第456話
さぁ今回の旅のメンバーを紹介しよう!まずは俺の娘‘Sと付き人のディア!
「シアです!パパの偽物を絶対やっつけます!よろしくお願いします!」
「( `・∀・´)ノヨロシク」
「主の肉奴隷のディアです。いつも鞭で叩かれながら仕事をしています。どうぞよしなに。」
このアホメイドの事は気にするな。俺の威厳を貶める事を第一に考える超ドSだから。だからそんな蔑んだ目で見ないでくれ・・・。さぁ次の仲間はこいつだ!!
「イルセアです。魔女をやっています。私の偽物が暴れているのでしばきに行きます。絶対イキテカエサンゾ・・・・・。」
はい、格好はまんま魔女のイルセアさんでした。ヤル気満々ですね!次はこいつだ!
「おうおうおう!久しぶりに会ったって言うのに又何かに巻き込まれてんのかい?だったら俺がその問題ぶん殴って解決してやるよ!」
真っ赤なリーゼントに虎の刺繍が入った特攻服を着た喧嘩上等の漢。バルドだぁー!あっ手にはメリケンサックを装備しているぞ。次はこいつ!
「ほーっほっほっほ!私の鞭たっぷり味わいなさーい!」ビシッ!バシッ!
あいたっ!ぶへっ!こら俺を殴るの辞めろ!真っ赤なドレスにピンヒール。蝶のマスクを被った女王様。クインだぁ!あだっ!だから殴るの辞めろ!!「この硬さが堪りませんわぁ。」さぁ次は!
「やぁ、お久しぶり。と言っても覚えてるかな?僕だよ、タンケだよ。」
はい、このメンバー随一の常識人!あっちこっちの景色を見る為だけにこのゲームをしているサバイバー。沢山付いた服のポケットには一体何が入っているのか?装備が探検服というこだわりの男タンケさんだぁ!えっ?なんでタンケだけさんを付けたのかって?このメンバーの中だとすっごく苦労しそうだから・・・・。さぁ次は!!
「おっ、お久しぶりです・・・。覚えてますか?」ワンワン!キャンキャン!にゃーにゃー!シャーシャー!ブルルルル!チュンっ!「わっわっ、皆落ち着いて。」
1人動物園。多くの友魔を持つ女、このゲームは装備品自由過ぎないか?飼育員服に身を包んだモッフルだぁ!その手に持ったバケツには一体何が入ってるだろうな?あっちょっ、止め!なんで全員俺を舐めるの!くすぐったいからやめへぇ~!!
「このメンバーにルドを加えた総勢5人+友魔がグルンジャ大陸の厄災討伐メンバーよ!」
「捜索メンバーですよ。そこを間違えちゃいけません。」
「見つけ次第殴ったら良いだろうがよ。」
「わっ、私のお友達が絶対見つけてくれます!だから大丈夫です!」
「あら、なら全部任せてしまっても良いんですのね?」
「1人に押し付けちゃ駄目だよー?ねぇアイギス。」
「(・∀・)ウン!!」
シルが選抜したメンバーがこれなんだが、本当に大丈夫か?まぁ全員準備出来てるみたいだし早速出発するか。
『ではグルンジャ大陸に居るイルセアの全裸を拝みに出ぱーつ!』
「・・・・・・・。」ゴゴゴゴゴゴゴ!
『と、主が言ってました。』
「・・・・・。」くるっ。ニコッ!
