第448話
あぶねぇっ!あの装置を使っていた状態が別アバター扱いで助かった!死に戻りを覚悟してたがデスペナも無く元に戻れてよかった・・・・。
だけどその後の装置の爆発で俺は1回死んじまった。<金剛巨人体>の効果で復活出来たのは良いが、爆発の際に装置の一部が後頭部を強打したらしく気絶状態でずっと瓦礫に埋まっていたみたいなんだよな。
意識を取り戻してやっと地上に出れたと思ったらリダ達が絶賛大ピンチだった。しかもファンティルの奴が即死効果を付与した竜巻で住人達も纏めて殺そうとしてやがった!そんな事させてたまるか!
「奮い立つのです私!もう後悔しない為に!皆を守る為に!!」
「良く言った!それでこそ俺の仲間だ!!」
陽動を発動させながら俺はリダの前に立つ。
ルドの防御
ルドの防御
万想の鎧・双璧・エリアガード・金剛巨人体・純潔スキル発動
金剛巨人体の効果発動 ルドのHPを500ポイント消費し受けるダメージを50%カット ルドの残りHP500
スキルコンボ!!万想の鎧・双璧・純潔スキル発動により<守護者の鎧>が発動 ルドのHPが300ポイント回復 ルドの残りHP800 ダメージ-500ポイント
続いて万想の鎧・双璧・エリアガード発動により<盾の障壁>スキルが発動 ルドの周りにダメージ-1310ポイントの障壁が発生
続いて万想の鎧・金剛巨人体・純潔スキル発動により<巨神鎧>スキルが発動 ルドのHP400を捧げ 5分間無敵状態を得る。 ルドの残りHP400ポイント
「『数多を守れ』<巨神鎧>!!」
さぁこれが俺の防御スキル全開の状態だ!ファンティルが放った嵐は俺の盾の障壁にぶつかりその威力を衰退させていく。巨神鎧の効果で嵐が発生させた余波のダメージも全て俺の物にして被害を抑える!!5分間だけだがこれで全員を守る事が出来る!!
「秘策が在るんだろう?今度は間に合わせくれよな!」
【任せんかい!絶対間に合わせたる!】
【リダさんこっちに来て手伝って下さいまし!他の塔から直接操作したほうがエネルギーを集めやすいですわ!】
【僕達とシアちゃんにアイギスちゃん。シーラさんとガーベラさんも手伝ってくれています!】
【すぐ行きます!!】
リダは俺をちらっと見た。だから俺は大丈夫だという気持ちを込めて頷いて返してやる。きちんと思いが伝わったのかリダも頷き返し、そのまま誰も居ない塔の中に駆けこんでいった。
「グゲェッ!!」
ファンティルの攻撃 <死の風>が発動
攻撃を防がれた事なのか、それともさっき目の前に立ち塞がったからなのか、ファンティルは再度俺に向かって紫の風の刃を放ってくる。
「効かんわ!!」
ルドは無敵状態 相手の攻撃は無効化された。
だが今回はきちんとスキルが使える状態だ!今の俺だったらどんな攻撃も受けきってやるぜ!
ファンティルが狂ったように俺に向かって何度も何度も攻撃してくる。俺はそれを涼しい顔で受け止め続ける。1分、2分と時間が経過して行き。無敵時間が残り1分となった時に待望の知らせが俺に届いた。
【充填率100%!いつでも行けるでルド兄!!】
【もう残り時間が無い!さっさとやってくれ!!】
【了解や!!】
俺の後方に在る塔の上空に浮かぶ光り。その光りからバチバチと雷の様な稲妻が周囲に降り注ぐ。そのすぐ下に居るルリがターゲットスコープの様な物をファンティルに向けていた。
「さんざん好き勝手やってくれよったな!これでも喰らえ!!」
周りに雷を落していた光りの一部が伸び、砲塔の様な形を取った。そして、ルリが引き金を引くと・・・・・。
ボシューーーーーッ!!
「ゲゲェェェェェェェェェェ!!」
飛び出した場所から光りのレーザーが飛び出して俺に攻撃する事に夢中になっていたファンティルに命中した!苦悶の声を上げるファンティル。このまま押し切れるか?
