第3話 スキル付与(2)

 天使が消えたあと私達はホテルに入った。ホテルは8階建てで見た目もとても豪華なものであり、中もとても綺麗なお洒落な内装であった。


 11人はロビーにあるちょっとした宴会が出来そうなスペースに移動して、自己紹介とこれからの事を話すことにした。


 先人せんじんを切ったのは20代であろう男性の一人だった。


「皆さん初めまして、私は山下たくみです。24才で大工やってます。一緒にいる男性と女性は友人です。ちなみに女性は私の彼女になります」


 見た目は背も高くガッチリした体型で、髪は短くツンツンした茶髪だ。顔はまぁいい方で頼り甲斐があるお兄さんな感じかな。(そりゃあ、彼女いるわな。モテそうだわ)


「僕は柳沢幸之助こうのすけです。巧とは高校の同級生で今でも遊び友達です。システムエンジニアやってます」


 メガネをしたちょっとインテリ感ある青年だな。背は低めで痩せ気味の長めの黒髪。ん~、顔は良く見ると可愛い格好いい?な感じかな。(コイツも一部女子からモテそうだな)


「私は真下さくらです。幼稚園の保母さんしてます。今日は3人で宅飲みする為に買い物に来てるとこでした。ビックリしましたけど、ちょっと面白そうとも思ってます。皆さん宜しくお願いします」


 背は普通だがメチャクチャスタイルがいいな!特に胸部装甲は凄い!!のEはあるな。顔は保母さんダナって感じで髪は肩ぐらいある。ちよっとタレ目の可愛い感じの女の子だ。


 次は三人組の女子高生だ。


「私達は2人は◯◯高校に通ってます。高口かなえと東堂真冬まふゆです。もう1人は私の妹で高口しずくって言います。中学2年です」


「「宜しくお願いします」」


 かなえちゃんは活発そうな茶髪ロングで、目がちょっとキツメな女の子だ。スタイルもいい。


 真冬ちゃんはショートボブで眠たそうな目をした感じだが、えらい可愛いな。(氷の美少女的な)

 スタイルは… うん、これからかな。(がんばれ!)


 妹のしずくちゃんは…ちっちゃいな!全てが!お姉ちゃんと違って物静かな感じの女の子だな。


「ワシは原西 政宗まさむねだ!42才独身。とうとうワシの時代が来た!モフモフな嫁さんを貰うぞ!」


 あ~、あのハゲ変態親父オヤジだ。あたまツルツルの厳ついオヤジだ。自己紹介はそれでいいのか?みんな引いてるぞ…


「私達は親子です。私が母親の倉橋真奈美まなみで、男の子がすばる小6で女の子が菜々なな小4です。私は32才です。子供も小さいので専業主婦してます。これから、どうしたらいいのか心配で皆さん宜しくお願いします」


 若いお母さんだな。背は高い方かな。可愛い感じでまだ10代でも通用しそうだ。スタイルは欲張らない感じだが雰囲気がいい。


 息子はヤンチャなタイプだな。娘はツインテールが似合う女の子だ。(大人しそうに見えるな)今もオロオロしながら母親に抱きついている。


 最後は私だな。なんて言おうかな?喋るのは苦手では無いが、あまりベラベラと話すのも印象悪くなるかもな。取り敢えずは簡潔に行こう。


「私は宮田夏希なつきと申します。36才で◯◯商社に勤めています。趣味のキャンプの為の食材を買いにコンビニに来ていたのですが、今回の出来事に合いました。幾分かの助言も出来るかと思いますので気軽に声を掛けて下さい」


 ん~、喋りすぎたかな?まあいいか。これから本当にどうするか良く考えないとな。皆は、どうするのかな?元の世界に戻るのかな?


 私は転移してみたいな。面白そうだし戻る時は時間も年齢も今の状態で戻れる。何でも1つだけ持って帰ることが出来るのも魅力だ。


 ただ年齢が36才だから最近体が辛いんだよな~(もう少し若ければな~)


 スキル付与の1つで年齢もしくは体力がどうにかならないかな?天使に相談してみるか。


 さあ、まずは皆と話し合いをするか。


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