第540話

盛り上がりに盛り上がった合コンは、結局参加者全員のカップル成立と言う偉業を成し遂げて終わった。合計参加者は456人。カップル成立数228組と言う快挙だ。


もちろんそれに合わせてポイントも貰っている。が。さすがにポイントを稼ぎ過ぎたらしく途中から一切ポイントが増加しなくなった。合計で3000ポイントで頭打ちだ。


「さすがに対策されてるって訳ね。」

「でもでも、これだけ在ったらかなり強化出来そうですよ。」

「ベニは厄災武器強化するんやろ?うちはどうしようかなぁ。」

「ルドさんは装備を整えるんでしたよね?」

「あぁ、巨神シリーズ全部と、アクセサリーを交換する感じだな。」

「どんな装備か気になりますわ!早速交換して見せて下さいまし!!」

「僕も見てみたいです!」


ふむ、なら装備だけでもさっさと交換して装備してみるか。ポチポチポチっとな。


装備


頭  巨神の兜:大地を作り出した巨神をイメージして作られた兜。地面に接触している限り様々な効果を使用者に付与する。

   (ダメージ-100 環境適応能力スキル獲得 地面接触時耐久値自動回復 耐久1000/1000 種族巨人以外装備不可)

体  巨神の鎧:大地を作り出した巨神をイメージして作られた鎧。地面に接触している限り様々な効果を使用者に付与する。

   (ダメージ-100 ガイアの鎧スキル獲得 地面接触時耐久値自動回復 耐久1000/1000 種族巨人以外装備不可)

右手 メタルシールド(レベル3 耐久∞ ダメージ-100ポイント 装備変更不可の呪い 成長型)

左手 メタルシールド(レベル3 耐久∞ ダメージ-100ポイント 装備変更不可の呪い 成長型)

腰  巨神の腰鎧:大地を作り出した巨神をイメージして作られた腰鎧。地面に接触している限り様々な効果を使用者に付与する。

   (ダメージ-100 シャウトスキル獲得 地面接触時耐久値自動回復 耐久1000/1000 種族巨人以外装備不可)

足  巨神のブーツ:大地を作り出した巨神をイメージして作られたブーツ。地面に接触している限り様々な効果を使用者に付与する。(ノックバック無効 防御時ダメージ-100 地面操作スキル獲得 地面接触時耐久値自動回復 耐久 1000/1000 種族:巨人以外装備不可)


セット装備効果 ダメージ-1000 HP+400 巨神の城壁盾使用可 


アクセサリー

頭  巨人の髪飾り:HP+100 ダメージ+50

体  巨人の腰布:HP+100

左手 巨人の籠手:ダメージ+50

右手 巨人の籠手:ダメージ+50


与ダメ +150 被ダメ-1600 


ついでにアクセサリーも交換してみた。戦意が高揚するとしか書かれてなかったが、HPとダメージ増加の効果だったのかよ。これは良い物を交換したな。


兜の見た目はなぜか動物だ。しかも懐かしい白熊だ。口の部分が開いていてそこから顔が出ている。髪飾りの龍の角が横から生えているから、別の生物に見えなくもない。


体はと言うと、胸の中心に淡く白い輝きを放つ宝玉が嵌っている。全体的には今まで使っていた蛮族の鎧に近い皮鎧で、肩のパッド部分から白い毛が覗いてるし腕の部分にも白い毛が在るのは一緒だ。だが鎧全体に地層の様な模様が描かれていて、腕の部分には石垣の様な模様が入っている。


腰鎧も白い毛がはみ出た感じになっていて、河をイメージしたような青い線が入っていた。ブーツはこちらも白い毛と、マグマの様な模様が描かれている。ブーツはずっと使っていたが、こんな模様出ていなかった。つまりこれが真の姿って訳だ。