「言ってねぇから!そんな事言えって指示出してもねぇ!だからその太陽みたいな炎消してくれ!ってか一体どっから出したそれ!ディアも余計な事言わずにさっさと出発してくれ!」
『もう少し弄られる主を見ていたかったですが仕方ありませんね。それでは出発します。』
なお、イルセアが出した太陽は怒りで覚えたスキルだったらしい。どんだけブチ切れてんだよ・・・・。
城塞首都の広場から飛び上がり、高度を上げて目的地まで飛行を開始する。途中何かを追い掛ける旅人の群れを見たり、港街で厳つい親父にぶん殴られながら吹き飛ぶ銀色一色の旅人を見掛けたりしたがそれ以外は順調だ。港からは他の大陸に向けて次々に船が出てるな。あっ、船の一隻が真っ黒な触手に襲われてらぁ。
「あれは厄災眷属っていう魔物なのよ?知らなかった?」
「残念ながら今までの戦闘で眷属には出会わなかったからなぁ。」
「そりゃ幸運なこったな。あいつ等再生能力を持っていたり、厄介なスキルを使ってきたりと殴るまで面倒なんだぜ。」
「あっ、あの真っ黒いのを直接殴ろうとするのはバルドさんだけだと思う・・・。」
「触ったらデバフが付く奴も居ますからね。本当に気を付けた方が良いですよ?」
「私の鞭も何本か溶かされた事が在りましてよ。」
ほむ、聞いてる限り厄介そうだなぁ。出来るだけ盾で受け流した方が良いか。俺の盾耐久∞だしな。
「あっ沈んだ。」
「住人は・・・・・居ないみたいね。旅人だけの船だったみたい。」
「住人が乗ってたら眷属には出会わなかっただろうぜ。」
「そうなのか?」
「じゅ、住人が一緒に乗ってると、け、眷属が居るルートは進めなくなるんですぅ。」
「危険な事はしたくないと勝手に航路を変えるんだよ。まぁそのお陰で安全に他の大陸に渡れるんだけどね。」
「私達もそれで無事にディザート大陸に渡りましたものね。」
あの砂漠の在る大陸はディザート大陸って言うのかぁ。
「それにしてもディアちゃんは凄いわね。これだけの人数を乗せても気にせず空を飛べるなんて。」
『お褒めに預かり恐縮です。主がダメ男なので私が稼ぎませんと家計が・・・・。』
「・・・苦労してるんだなおめぇ。」
「いやなんでそれで騙される?そんな訳無いだろう?」
『娘2人に稼がせて、自分では一切稼ぎの無い人が何を言っているのです?少しは働いて下さい。』
「働いてるから!攻撃出来ないからドロップが手に入らないだけできっちり皆を守ってるから!ちゃんと仕事してるだろうが!」
「・・・・駄目亭主としっかり者の奥さんの会話に聞こえて来た。」
「わ、私も。」
「駄目夫を調教して上げようかしら?」
「なんで皆ディアの言う事だけを信じるかなぁ・・・・。」
『これも人徳ですよ主様。』
「人望がねぇってか!うるさいわ!」
「もううるさくて寝れない~。」
「(´Д⊂ヽ)」
ワイワイと賑やかに騒ぎながらグルンジャ大陸を目指す俺達。まぁこの世界で普通に空の旅行が出来る訳無いんだけどな。
「ぴぴっ!」
「てっ、敵が来たよ!」
「索敵に便利だなぁ、鳥型の友魔って。」
「呑気にしている場合じゃないでしょう?迎撃準備よ!」
「ちっ、空中戦は苦手だぜ。まぁ殴るけどな!」
「射程に入って下さらないと叩けませんわねぇ。」
「ここは僕の出番かな?よいしょっと。」ズルンッ
タンケが探検服?のポケットをゴソゴソしたかと思ったら、絶対に入りきらないだろうっていう大きさのライフルを取り出した。しかも偉い近未来チックな見た目の奴を。それって魔法銃なのか?
「探検の途中で見つけた遺跡で拾った物だよ。魔法銃じゃなくて火薬やスキルで弾を飛ばす奴だね。だから弾丸で工夫してるよ。」
「てっ敵がさらに接近して来ますぅ!」
モッフルの声に辺りを見回すと、飛行しているディアの右斜め前方から黒い影が群れでこちらに向かって来ているのが見えた。真っ黒な姿をした牙を持つ蝙蝠がこっちに向かって飛んでくる。
ディバット HP500
なんだ、HP500しかないなんて雑魚じゃん。
「大分感覚狂ってない?HP500も在る雑魚魔物何て居ないのよ?」
「大物ばかり倒してるとそう感じるよなぁ。解るぜ。」
「気を抜いては行けませんわよ?どんな特殊能力を持っているか解りませんもの。」
「先制攻撃行くよー。」
タンケの攻撃
狩人・スナイパー・必中・高速リロード・鷹の目・弱点看破スキルが発動
ダメージ200ポイント
ディバットの防御
破壊音波・爆音・音の壁スキルが発動
ダメージ-100ポイント
ディバットに100ポイントのダメージ
ディバットの残りHP400ポイント
「あちゃー。落とせなかったか。」
「大分固いですね。どうやらあの敵は音でこちらの攻撃を防ぐみたいです。つまり攻撃もお殿に関する物で在ると仮定できます。遮音や耳栓などでダメージを軽減出来る可能性が在りますね。」
「動物型の敵を分析する時だけ饒舌になりますわねモッフルさんは。」
「攻撃は続けるけど期待しないでね。近づいて来たらよろしく。」
俺の初厄災眷属戦はこうして始まった。
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