第4話 練習試合

転校してから1週間が経った。

もちろんサッカー少年団にも入った。

今日は楽しみにしてた、今日は練習試合だ。

そして今日の相手は地区大会で毎回ベスト4には入るチームだ。

だが、俺は今非常に機嫌が悪い、

それは、今日の練習試合がベンチだからである。だか、入ったばっかりだからまだそれは許せる、しかし、来てるんだよ明日香ちゃんがうぅーかっこいいとこ見せたいのにー、これだったら下手なのかと勘違いされるよー。

はぁー、とりあえず切り替えよう。

途中交代で出してくれることを願おう。

ふー試合が始まる。


「ピッ」


今の試合状況は残り五分で0ー1で負けている

正直、今日は出れないのかとおもいはじめた時、


「海斗出番だ。相手に海斗の存在を地区大会までは隠そうかと思ったが、ここで負けて、みんなのモチベーションが下がるよりも全然マシだろう。試合をひっくり返してこい。」


そう言われた時、体がうずいてくるのが分かった。入ったばっかりで試合に出さしてくれないのかと思ったが、ちがうみたいだ。この人は人をのせるのが上手い。早く点を決めたい、早くボールを触りたい、早く相手をぶち抜きたという欲望が俺に襲ってくる。

そんな時だ。笛がなった。これはもちろん交代のふえでは無い。相手がファールをしたのだ。


「遠藤、交代だ。」


監督はファールされた人ではないが、いや当たり前だが、トップの人を呼んだ。

そして、俺が試合に行こうとした時、監督がキャプテンにこのフリーキックは海斗に蹴らせろとの指示が出た。キャプテンは少し嫌な顔をしていたが、俺に譲った。

フリーキックは充分直接狙える位置だ。

俺は気持ちを落ち着かせる。少し助走をつけ、深呼吸をする。だが、もう打つ位置は決まっている。そして俺の足は完璧にミートする。だが、そのボールは2メートルくらい右に外れる、誰もが外したかと思った。そして何人かはため息するはいただろう。いや、一人一人だけは、ボールが蹴られたと同時にゴールを確信した人がいる。そう海斗である。

その、確信どうりにボールはゴールの右端の角に吸い込まれていく。そうカープシュートである。途中でえげつない軌道をしたシュートは、キーパーも反応出来ずに。

ゴールに入ったのだ。

これで振り出しに戻る。


相手ボールからのスタートだ。

残り時間3分


相手からのボールだ。


「ピッ」


相手はまずボランチまでボールを回す。

そしてその後右サイドハーフの人にわたりその人がドリブルで駆け上がる。

右サイドハーフの人は、1人を抜き中にセンタリングをあげるがそれをディフェンスが弾いてコーナーキックになる。

あと1分

ペナルティーエリアにボールが放り込まれる。だが、それをキーバががっちりキャッチ。俺がボールを要求する。キーパーがそれに応えてボールを投げる俺はトラップしようとするが、後ろからディフェンスが来てがっちり背中にマークされる。1回トラップして、ボールを後ろに戻す時間はないと思った俺は、そのボールをダイレクトで蹴り、そのボールは小さい円を描き相手の後ろでボールが落ちる。俺は蹴ったと同時に、回転して走り出す。

前にいる相手は2人のディフェンスとキーパーが1人。もう時間はロスタイムに入るくらいだろう。俺は左右を確認するが、みんなの上がりが遅く味方がいない、俺は仕方なく一人で抜くことに決める。1人目をボディフェイント(上半身の動きで相手を騙して抜く技)で左に抜くと見せかけ右に抜く、相手は無理に着いてこようとするが、身体がいきなりの方向転換に耐えれず転ぶ。あとキーパーを入れて2人、

俺はもう1人をシザース(ボールを足でまたいで、どっちに行くかわからなくさせる技術)を4回かけかけたと同時に開いた足と足の間を通してまた抜きをする。キーパーは左のポスト付近に向かってドリブルをして、キーパー近づいてきたと同時に右のボスとにボール流し込む。

俺は、思わず吠えた

「しゃーーー」

俺は走り出そうとした時、

一瞬目に入った明日香ちゃんが顔を真っ赤にしてぽけーっとしてこっちを見ている。そんなに暑いかな?だけどぼーっとした顔も可愛いなーとか場違いなことを考えていると、

チームメイトにもみくちゃくにされる。

こうして2ー1で結局勝った。






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