第14話 表彰式 打ち上げ

「ではこれより、本大会の表彰式を始める。

順位発表から──────────」


もちろん、1位は俺たちだった。

次は得点王が1人最優秀選手賞が1人

優秀選手賞が8人呼ばれる。


「では、次は得点王を発表する。

今大会5試合で地区大会における歴代最高得点を大きく20点上回る37点を決めた。

金城 海斗!!」


あっ、やっぱり俺だ。

「はい!」


「おめでとう」

俺は一礼してから表彰台に残る。

理由は、偉い人の横にいた人に終わっても残っていて欲しいと言われたからだ。


「では、次に最優秀選手を発表する。

金城 海斗!!」


あー、そゆうことか。いちいち戻ったらチームに戻ってまた呼ばれて表彰台に登ってってのを繰り返さなければいけないからか

「はい!」


「おめでとう」


こうして、俺は得点王と最優秀選手賞の他に優秀選手賞も貰い会場を後にした。

この後は、チームメイトで打ち上げだ。






「よー、遅っかったなー。

ヒーローは遅れてくるってやつか?」


「うっせーよ。キャプテン」

そう、こいつはこのチームのキャプテンで

6年生の佐野 涼、俺以外で、準決勝まで点数を取られなかった理由をあげるなら確実にこのキャプテンの力が大きいだろう。


「あー、その事なんだけどさ、

監督と話し合った結果、都大会からは海斗にキャプテンをやっもらうことになったから」


「は?何言ってんの?」


「いやいや、怒んなって、これはチームメイト全員の総意だから、拒否権ないし、よろしくな海斗キャプテン!」


「アイス何杯食べれるか勝負な」


「お、いいねー。サッカーでは勝てないから、こういう時に勝たしてもらうよ」







「うっ、もうお腹っぱいすぎて、なんも食え

ん。海斗、お前まだ食えんのかよ」


「うん、まぁ、6割すぎたくらいかな?」


「バケモンかよ」


「じゃー、またよそってくるわ」


「了解」









んー、何食べようかな

あれ?もしかして明日香ちゃんじゃね?


「あのー、もしかして明日香ちゃん?」


「え、海人くん?」

(本当は海斗君がここにいるって

知って来たんだけどね)


「やっぱり、明日香ちゃんだったか。

俺は祝勝会できたんだ」


「えっ、海斗君?」


「あっ、加奈ちゃんもいたんだ」


「うん今日は加奈とママと一緒に来てるよ」


「見たよ、今日の試合、

海斗君上手すぎない?

あの無回転シュートやばすぎるよ。

あんなの止められるわけないじゃん」


「そう、ありがとう

試合するとしたら、都大会の決勝戦だね」


「うん」


「じゃ、また」

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