第420話
女王のセクハラ攻撃(超過激)に耐えながらリダの帰りを待つ。だからメイドさんも服を脱ごうとする女王を止めろ!なんでヤレヤレみたいな顔をしてるんだあんた達は!!この人この大陸の女王様なんだろ!?代表者がこんな破廉恥で良いのか!!
「もう、あなたったら嬉しく無いのですか?私結構プロポーションには自信が在るんですけど?胸もこんなに大きいですのに・・・・。」
「美人だから困ってるんでしょうが!!あっ馬鹿止めろ!!脱衣を続行するな!!男の前で気軽に肌を見せるんじゃない!お前は痴女か!」
「あらっそれは聞き捨てなりませんよ?誰にでもこんな事をする訳無いじゃないですか。私はあなただからこそ夫婦のコミュニケーションとしてこうしているのです。なんせ私達はシアの両親なのですから。夫婦が仲良くしているのは普通でしょう?それにシアも姉妹が増えた方が嬉しいわよね?」
「ん~、どっちでも良い!」
「ほら、増やしても良いって。」
「(´・ω`・)エッ?」
「そんな事一言も言って無いだろ!!シアもアイギスもこいつを止めてくれ!なんでさっきからお菓子ばっかり食べてるんだ!あぁもう早く戻って来てくれリダ!!」
じりじりと女王がにじり寄る。なぜかメイドさんも協力しようと迫って来る!?えっ?女王様の願いを叶えるのがメイドの仕事?いや完全に女王としてやっちゃいけない事しているんだから止めなさいってさっきから言ってるだろ!なんでそんな所は忠義に厚いんだよ!!あっ馬鹿!引っ張るな!ベッドに押し倒すな!引ん剝こうとするな!?誰か助けてくれぇぇぇぇぇぇ!!
バァン!!
「只今戻りましたぁあああああああああああああああああ!!」
おぉ!!やっとリダ達が帰って来た!!早く助けてくれ!!なんでかこういう時力入らないんだよ俺は!!普段だったら簡単に振り解ける筈なのに!!
「何をしているんですかルドさん!!」
「なんで俺が怒られるんだよ!!俺の所為じゃないって解るだろこの状況!両手足メイドに拘束されている状態でどうして俺の所為になる!!」
「ちゃんと抵抗すれば良いじゃないですか!」
「しようとしても力が抜けるんだってば!!一体全体何で力が抜けるんだ?」
ピコン♪
※相手の拘束から抜ける行為は場合によってはダメージが発生し攻撃判定になります。今回の場合防御能力の低い非戦闘員による拘束を脱出する事がダメージが伴う攻撃として判断されました。よって<不殺の誓い>の効果により攻撃が封じられ自力での脱出は不可能となります。
「ありがとうヘルプさん、でもその説明今じゃねぇ!!もっと早く教えてくれ!!具体的には拘束される前とかに!」
「とりあえず離れて下さい!とぅ!!」
おぉ!!リダがメイドさん達を後ろから抱え上げて投げ捨ててくれた!やっと体が自由に動かせる・・・・。
「残念だわぁ、もう少しでシアの姉妹が出来たのに・・・・。」
「私どっちでも良いって言ったよママ?」もぐもぐ
「┐(´д`)┌ヤレヤレ」もぐもぐ
「た、助かった・・・・。あと2人は何時までお菓子を食べているのかな?」
シアとアイギスをお菓子で足止めしていたメイドさんが舌打ちした気がするんですが?まぁリダが介入してくれたおかげで諦めてくれたようで良かった・・・・。すでにパンツを死守する段階だったから本当に危なかったよ。あっこっちは装備を付け直しているから、その間に飛行船技師がどうなったかの報告を聞かせてくれ。
「本人に事情を話してきちんと協力を取り付けて来ましたよ!!」
「おぉ!ナイスだリダ!それで?その技師は何処に居るんだ?」
「ルゼダちゃん達が連れて来てくれる筈ですよ。」
「ん?一緒じゃなかったのか?」
他のメンバーは一体どこに行ったんだ?
「途中までは一緒だったんですけどねぇ。ルドさんがピンチに陥っていると気が付いて1人だけ先行して来ました!!ですがそんなに離れていなかった筈なのに皆遅いですね?」
ふむ、もしかしてリダが離れた後に何か在ったか?いや、でも城の近くまで来ていたみたいだし、何か在るはずは・・・・。
「リダさん大変ですわ!」
そう考えているとルゼダが部屋に飛び込んで来た。大分慌てているみたいだが一体どうした?
「どうしたんですかルゼダちゃん?」
「クイナさんが歩く鳥の丸焼きに連れ去られましたわ!!」
はい?歩く丸焼き?一体何を言ってるんだルゼダは?
「とりあえず現場に来て欲しいんですの!」
「そう言う事なら行ってみるか。」
「あら?あなたは駄目ですよ?まだシアちゃんの修行が終ってませんもの。」
「能力の継承はすぐ済むんだろ?」
「えぇ、“私がやる気になれば”すぐですわね?」
おっおう・・・・。シーラの奴、もしかしなくても俺達を城に閉じ込めようとしてないか?んー、最悪マロで逃げる事も考えておくか。
「くっ!今の城にルドさんを置いて行くなんて出来ません!!」
「行ってやってくれリダ。」
「ルドさん!?でも私が離れたらまた襲われますよ?」
「大丈夫だ!<盾の障壁>!!皆が戻ってくるまでこの障壁の中で引き籠ってるから。」
「あら、そんな事も出来たんですね。これでは手が出せませんねぇ。」
「・・・・・。若干棒読みなのが心配だからさっさと解決して帰って来てね?」
「なるべく急ぎます!!さぁ行きますよルゼダちゃん!!」
「了解ですわ!!」
こうしてリダ達はまた旅立ってしまったのだった。俺だってそっちに参加したいんだけどなぁ・・・・。人探しとか楽しそうだし。
「さぁ貴方達。この邪魔な結界を壊しますよ。その後は・・・・ジュルリ。」
「「「「はい女王様。」」」」
「全力で抗ってやる!!」
身の危険を感じて鳥肌がやばい!!完全に捕食者の眼だあれは!!あぁ元々暴食花でしたね。本質的に捕食側だわこの女王は!持ってくれ俺の障壁!そして自重してくれメイドさん達!!
再度城を飛び出した私達。クイナさんが連れ去られたという場所は、城の敷地に入る為の門の目と鼻の先でした。
「あっやっと来た!」
「もう遅いでリダ姉!!」
「ごめんなさい。クイナさんが連れ去られてしまいました・・・。」
走って来る私達の姿を見てクリン君達が手を振ってくれています。全員がクイナさんが連れ去られた事に申し訳なさそうにしていますね。
「御免なさい。そもそも私が先に離れてしまったのがいけなかったんです。それで?犯人を見たんですか?」
「歩く照り焼きでした。」
「あれは丸揚げやろ?」
「七面鳥じゃない?クリスマスに食べるアレ。」
「良い匂いがしていましたわね。」
「??????」
話を聞いても一切犯人が解りません。連れ去ったという事は生きているんですよね?出て来た言葉は全て調理済みの料理の名前なんですが・・・・。
「どうして連れ去られたんですか?」
「それはですね・・・・・・。」
クリン君の説明によりますと。私が彼等と離れた後に門の前に突然クリスマス何かに良く見る一匹丸々の鶏肉が現れたのだと言います。その奇妙な姿に呆然としていると、突然鶏肉が「取り立てでーす。」と言いながらクイナさんを捕まえ、走り去ってしまったとか。あまりにも突然の出来事に誰も反応出来ず、慌てて追いかけると庶民街の入り組んだ道に阻まれて見失ってしまったそうです。
「そこでリダさんの鼻に頼りたいんですわ。」
「滅茶苦茶美味しそうな匂いがしていたので、リダさんなら匂いで追えるかと。」
「ここにそいつが落としていったタレが残っとるしな。」
「他の痕跡は全部消えちゃったんです。」
追跡クエスト何ですかねこれ?確かによく見ると地面に茶色い液体が落ちています。かなり粘度が高そうですね。私これの匂いを嗅がないと駄目なんですか?
「お願いします!」
「私達じゃ追えませんでしたの!」
「リダ姉だけが頼りなんや!」
「お願いします!!」
・・・・・仕方ありませんね。クンクンクン・・・・。うっ!これは!
「フルーツの香りの中に香ばしい醤油とニンニクの香り・・・・、これはまさしくステーキ醤油!!」
「チキンステーキだったんですのね。」
「全員不正解だったね。」
「ちぇっ!負けてしもたやん!」
「元々賭け事はしてないよお姉ちゃん。」
「これで匂いを覚えました!早速追撃しましょう!」
地面に落ちたタレの匂いを追って、まずは見失ってしまった庶民街に戻る私達でした。
毎回無断転載対策で以下の文を入れます。読み飛ばしても大丈夫です。無断転載ダメ!!絶対!!
This work will be sent to you by kotosuke5, who is Japanese. Unauthorized reproduction prohibited
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます