第396話
「という訳でやす。覚えやしたか?」
「あぁ、とりあえず成層圏近くまで飛んでから。嵐に突っ込めばいいんだな?」
「そうでやす!!」
「成層圏に嵐が在るなんて聞いた事在りませんわ・・・。」
「完全に厄災案件やなぁ。」
アインにどうにかして技師を連れてきて欲しいとお願いされ、そこで迂闊な返事をしてしまった俺は空中大陸に行く為の情報集めをしていた。と言っても行き方や周辺状況なんかは空中大陸を見つけたアイン達から話を聞けば十分情報を得られた。それ以外に情報を集める方法も無いしな。
もちろん戦闘を想定して万全の準備をする為に時間を貰ったぞ?じゃないと無事に辿り着けるかどうか分からなかったしな。俺達はそれぞれで空中大陸に行くための準備を始めた。俺はモロモロの用意をシア達に任せて、ずっと師匠の元で修行だけどな。
「これで範囲防御はバッチリね。ルゼダちゃんにも負けないと思うわよ?良く着いて来れました。ご褒美にチューしちゃう!んちゅー。」
「・・・・・・・・・。」
「あら?嬉しく無いの?じゃあ今度は私の体でサービスしてあげる・・・。」
ガラガラガラ!!
「あー!!パパが気絶してる間にセクハラしてる!!駄目なんだよ!!」
「q( ゚д゚)pブーブーブー」
「ちぃっ!邪魔が入った!!」
はっ!あまりにも修行がきつ過ぎて気を失っていた!!後なぜかシアのお陰で大事な物を失わずに済んだ気もする!!ってかお師匠様よ、修行つけてくれって言ったけどな?
「全方位からの攻撃を防御しろって無茶苦茶だろ!!」
「あら?おかげで新しいスキルを覚えられたでしょう?」
「その事には感謝してるが。それとこれとは別問題だ!!お願いしたのはこっちだけど危うく死にかけたぞ・・・・。」
ログイン中ずっと全方位から攻撃されて、一撃でも喰らえば最初からやり直し何てどんな地獄だよ。
「でも修行は終わったんでしょ?だったらはいパパ、頼まれた物買って来た。」
「ρ(・д・*)コレ」
「おっサンキューな。」
厄災相手にさすがに初心者装備を使い続けるのも限界だからな。この度手持ちのマネがそこそこ在ったので、装備を購入しました!!フードもぶっ壊れたし、この際全身揃えてやろうってな。買って来て貰った装備がこちら。
蛮族の兜:ジャイアントウルフの顔を模して造られた皮兜。茶色い毛はモフモフに処理されている。(ダメージ-100ポイント 探知系スキルに弱補正 耐久1000/1000)
蛮族の鎧:ジャイアントウルフと弾丸兎の皮を使って作られた皮鎧。真っ白な毛皮のマントがチャームポイント。(ダメージ-100ポイント 耐寒 耐久1000/1000)
蛮族のズボン:ジャイアントウルフと弾丸兎の皮から作られたズボン。茶色い見た目に反して中は白い毛でおおわれモフモフしている。とても暖かい。(ダメージ-50 耐寒 耐久1000/1000)
頭アクセサリー 体力のピアス:HPを100増やす。
手用アクセサリー 耐圧の指輪:外圧に対して強くなる。
手用アクセサリー 呼吸の腕輪:どこでも呼吸できる。
これらの装備締めて100万マネなり。無一文になり申した・・・・。
だが成層圏近くに上がる為には必須な装備と言っても良い!!人間なんて8000メートル以上では生きていけない訳だし、寒さと呼吸の問題も在るからな。
だからそれらを解決する装備を用意して貰った!!見た目が完全に野盗なのはいつもの事だ。被り物がしっくりくるぜぇ・・・・・。
「買い物する時アイギスが暴れて大変だったんだからね!!」
「ヽ(`Д´)ノプンプン」
「倹約の呪いかぁ。でも大丈夫だったんだろ?」
「まだ装備が初心者の部分だけだったから大丈夫だけど・・・。次はもう買いに行かないよ!パパが自分で行ってね!!」
「《 ゚Д゚》┏━ 」
「・・・・・死ぬ事を覚悟して行くよ。」
なお、これらを購入する為にメガネ達に協力して貰った。メガネの情報網を使って腕の良い旅人の生産職に頼んで作って貰ったんだよ。弾丸兎の毛皮はシア達のドロップを分けて貰いました・・・・。対価として山の様な揚げ物を進呈したぞ。
メガネ達が無料で手伝ってくれるはずもなく、向こうから要求された対価は空中大陸の情報だった。最初は連れてけって五月蠅かったけどな。マロに全員乗れる訳が無いし、仲間以外と協力して戦うのにはまだ慣れていないから断った。まぁ案の定メガネ達は渋ったが、そこはリダが話し合い(物理)で全員黙らせてくれたよ。アノトキハコワカッタ・・・・・。
「さて、こっちの準備は終わったな。皆と合流するか。」
「気を付けて行ってきなさいな。死んだら道場で1週間お泊りの刑にするわよ?」
「それだけなら別に罰にならないんじゃないか?泊まるだけなんだろ?」
「毎日私と添い寝して、お風呂も一緒に入浴。マッサージ(意味深)を毎晩やって、食事はあーんで食べさせ合うのよ。まるで新婚みたいじゃない?」
「絶対に死なないようにしなければ!!」
「何よ、そんなに嫌がる事無いじゃない・・・・。」
完全に獲物を狩る目をしながら何を言ってらっしゃるのか・・・・。とりあえず女豹となっちまった師匠から逃げるぞ!!
