとアンナちゃんしか渡してないけどヤバかったかな?)
カイルは早速体中を泡だらけにして遊んでいる。(髪の毛は定番のスーパーサ○ヤ人だ)
コンテは胸に泡の塊を2つ盛り付けている。
(それはつるぺた女の子がするヤツだろ!)
男親連中も「スッキリするな!」とか言いながら洗っている。
洗い終わり待望の湯船に浸かる。
「ああ~~~気持ちいい!」
体の芯から温まっていくこの感じが堪らんな。(やっぱり風呂はいいな!)
「あ~~久々に入ったが気持ちいいな」
「だろ?ラグ、毎日入ろうぜ。お湯は任せとけ」
「いや週に1回ぐらいで十分だな」
「そうだな。俺は熱いのはあまり好かん」
熱いのが嫌いなのは、寡黙なダンだ。
「俺は毎日でも大丈夫だな」
そんなもんかな?やはり「じゃぱにーず」だからかな?ザックは大丈夫そうだけど。
「夏希お兄ちゃんもうお風呂入ってる?」
隣からアンナちゃんの声が聞こえる。
このお風呂場だが衝立ての壁は上と下両方に空間がある。下はお湯を薪で沸かす薪釜が外に1ヶ所しかない為だ。(男湯女湯を一緒に沸かすようにしてある)
上は何でか判らないな。(地球の銭湯も上が開いてるところがあるよな?)
「アンナちゃん、入ってるよ。気持ちいいねよ!」
「石鹸とシャンプー凄いね。泡がいっぱいで匂いもとってもいい匂いがするの!」
「それとあの変な帽子被ったら髪を洗う時、目が痛くならないの!お家で洗う時いつも目に石鹸が入って痛かったの!これも凄いね!」
シャンプーハットね。(変な帽子って…)
「夏希!なんで私には無いんだ?死にたいのか?」
いや…どうすればいいの…
「ははは…あ、ありますよちろん。ネネさん、今からそっちに投げますから受け止めてください!」
「今はいい。サーラから借りてるからな。後で必ず寄越せ。それと正座な」
「誰も母ちゃんには勝てないぞ。だって村のボスだからな!」
「カイル、お前は後で木に吊るす」
怖え~めっちゃ怖え~後でどうなるんだ。(少し嬉しい自分が恥ずかしい)
「夏希さん、私も欲しいです。特にシャンプーがいいです。髪が今までと全然違いますよ!」
「ふふふ、そうね。ランカのお肌も髪もツルツルになったわ。とってもいい匂いもするしね」
好評だな。多分この世界は石鹸だけでシャンプー無いみたいだからな。
「お風呂に入れた丸いの空気の泡がたくさん出て来たよ!なんかお湯が青色になってる!」
おっ!入浴剤を入れたんだな。驚くだろうなと思ってあまり説明しなかったからな。(驚いたみたいだ)
「それは体にいいお湯になる薬なんだよ。肌がツルツルになって美人さんになれるぞ」
「ほんと!お風呂あがったら美人さんになって夏希お兄ちゃんと結婚出来る?」
いやそこまでの効果は…
「ははは…お兄さんは
「え~、しかたないなぁ~」
危ない危ない。余計なことは言えないな。
あ~でもほんと気持ちいいな。うん、毎日入ろう。
「おい夏希。こっちにはその泡が出るヤツは入れないのか?」
「ラグ…お前がツルツル肌でいい匂いさせて誰得だよ!」
はぁ、気持ちいいがそろそろ上がらないと
「ラグ、ザック、ダンそろそろ上がろう」
「そうだな。悪ガキども上がるぞ」
「サーラさん、先に上がってますね。そっちはゆっくり入っててください」
「はぁい。もうち少し浸かってから出ますね」
本当にスッキリしたな!この湯上がり状態がまたいいんだな。あとはこの後のビールだな。楽しみだ!
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