文芸部の交換日記がカオス過ぎる。
山岡咲美
文芸部の交換日記がカオス過ぎる。
文芸部の部室にピンクの大学ノートが置かれていた、そこには交換日記と書かれている。
部長命令!
お題にそった小説を書き次のお題を用意すること!!
1回目のお題[二刀流]
***
2022年3月1日
タイトル:私は二刀流!!
作:ノベル・コミコ
「私は漫研と掛け持ちで忙しいの!!」
ノベル・コミコはそう言うとその大学ノートを投げ捨てようとした。
「いや、待って、このまま投げ捨てたら私が文才ないみたいじゃない? それにここで投げ捨ててしまっては他の部員が楽になってしまう……」
ノベル・コミコはとりあえず小説を書いてお題を用意し、他の部員がのたうつ様を想像し、ほくそ笑んだ。
2回目のお題[推し活]
***
2022年3月4日
タイトル:アイドルがボクを推す!
作:
さあやたんは可愛い。
さあやたんはスタイルも良い。
さあやたんは性格も良い。
さあやたんは頭も良い。
そして、さあやたんはボクが好き過ぎてボクを推す。
3回目のお題[第六感]
***
2022年3月9日
タイトル:ロッカーの後ろに
作:
「そこだ!!」
甲賀の里の忍者である六道感覚に隙は無かった。
ゴ、ゴキ……
それが何かは言わないようにするが、六道感覚は文芸部の平和を守ったのだった。
4回目のお題[お笑い/コメディ]
***
2022年3月11日
タイトル:天然と呼ばないで
作:
バナナの皮が落ちている。
「ふっ、わたしが引っ掛かかる訳ないでしょ」
頭の良い天色然子さんは華麗にバナナの皮をよける!
「勝った……」
「アンタが棄てたんだからちゃんとゴミ箱に入れろ!!」
フリーのツッコミ師がボランティアでツッコミを入れる。
全然勝ってなかった……。
5回目のお題[88歳]
***
2022年3月14日
タイトル:88歳のアイドル
作:ドンデン☆カエシ
さあやたんは可愛い。
さあやたんはスタイルも良い。
さあやたんは性格も良い。
さあやたんは頭も良い。
そして、さあやたんは押野ドルオタが好き過ぎて押野ドルオタを推す。
さあやたんは88歳。
6回目のお題[焼き鳥が登場する物語]
***
2022年3月16日
タイトル:焼き鳥好きですか? ボクはバーベキュー派です。
作:
「焼き鳥大好きーーーー!!」
-㎜㎜─\("⌒∇⌒")/─㎜㎜-
「バーベキューの方がイケてる!!」
-❪❫@❴❵@❰❱─\(* ̄∇ ̄*)/─❰❱@❴❵@❪❫-
「どっちも美味しい~~♪♪」
-❪❫@❴❵@❰❱─\("⌒∇⌒")人(* ̄∇ ̄*)/─㎜㎜-
7回目のお題[出会いと別れ]
***
2022年3月18日
タイトル:一目惚れと三日坊主
作:
「好きです! 付き合って下さい!!」
「美人だから良いよ」
「理由が気にくわないので別れて下さい」
「三日ももたなかった!!」
8回目のお題[私だけのヒーロー]
***
2022年3月21日
タイトル:私だけのヒーロー?
作:
「妹は俺が守る!!」
兄が美人で有名な
「ヘブヒィイヤ!!」
美人で有名な高嶺野華さんは今まで見せた事の無いようなブサイクな顔で鼻から昼間食べたうどんを二本吹き出した。
「お兄ちゃん! 華さんは肩についてたヘラクレスオオカブトを取ってくれようとしただけだよ!!」
妹は鼻からうどんを出したままの美人で有名な高嶺野華を介抱する。
妹は思った、もう少し鼻からうどんを出した美人で有名な高嶺野華を見ていたいと。
9回目のお題[猫の手を借りた結果]
***
2022年3月23日
タイトル:🐟️🐈️🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾
作:
🐟️🐈️🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾
🐟️🐈️🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾
🐟️🐈️🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾
🐟️🐈️🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐟️🐈️🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾
🐟️🐈️🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾
🐟️🐈️🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾
🐟️🐈️🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾
🐟️🐈️🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾
🐟️🐈️🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾
猫の手を借りすぎた🐾🐾
10回目のお題[真夜中]
***
2022年3月25日
タイトル:真夜中のラーメンおじや
作:
文芸部副部長、福福屋福福太郎は真夜中に夜食を食する。
カップラーメンはウマイ、しかしカップラーメンのスープを残しそこにご飯を入れるとさらにウマイ…………。
「しかしこれはカップラーメンに対する
文芸部副部長、福福屋福福太郎は悩む、その眼鏡をラーメンおじやの湯気に曇らせながら。
11回目のお題[日記]
***
2022年3月28日
タイトル:交換日記書評
作:
「しかしうちの文芸部は変な奴しかいないのかしら?」
文芸部部長、長部文乃は部員達の小説を読み酷いと思った。
「部長、アンタが言うなと心から言いたい」
文芸部副部長、福福屋福福太郎は眼鏡を光らせる。
「でも6回目のお題[焼き鳥が登場する物語]と9回目のお題[猫の手を借りた結果]は特に酷いわ」
顔文字と絵文字の作品だ。
「酷いというかどうやって書いた事になってるんだ?」
文芸部副部長いわく、この小説の最初の文は──
文芸部の部室にピンクの大学ノートが置かれていた、そこには交換日記と書かれている。
「きっと頑張って大学ノートに顔文字と絵文字を描いたのよ」
文芸部の交換日記がカオス過ぎる。
文芸部の交換日記がカオス過ぎる。 山岡咲美 @sakumi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます