5回(実質3回) 24時間以内に2本完結作品を投稿した件について。(『双子コーデ』と『巻島元廣桜塚』について)

(見出しでお察しの通り、今回はがっつりと投稿の裏話です。キャッチコピー詐欺すぎる!)


 それはゴールデンウイーク最終日の日曜の午後9時、NHKでヤングケアラーを特集していた番組をみたのがきっかけでした。


 ヤングケアラーというのは、いわゆる家庭内介護や家族の炊事洗濯などを未成年の子供がせざるをえない状況に陥ってる子供やその家庭状態を指す言葉です。

 その背景は家庭ごとに状況が異なるとは思いますが、ひとり親が要介護になってしまったケースを中心に特集では扱っていたように記憶しています。


 これを見て「そろそろあの作品公開しておくべきかな」と思って引っ張り出してきたのが『入学式は双子コーデで』です。

 コロナ禍を背景にしつつ、自己肯定の形として不登校状態で主婦的な状態に身を置いているトランスの子、というのを書いた話です。

 もともとはジャンプ新人賞2021のテーマ「家族」に投稿するために書いたものです。(……ま、落選したのですがネ)

 ただ作品自体にも落ち度はあって、アップロードした作品に作者注釈としても書きましたが、医療描写に若干の問題があったりしました。まあ仕方ないかな、と思うところはあります。

(厳密に言うと、家族が見舞いに出向く、というシーンも本気でコロナ下での医療体制を描くとしたらNGです。実際の入院現場は非コロナ患者でも「亡くなる直前の患者の看取りの面会」くらいのレベルでないと見舞いは許されません。

 私の個人的な話になりますが、2021年夏まで、私の父は多発性脳梗塞で3ヶ月ほど入院していました。ある深夜、入院先の病院から連絡を受け、この連絡を受けた家族からの伝聞の形で聞かされた内容からは「看取りの面会の準備の要請」だと気付けませんでした。そして明け方に病院に呼び出され、グズグズと1時間近くかけて病院についたところ、父はすでに息を引き取っていた、ということがありました。)


 これが「原稿ファイルを開いて全文をそのままコピペして公開」とはいかないものでして……。

 普段使用してる縦書きのエディター(フリーウェア)が仕様で「段落先頭の字下げ」を自動でやってくれる代わりに「半角スペース2文字」で発動するのです。(しかもわざわざカーソル置いて状態を確認しないと判断できない)

 そんな文章をコピペでカクヨムの入力欄に置くと

こんなかんじになります。

 ……おわかりいただけるだろうか。段落先頭の半角スペース2文字が消滅するのである。(私が使ってるブラウザ特有の問題だったらごめん)

 これを全部手入力で直す必要があるわけです。


 まあ、そういうのを手作業でペソペソ直しつつ、ついでに私がやらかしがちな「てにをは」のチェックなどをしつつ、スーパーマン&ロイスを見ながら投稿したのが夜11時52分。


 それからカクヨムのトップページを見て気づいたのが「第8回角川文庫キャラクター小説大賞」の募集欄。

 募集締切5月9日23時59分。

 カクヨム枠での募集かぁ~などと思いつつなんとなくクリックしたところ、先日近況ノートにも綴った通り、通常応募の場合指定の拡張子で「行字数×行数×ページ数」というレギュレーションの募集になるところを、

 カクヨム枠だと8万字以上16万字以下、通常応募よりも大幅に緩和されるのです。


 気づいた瞬間「あれ、先月ダメだと思ったアレ、イケるんじゃね?」と思い、ファイルを開いてみたところ15万5千字。(行頭スペース・添付用あらすじページ・1ページ目のタイトル・作者名込み)

 

 ……頭の中で浮かれた音楽(正確にはチョコプロのエンディングの歌)が流れたのをよく覚えてます。

「これは乗るしかない」と思い、ぶっこんだのが『巻島/元廣/桜塚・2020』になります。

 最終推敲を兼ねた全編投稿にかかった時間は約12時間。

 久々の完全徹夜です。


 ……5年前くらいまではその気になれば3日でスカイリムをクリアするくらいに連続でPCに向かってられたのですが、翌日一日頭痛に悩まされる程度に弱ってました。今後は加齢を重ねるほどにこんな感じになってくのかなと思うと、ちょっと勘弁してほしい気持ちです。


 『巻島元廣桜塚』は、これまでカクヨムに流してきた作品とは毛色が違う作品かな、と思います。

 ただ、カクヨムに来る前に書いてた話はどちらかというとダークファンタジー寄りというか、血なまぐさい上にアンチヒーロー的な要素が多い作品ばかりだったので、

 むしろカクヨムに出してきた作品のほうが、旧来の私からしたら、作風が変わった作品ではあります。


 正直、『巻島元廣桜塚』は、今直せるならタイトルを変えたいです。

 あまりにも仮題すぎる感じなので。


 あとは愚痴になってしまいますが、

 本作も例にもれず「PVが伸びない問題」を抱えています。(このあたりの悲嘆はいまだにビュワー数の伸び続けてる投稿で触れてるとおりです。笑えないけど笑うしかない笑)

 完結済みをつけてる作品ですし、こればかりは深く考えず、寝かして待つしか無いのです。

 ただ、カクヨム枠の公募が下読みをカクヨムの星数で代替してた場合、完敗確定なのでちょっと笑えないのですよね……。(しースカが一次選考突破できたのは、朝読賞の下読み確定ルールのおかげのようなものでしたし、そもそもカクヨムは散発投稿な上、読み合いとかソーシャルな使い方をしていないので)

 そのあたりの要素がどうなってるのかわからないのが、正直不安です。


 まあ、そんな感じです。

 ……最後にプロレスの話でもしますか。

 ルチャリブレ(メキシカンプロレス)について調べ始めたらジャベ(組技)でつまずいてます。

 ついでにプロレスラーが技のバリエーションを広げるために履修してるとされる格闘技……柔術とか総合格闘とかアマレスとか……について調べ始めたところ、完全に宇宙猫状態です。

「こんなごちゃごちゃした組技を流暢な言語化なんかできるか!」って感じです。

 なんとか落とし所を見つけたいところです。

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