第469話
ログインして来ましたよっと。えっ?今まで何してたんだって?情報収集だよ!!と言いたいが俺とイルセアは顔バレしてるし、何が起こるか分からんって事で地下教会で色々と手伝いをしていた。
特に得意分野が俺には在ったからな。そこで思う存分力を発揮させて貰った。その成果を見よ!!
薄暗く、明かりは炎の光りしか無かった地下街。避難してきた住人がそれぞれ資材を持ち寄って作られたボロボロのバラックは、人々が生活するには大変苦労する物でした。この場所を象徴している教会は古く。まるでホラー映画に出て来る様な外見でした。
そこに現れたのはリフォームの匠!匠はこの場所の管理者から依頼を受け動き出します!
なんという事でしょう。バラックが無秩序に立ち並んでいた場所が、石造りの家々の立ち並ぶ立派な地下街になっているでは無いですか!
家の中は統一されていて、キッチンとリビングに寝室。そして入浴できるように浴室が完備!水源が分からない水を地熱を利用して温め、いつでも入浴できるようにしております。
天井からは日の光りの代わりに魔法で制御された灯が輝き、時間によって朝・昼・夕方・夜を演出してくれます。夜には星々迄輝くこだわり様!!
教会の周りは人々が憩える様にと広場になっていて。石畳の床にこれまたどこから引いてきたか分からない水源を使って噴水まで出来ています。花壇には色とりどりの季節の花迄咲いています。ベンチに座って憧れのあの子と一時を・・・・。そんな夢が見られそうな素敵な場所に生まれ変わりました!
地下街の入り口まで教会の広場から一本道に作り替えられ。入り口の所にはさらに関所を設けて、認証用の魔道具を設置。許可の無い人が絶対に入れない様になっています。これで防犯対策はばっちりですね。
そしてここからが見所!そう!この地下街を象徴する隠し教会が生まれ変わりました!
古く建材が剥きだしてボロボロだった外装は白く輝く見た目に!昔からの扉を補修し、少しだけ豪華になった扉から中に入ればそこには立派な礼拝堂が。
壊れたままだったステンドグラスは美しく修復され、この世界を生み出した4柱の神々がお出迎えしてくれます。特に巨大な女神様の像は見所です。
礼拝堂の奥に進むと、左右に続く廊下が見えて来ました。それでは左に進みましょう。するとその先には教会が管理している孤児院に繋がっていした。
教会の横に建てられていたテントだった場所が、なんと心休まる木製の建物に変貌!子供達が利用する寝室と食堂に勉強する為の教室に加え、全員が入れる入浴場まで兼ね備えた立派な物が出来上がっています。
孤児院の庭には、滑り台やブランコにグローブジャングル等の昔懐かしい遊具が勢ぞろい!現実では危険だと問題視された事も、この場所であれば魔法や不思議素材で簡単に解決。これには匠の腕が光ります!今も子供達が明るい声を上げながら、楽しそうに遊んでいますね。
反対側の通路を進めば、そこはこの教会を管理する一家のお家。最近ご結婚されたシスターの為に、特に夫婦部屋は匠が様々な文献を調べ上げて作り上げた力作です!
リビングと一体となったキッチンは奥様の意向を聞いて作り上げたシステムキッチン。大型冷蔵庫や食洗器。大きな流し台に、特に奥様が熱望されていた希少金属で作った料理器具は今や無くてはならない物なのだとか。
旦那様のお部屋にはトレーニング機器を数多く設置。思う存分趣味の筋トレをして頂けるよう苦心しました。
そして目玉で在る夫婦部屋!ハート型の回転式スプリングベットにピンク色の明かりが出る照明を完備。ムーディーな雰囲気を演出出来ます。
喉が渇いた時に即座に水分補給が出来るよう、小型冷蔵庫も設置。その中には匠からのプレゼントが沢山入っています。特別に配合したドリンクは必ず御夫婦に気に入って貰える事でしょう!
もちろん広めのバスルームも用意していますよ。2人でも3人でも余裕で入浴できる大きさです。もしも家族が増えた場合には、匠が子供部屋を増設するという確約をしております!