「おぉー!パパカッコいい!!」

「その白熊兜懐かしいですね!」

「なんでこれなんだろうなぁ?巨神様関係ないと思うんだが。」

「あら、ルドきゅんしらなかった?白熊は今や巨神様の守護獣扱いよ?何て言ったって神様の代わりに世界を救ったんですもの。崇拝されても仕方ないわね。」

「あれは鎧を装備した俺だったんだが?」

「そんなの関係ないわよ。事情を知らない人達からしたら、大きな白熊が暴走した神様を止めたように見えたんですもの。」


それで兜は白熊になった訳か。各部位から出ている白い毛は兜に合わせたんだな。そして、巨神様と言えば大地創造だ。その功績を鎧で表していると。


「防御力も大分上がりましたね。」

「今までと比べて3倍近く上がったな。シリーズ装備のセット効果何て今知ったわ。蛮族の鎧の時には無かったよな?」

「レア度が一定以上の装備やとセット効果が出るの知らんかったん?ルド兄のその装備は見た所星4つ装備。SSR装備っちゅう所やで。」

「そんなの何処で見れば良いんだ?俺には星何て見えないぞ?」

「装備のレア度鑑定には専用スキルが必要やねん。うちは親方から教えて貰ったから使えるっちゅう訳やな。」


むー、俺も覚えてしまおうか?ポイントは残り1500余ってるし、スキル1つは交換できるからな。いや、でも勿体無いか。


「ルドさん。シリーズ装備に付いて居るスキルの効果はどんなのですか?」

「そうです!私も気になります!」

「装備スキルか。えっと・・・これだな。」


<環境適応>

どんな環境でも生存できる。環境ダメージ無効。


<ガイアの鎧>

大地から岩を呼び出し身に纏うスキル。ダメージを受けた際、身にまとった岩石が壊れダメージを無効化する。身代わりスキルの代わりはしない。


<シャウト>

相手にダメージを与える程の絶叫。ヘイトスキルにダメージが乗るようになる。敵視獲得にプラス補正。ダメージ30ポイント


環境適応はそのままの意味だな。どんな環境でも生きられる。つまり、水中だろうが溶岩の中だろうが平気になった訳だ。うん、強すぎる。


ガイアの鎧の方は俺専用の身代わりだな。体に纏った岩が俺の代わりにダメージを受けて壊れてくれる。一度使って置いたら安心なバリア的な奴だ。


シャウトはヘイトを集める時の声にダメージが乗るというスキルだな。これは良い物を貰った気がする。ダメージはそこまで高くないが、それでも味方の負担を減らせるスキルだ。何なら叫びまくってやっても良いかもな。


「これまた消費も無く使えるスキルなんですね。」

「恐らく耐久値が減る筈ですわ。でもこの装備の場合は大地に居れば耐久は回復します。その効果によってデメリットが消失しているんですわね。」

「じゃあ水中とかで使う場合は気を付けないと駄目ですね。」

「ルドさん自身へのダメージを代わりに受けるスキル。ますます固くなりましたね?」

「攻撃も出来て鉄壁の盾。ルド兄強すぎるんとちゃう?」

「私達は安心して戦えるから良いじゃん!」

「他の皆はポイントどうするんだ?」


俺の事ばかりじゃなくて、皆もどうするのか聞かせてくれよ。気になるから。


「私もルドさんと同じように装備を交換しようと思ってます。良いシリーズ装備が在るみたい何で。」

「私はスキルかしらね?面白そうな魔法が在るのよ。」

「わ、私は友魔ちゃん達の為に使います。進化用素材が在りましたから。」

「うちはアイテム一択やな!自分の装備は自分で作るで!」

「私は厄災武器の強化に全部使っちゃいます。強化用の素材、ポイント高いんですよね・・・。」

「私達はアイテムに使いますわ。装備は変更できませんし、スキルも覚えても使えませんから。」

「罰を軽減するアイテムがあるみたいなので、そちらに使います。」


リダは装備、イルセアは魔法、モッフルは友魔、ルリはアイテム、ベニは厄災武器、ルゼダとクリンもアイテムに使うのか。ふむふむ、何と交換したかは後で教えて貰おう。


ピンポンパンポーン♪皆様にお知らせします。イベント期間も残り半分を過ぎました。ここで本イベントの目玉企画。「最強夫婦は誰だ!タッグバトルトーナメント!」の開催を宣言いたします。会場はサンドリア王国。王都に在る地下闘技場にて行われますので、参加ご希望の方は是非、ご参加下さい。ピンポンパンポーン♪


おっと、久しぶりのワールドアナウンスだな。そうか、妻帯者を独身者が襲うのは眼玉企画じゃなかったのか。


「ふっふっふ!来たわね!ここでルドきゅんと組んで私が一番相性が良いと証明するわよ!」

「ままま、負けません!巨人同士私の方が相性が良いはずです!」

「私だって譲りません!付き合いなら私が一番長いのです!」

「あら?一番最初に知り合ったのは私なのよ?他の人には負けたりしないわ。」


おっと、俺の後ろでバチバチ4人がやり合い始めた。まさかとは思うが、神様が行っていたどうにかするってこの事か?だとしたらこの大会、何か在るんじゃないだろうか?



毎回無断転載対策で以下の文を入れます。読み飛ばしても大丈夫です。無断転載ダメ!!絶対!!

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