第2話

恐怖ってなんだろう?

今自分が本当に怖いと思うことって。


親が死ぬ。

友達に嫌われる。

殺人鬼に追いかけられる。

ヤクザに怒鳴られ、殺される。

家も金も親もすべてなくす。

宇宙人に侵略される。

窓の外に人がいる。



どれも、浅はかで、現実味がない。

太宰治は人間失格を書いてるとき、何を考えていんだろう。

もう死ぬほかに道がないままに、あの小説を書いたとしても、あの物語の面白さの理由にはならないと思う。


その状況になると、怖いと思うのだろうか。

なぜ人は、怖い話し、怖い動画、怖い映画、怖い顔、怖い噂話が好きなんだろう。


ある日、いつもの日常が、一瞬で、破壊される。そんなSFみたいなことが起きることはまずないし、自分におこるわけもない。と思っていた。

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