ボシューッ・・・・・。ぷしゅーっ。
【残存エネルギー0・・・・撃ち止めや。】
塔の上で輝いていた光りが全て消費され消えた。塔のあちこちから白い蒸気が上がり、強制冷却に入った様だ。一方攻撃を受け続けたファンテイルはと言うと・・・。
「クケッ・・・・・クケッ・・・・・。」
まだ生きていた。だが先ほどまで纏っていた光りは消え失せ、本来の姿を現している。人の様な顔に歪に曲がった嘴。汚れた羽に刀の様に鋭い爪。それがファンティルの正体だった。
空の暴君 ファンティル HP1000000
光りを失ったファンティルの頭上にやっとHP表示が見える。今なら攻撃が通るはずだ!!
「全員攻撃開始!!」
「グググググ。グゲェッ!!」
俺が攻撃指示を出すと同時、奴はなんと空に飛びあがって逃げ始めた!ダメージを受けているからか最初より飛行速度は落ちているが、それでもあっという間に遥か上空に行ってしまう。
「くっ!この高さじゃ私の攻撃は届きません!」
「私が突貫しても良いんですけど。まだ十分走り込み出来てませんよ!」
「ちょっと待ち!今グライダーを準備するさかい!」
「ファンティルの様子がおかしいですわ!」
「あいつ、さっきの攻撃を真似しようとしてます!」
遥か上空で止まったファンティルは、嘴を大きく開きエネルギーを貯めていた。漆黒に染まったエネルギーの玉は、塔の光りの様に周囲に黒い稲妻を迸らせる。その影響か雷鳴がとどろき、空が分厚い雲で覆われ始めた。
「あいつこっちを攻撃してくるよパパ!」
「(; ・`д・´)」
「旦那様。あれを防いでください!」
「このままだと大陸事消滅しちゃうわ!」
シーラ達も俺の傍に集まって来た。任せろ!と言いたい所だが・・・・・。すまん、もう無敵時間が切れる!
5分経過、ルドの無敵状態は解除された。
無慈悲なログが俺の視界の端に流れる。これで奴の攻撃は1回しか防げなくなった。
「ルドさんを犠牲にすれば1度だけなら防げますわね。」
「だけどその後が続かない・・・・。」
「相手に攻撃も出来ん。大陸に居る人達が避難する時間も無い。あかんわ詰んだ。」
【私が走り込んで一撃与えれば!】
「残念だけどベニちゃんが攻撃するより先にあいつの攻撃がこっちに飛んでくるよ。」
ファンティルはこちらを睨みつけながら黒い球にエネルギーを集める事を止めていた。つまりいつでも発射出来る体制だという事だ。あとは奴が引き金を引くだけ・・・・。くっ!何か奴に攻撃する方法は無いのか!!
「グゲェッ!!」
打開方法を考える暇も無く奴が滅亡の引き金を引いた。漆黒のビームがこちらに向かって突き進む。万事休すか・・・・。
『させるか馬鹿者が!!』
ボファッ!!
ウィンドラのドラゴニッククロー
ファンティルに100000ダメージ
ファンティルの残りHP900000ポイント
「ゲェッ!!」
暗雲を突き破って現れた純白の龍が汚れた鳥に向かって爪を突き立てる。こちらを攻撃する事に気を取られていたファンティルは無防備にその攻撃を受けていた。
そしてこちらに突き進んでいたビームはウィンドラの攻撃により軌道が反れ、大陸の端を少しだけ削りながら過ぎ去っていく。
『空を好き勝手にするだけに飽き足らず。空に住む物や我が盟友を傷付けようとした事許すまじ!!私が・・・・、いや私達がお前に天誅を下す!』
『嘘やん。足を滑らせて頭を打ったら別人みたいになったやん。』
『元々の隊長ってこんなんですよ?』
『はっちゃけてる時は完全に理性のスイッチが切れてる状態だからなぁ。』
『何をごちゃごちゃ言っている!総員戦闘配置!確実に奴を倒し大陸を救うぞ!第2ラウンドの開始だ!』
ゴアアアアアアア!!
ウィンドラが咆哮を轟かせて戦闘態勢に入る。どうやら俺達は助かったみたいだ。
『ルド達は休んでおけ。操舵手!腕部戦闘員!奴をこの場所から引き離すぞ!』
『『アイマム!!』』
ドガンッ!!
ウィンドラはファンティルを両手で捕まえた後、そのまま空中大陸の上空から飛び去って行った。
「後はあいつらの健闘を祈るとするか。」
俺達は飛び去るウィンドラをそのまま見送るのだった。
毎回無断転載対策で以下の文を入れます。読み飛ばしても大丈夫です。無断転載ダメ!!絶対!!
This work will be sent to you by kotosuke5, who is Japanese. Unauthorized reproduction prohibited
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます