【エッセイ】とーとーバージョン5(ママースパゲッティ編)

進藤 進

「とーとーバージョン」に腰はいらん!

「ママースパゲティ」を御存知でしょうか。


袋入りのソフト麺と粉末スープで、具無し。

私の若い頃は100円しなかったくらい。


貧乏学生には、チョット洋食味わうには。

丁度いい、お値段でした。


話、変わって。


昔、むかし。

進少年が高校生のころ。


街中の喫茶店がありました。

そこは古い建物の2階にあったけど。


意外と中は広く。

4人用のソファーとテーブル。


今のファミレス並みに配置されていて。

一人でもゆっくりスペースを確保できました。


そして。

何と言っても。


各種、週間漫画が。

ズラッと、半年分位、並べられているのです。


進少年。

土曜のクラブが終わると。


少ない小遣い握りしめ。

喫茶店に直行しました。


月に一度か二度。

至福の時間を過ごしたのです。


お昼の混んでる時間を外して。

午後2時くらい。


お客さんもまばらなので。

長居をしても怒られません。


2~3時間。

じっくり、漫画を読みふけりました。


そこで、本題。(いつも長くてメンゴ)


オーダーは。

毎回、同じです。


「特製スパゲティー」


どこが、特性かって?

いくつか、あります。


まず、1つ目。

鉄板の上に乗ってます。


ジュージューと音をたてて。

出来立て、アツアツです。


2つ目は。

安っぽい材料。


具材はマッシュルームが2、3カケラ。

赤ウィンナー1本を半切りにした2ケ。


麺は腰もなく、少しクタクタ。

でも、アツアツなので気になりません。


と、いうか。

独特のケチャップベースのデミグラもどきのソースに。


バッチリ、合って。

最高に美味しいのです。


そして、3つ目。


何と、卵。

鉄板の上、一面に。


半熟状態で。

麺の絨毯みたいに。


これが、超、ウマイ!

関西はこのタイプ多いですが。


安っすい、スパが。

結構な洋食に変身です。


と、いうことで。

「とーとーバージョン」です。


鉄板と半熟卵ときたら。

メニューにいれるべきでしょう。


これが。

「ママースパゲティ」にぴったり。


値段も安く。

うちの奥さんも好きです。


作り方です。


フライパン一つでもいいのですが。

アツアツが食べたいので、2つご用意ください。


まずは、野菜と肉。

あまり多いと、卵焼きと合わないので。


ピーマン1ケくらい。

ソーセージはぶつ切りで、お好みで。


そして、麺。

ソフト麺をそのままガバッと。


具材と一緒にジャッジャと。

すかさず、粉末スープを混ぜます。


仕上にケチャップをお好みで。

私は少し、多めです。


あらかじめ用意していた。

熱したフライパンにバターかマーガリン。


溶いておいた卵(2ケだと多いか?)を。

ジュワーと。


フライパン一面に広げたら。

すかさず別にいためておいた麺たちを。


静かに卵の上に。

鍋の蓋で少し蒸らします。


30秒で結構です。

余熱で卵は固まります。


では、コタツの鍋敷きへGO!


缶ビールと。

フォーク。


スプーンなんて、いりません。

「とーとーバージョン」ですから。


では、「いただきます」をして。

缶ビールをパキン!


今回も段平さん(食うべし!)は無し。


フーフー。

しみじみ。


召し上がってください。

アツアツの「鉄板スパ」を。


ほ~ら、お腹が空いてきた~・・・・。


フッフッフッフ・・・・。(*^o^*)


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【エッセイ】とーとーバージョン5(ママースパゲッティ編) 進藤 進 @0035toto

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