ベランダに立つ実力者(星都ハナスさんへ)
星都ハナスさんへ
星都さんがふらりと現れたのはいつのころだったでしょうか。
あなたはいつのころか私の小説に遊びに来てくれて、いくつかのコメントを残してくださいました。それは今から数えると三年ほど前のことだったのではと思います。いくつかの作品のうち、星都さんは「勘定科目でバトルする」という小説にも来てくださいましたね。私は星都さんのことが気になり、あなたの作品もいくつか楽しませていただいたのです。
すると、ですよ。
「勘定科目でバトル」とは、全然カラーが違うのです! だったら、あのバトル小説、星都さんにとっては読みづらかっただろうなぁ。だけど星都さんは頑張って付き合ってくださったんだなぁ。あなたの優しさをしみじみと感じるに至りました。
星都さんとはいくつかのお話をしましたね。かつて会計に関わっていたこととか、創作に関する歴史とか、ペンネームを得るに至った理由とか。あなたは一つ一つ、丁寧に教えてくださいました。人間的に、とても信頼のできる方だと思いました。
その一方で、あなたの小説にはなんともいえない『毒』があります。これはもちろんのことながらいい意味です。ショッキングでシニカルで、引きが利いている。締めの文章もいい。まさに読者に読ませるための物語です。私はかねがね、地力のある方だと感じていました。私のなかで、星都さんは大きな存在感があったのですよ。
それから月日は流れ。今年のカクコンにて、星都さんと再会を果たすことができました。そして今、こうやってあなたへのお手紙を書くことができています。とても不思議な気持ちです。やはりどこかで引き合う運命にあったのでしょうか。また握手を交わすことができてほんとうにうれしいです。
これからも一緒に創作を楽しんでいきましょう。
あなたと話すときはいつも、こころをクリーニングされているような気持ちです。
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