これには旦那さんもニッコリ笑って拳を振り上げて・・・。ちょっ!待て待て待て!その拳を降ろせ!一旦降ろせってなっ?お前が俺を殴ってもダメージは0ポイント・・・ぐほぉっ!!
「誰が教会を守る一家だゴラァ!!」
「あら、間違って居ませんよね?」
「笑ながらグラビタイトの包丁を持つな!黒い刃が余計にこえぇんだよ!」
「ふっ雑魚が!お前のパンチはダメージ0ポイントだ!」
「c(`・ω´・ c)っ≡つ ババババ」
「バルドのおじちゃん弱―い。」
「俺は弱くねぇ!」
「まったくいつまで馬鹿やってるのよ。やる事無いからって地下街をこんなに立派にしちゃって・・・・。」
「そう言うイルセアもノリノリだったじゃないか。」
「まぁね?」
うん、まぁ俺とイルセアはやる事も無いからとこの地下街の住環境を整えていた訳だ。天井の灯や水源探し何かはなぜか教会の物置に在った魔道具をアイギスとシアが弄って、イルセアが仕上げをして使っている。原理?聞いたけど分からん!ってか忘れた!難しい単語が多かったんや・・・・。
風呂なんかは肉体労働派の俺が頑張ったぞ!なんと温泉を掘り当てたのだ!地熱云々はもちろん温泉の事を言ってるぞ!噴水の水源とは又別の、かなりの熱湯だから冷まして使っている。下水工事してる時にいきなり吹き出してきて死にかけたのは内緒だ!
石材何かは地下街を広げる為に掘削工事をしたら死ぬ程出て来たからな。それを使ってる。テント暮らしだった人達もこれには喜んでいた。特に炊き出しをしていたおっちゃんは、地下街だけど念願の食堂を持てたと泣くほど喜んでくれた。今やここの住人の食を司る重要な場所になっている。
拡張した部分には畑なんかも作ったぞ。ここはシアが活躍してくれた。魔道具で生み出している灯でも育つ植物をたくさん出してくれたのだ。その一覧がこちら。
三つ葉・ニラ・クレソン・金時草・青シソ・小松菜・ほうれん草・玉レタス・ベビーリーフ・リーフレタス・サニーレタス・サラダ菜・春菊・パセリ・ネギ・セロリ・スープセロリ・ワラビ・フキ・サンショウ・畑ワサビ・ヨモギ・カブ・ショウガ・ジャガイモ・里芋・畑ワサビ・ミョウガ・アスパラガス・ラッキョウ・アサツキ・イチゴ
葉野菜が多いが、ジャガイモや里芋何かの芋類が特に助かった。小麦なんかを育てられないから地下街の主食として扱われている。甘味としてのイチゴは取り合いになるので完全に教会管理にした。神の果実何て呼ばれて崇拝されちゃっている。作り出したのシアなんだけどなぁ。まぁ本人が気にしていない様だから良いか。
「で?2人が戻って来たって事は準備は終わったって事で良いのか?」
「あぁ、これで王妃の救出が出来る。」
「助け出したら地下街に連れて来れば良いのよね?」
「その為の脱出ルートも選定済みです。もし情報が洩れていても・・・・。」
「まぁ俺なら強引にここまで連れて来れるわな。」
地下への入り口さえ見つけられない様にすれば良いだけだ。それもシアに頼めば簡単に出来る。
「では早速行きましょうか?」
「タンケ達との連絡が取れないのが少し気掛かりだが・・・。まぁ待ってても仕方ないしな。救出に向かうぞ!」
「なんでお前が仕切るんだ!ここの頭は俺だぞ!」
「やっと私と一緒になる決意をしてくれたのですね!王妃様を救出したら即座に式をしましょう!王妃様に認めて貰えれば誰も文句は言えません!」
「だれもそんなこと言ってねぇよなぁ!?」
「バルドおじちゃんもう諦めなよー。」
「┐(´∀`)┌ヤレヤレ」
王妃の処刑迄後5時間を切っている。まぁ準備は万全なのだから、気楽に行くとしますか。
毎回無断転載対策で以下の文を入れます。読み飛ばしても大丈夫です。無断転載ダメ!!絶対!!
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