ニヒルに笑む(村乃枯草さんへ)

村乃枯草さんへ


 村乃さんへのお手紙を書くとき、正直なところを申しますと、私は少し迷ってしまいました。


 なぜなら村乃さんとはメッセージの交換やリプライなどで直接お話したことが少ないからです。一緒に企画をしたこともありませんし、もちろんLINEなども交換はしておりません。


 でも、あれっ? と思うことがあるのです。


 村乃さんはいつも近くにいらっしゃるような気がする。そう思っている自分に気づいたのです。ぼくが小説をUPすると、すぐに村乃さんからの反応があります。句会をやりましょうと誘えば、村乃さんは足取りも軽く参加をしてくださいます。けして言葉は多くない。だけどそっとぼくを支えてくれているような。ぼくにとって、村乃さんはそんな存在です。

 そしてその存在はかけがえのないものです。自分はきっと、村乃さんにとって少しばかりの注目をいただける人間である。それをぼくは『縁』と呼びたいのです。

 あなたと私は縁があった。そしてその縁はこれからも、静かに回る換気扇のように続いていくことでしょう。


 このお手紙をあなたに書けていることを、私は光栄に思います。

 今、あなたはとある場所への復帰を決めました。

 あなたの人生の転機にあらためてご挨拶を差し上げることを、やはり光栄に思っているのです。


 そして村乃さんは公募にも強い思いをもっていらっしゃいますね。私もです。

 ともに歩み、ときに横顔で笑いかけつつ。

 この世界を驚かせてあげようではありませんか。


 ねっ、村乃さん。

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