という事で慌てて移動してきたクランハウスにはすでに俺以外の全員が揃っていた。
「ルドさん遅いですよ!!早く来て下さい!!」
道着の上からモフモフのコートを着込んだリダが俺を呼ぶ。そのコート暖かそうだな?
「えへへ、良いでしょう?寒さ対策に買っちゃいました!!」
リダの場合は仙人骨の隠し効果が判明。実は呼吸や圧力に対しては自前で対策出来るという事で何も購入する必要が無かった。寒さも平気なはずだが、他の皆がローブを着ているので合わせたみたいだな。
「もう!遅いですわよ!!」
「僕達待ちくたびれちゃいました。」
「はよ行こうや。どんなところがごっつい気になる!!」
「もう、ちょっとは落ち着こうよお姉ちゃん。」
他のメンバー全員がモフモフのローブと、俺が付けているのと同じ指輪に腕輪をしている。必要無かったのはリダだけだったからな。これで全員対策はバッチリだ。
「何が在るか分からないんだから気を付けて行けよ兄弟。」
「約束の情報、しっかりと請求させて頂きますからね!!」
「頼むぞ!!絶対に技術者を連れて来てくれ!!もし来なかったら・・・・・。」
「兄様を脅さないで下さいなアインさん。」
「くぅっ!私達にも空を飛べる友魔が居れば!!」
「ガチョウしか居ないんだから我慢しなさい。」
リダ達の後ろには厄災の話を聞いていた全員が見送りに来てくれていた。特にアインの圧力が強い!!そんなに威圧しなくても連れて来るから!多分だが・・・・。
そうだ、ここで本日の主役にご登場頂こう。ミュータントバイクのマロだ!カモンマロ!!
「きゅ~♪」
「今日は頑張って貰うからな。よろしく頼むぞマロ。」
「きゅっ!!」
俺の言葉に嬉しそうに近寄って来るマロ。今は翼竜形態だな。スキルを獲得した事で変化の時間制限が無くなったみたいだ。さて、今日頑張って貰う為にインベントリに用意していた料理を食べて貰おう。
「よーしよしよし、今日はたくさん飛ぶから一杯食べておけよー。」
「がつがつがつ!!」
飛行には体力を使うだろうしな。しっかり食べて体力を付けておいてくれ。ついでにバフの効果が出る事を期待してるがな。
「ルドさん?マロちゃんに何を食べさせたんですか?」
「うん?シーフードフライが乗ったポークカレーだが?」
カレーは万能食と言われる程栄養価が高いからな。そこにトッピングする事によってさらにバフ効果を追加している。今回はスピードとスタミナを重視しているぞ。ポークは何処から来たのかって?師匠が隠し持っていたオーク(?)の肉を使ったよ。スタミナ増強効果が在るのは試食して確認済み。師匠は一体これで何をしようとしていたのか・・・・。横に精力剤の材料が並んでいたのと関係在るんだろうか?
「きゅっぷ。」
「うっし食べたな。すぐに飛べるか?それとも食休みするか?無理しなくて良いからな。」
「きゅきゅっ!!」
「行けそうですわね。」
「気合十分って感じやな。」
「うっし!!大丈夫そうなら全員マロに乗り込め!!・・・・・っておいおいおい!!クランメンバー以外は搭乗禁止!!マロが飛べなくなるだろ!!」
「「「「てへっ。」」」」
「てへじゃない!!」
俺の掛け声に合わせてバイク形態に変化したマロにクランメンバーが乗り込んだと思ったら、ちゃっかりメガネやモフモフ倶楽部のメンバーが乗り込もうとしやがった。重量オーバーになるだろうが!今回マロに無茶させるんだからこれ以上無茶させるような事するなよ!すぐに降りなさい!
「ったく油断も隙も無いな・・・・。さて、ちゃんと全員乗ったな?」
「点呼完了!全員乗ってます!!」
「うっし!それじゃあ気を取り直して出発!!」
「きゅーーーーっ!!」
「「「「「「「「「「「いってらっしゃーい!」」」」」」」」」」
皆に見送られながら、俺達は大空に飛び上がった。まずは成層圏までマロが上がれるかどうかだな。事前にシアに乗って貰った時は大丈夫だったが、メンバー全員が乗るとどうなるか・・・。保険のバフを掛けたとはいえ心配だなぁ。
毎回無断転載対策で以下の文を入れます。読み飛ばしても大丈夫です。無断転載ダメ!!絶対!!
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