第10話  夏休み

運動会が終わり、終業式も終わり、

夏休みに入り、4日がたった。


俺は前世では、宿題を夏休みのどっかでやればいいかと思い、

ずるずる後回しにして行って気づいたら、夏休み残り三日、とかはざらにあった。

結局学校の登校日の朝までやって、終わるか終わらないかなギリギリな生活を送っていた。


だから、今世こそは、

その反省を活かし、3日経つ頃には宿題をほんとど、終わらせた。

まぁ、残りのやつは、3時間もすれば終わると思うから大丈夫だろう。


サッカーも夏休みに、入ってからは自主練習の時間をいつもより、1時間くらい長くやっている。


だか、そんな俺も夏休みに入ってから、今と

てもなやんでいることがある。

暇なのだ。やることややりたいことがなさすぎて、昨日なんて、1日の3分の1を無駄にした自信がある。


さすがに、時間がもったいないと思った俺は、暇を潰せて、自分のためになるもので夏休みが終わった後もできるだけ、継続できそうなものを探した。


一つ目が、料理である。

料理といっても、多少料理の本を読んだり、ママの作る夜ご飯などを見て、勉強したり手伝いをしたり、ママの代わりに料理を作る程度であるが、

将来的に自分のためにもなると思ったし、ママが疲れて帰ってきた時に、少しでも、楽をして欲しくて覚えた。


二つ目は、ギターである。

ママに、何か暇を潰せそうなものがないかと聞いたところ。2階に行って戻ってきたら両手にギターを、抱えて「ギターなら一緒に教えられるけど、ギターやってみる?」

と言われたので、

最初は俺絶対そっち系才能ないんだよなー、など思っていたが、神様の加護のおかげか、ママに「センスあるよ!」と褒められるくらいには、結構できた。

後、一ヶ月もしないうちに、簡単な曲なら弾けるんではないかと、思うほど、ギターを頑張っている。

ギターを始めるようになってから、ママとカラオケに行く回数も増えた。


「ねー、ママ今度の地区大会これる?」


「うん。全部は残念ながら行けないけど、一回戦目と、準決勝と決勝戦ならいけるよ。」


「本当!?ありがとう。絶対勝つから見ててね。」


ママは仕事が忙しくて、前回の練習試合はもちろんそこまで見に来れないからか、相当嬉しくて、一気に夏休みの最後のほうにある、地区大会が、とても楽しみになった。

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