第380話

敵の罠にはまって猛毒の中に取り残された僕達。これからどうやって状況を打開しよう・・・。


「あぁ!ウナギが攻撃してきましたよ!!」


ウィーキールの尻尾攻撃

粘液・ぬめる体・軟体・鞭打スキル発動

ダメージ50ポイント


結界がダメージを受ける 結界強度9860


「あいつこのまま結界割ってうちらに止め刺す気や!!」

「あわわわわ。どうしようどうしよう!」

「テッタさん落ち着いて!」

「そうだよテッタさん・・・。ここの攻略の鍵を握っているのは君なんだ。」

「カイト君!?」


30秒経ってカイトさんが動き始めました。でも攻略の鍵を握っているのがテッタさんとは一体?


「君の盾ももう動かせるだろ?」

「そういえばいつの間にか戻って来てる・・・。」

「その状態だったら君のスキルコンボが使えるじゃないか。」

「テッタさんのスキルコンボですか?」

「どんなやつなん?」

「テッタさんらしいスキルコンボだよ。」

「あれって結構恥ずかしいんですよ?盾が2枚揃ってないと出来ませんし・・・。」

「それで状況が変えられるなら頼みますわ!そろそろ結界も持ちませんわよ!!」


ウィーキールの尻尾攻撃

粘液・ぬめる体・軟体・鞭打スキル発動

ダメージ50ポイント


結界がダメージを受ける 結界強度 1210


「結構削られとるやん!!」

「テッタさん急いで!!」

「はい!!行きますよウナギさん!<師子王の建国歌>!!」


テッタの歌攻撃

両盾使い・城塞の歌・英雄の歌・師子王の凱旋・超超音波・歌唱・盾強化・念動スキルが発動

スキルコンボ!!両盾使い・城塞の歌・英雄の歌・師子王の凱旋・超超音波・歌唱・盾強化・念動スキル発動により<師子王の建国歌>スキルが発動


テッタさんがスキルを発動させると同時に、両肩に浮いていた盾がこの部屋の隅まで移動し始めました。盾はあっという間に移動を完了して青白い光りを放ち始めます。


「はるか昔の物語~♪人は弱く魔物が蔓延る時代に生まれし英雄~♪その最初の物語~♪」


テッタさんが歌い始めると、光り輝いている盾からも同じ声が響いてきました。そして、その声は部屋中に響き渡ります。すると、ウナギが苦しそうに身を捩っているでは無いですか!!


<師子王の建国歌>の効果

敵に継続ダメージ50ポイント

味方にダメージ+200ポイントのバフ効果

被ダメージ-100ポイントのバフ効果

状態異常回復

HP+200ポイント


「テッタのスキルコンボは持続ダメージ・与ダメージ追加・ダメージ軽減・状態異常回復効果・HP上昇の効果が在る。この歌の範囲内なら毒のダメージをもう受けないよ。」

「なら片っ端から浄化していきますわ!!」

「すごいなテッタはん。なんで盾職やってるん?」

「これだけ出来たら優秀なバッファーだと思います。」

「憧れちゃったからかなぁ。君達のリーダーにね。かく言う僕も助けられた口だけど。さて、残念ながらこの攻撃じゃあの敵の防御は抜けないみたいだね。」


ウィーキールの防御

粘液・軟体・ぬめる体・受け流し・絶魔体スキル発動

スキルコンボ!粘液・軟体・ぬめる体・受け流し・絶魔体スキル発動により<流動防御体>スキルが発動。

ダメージ-10000ポイント

ウィーキールのダメージ0ポイント


「音で体が揺れてますけど、ダメージは入ってないみたいです。」

「滅茶苦茶嫌がってるんやけどなぁ。」

「あの水みたいな状態でバラバラになったらどうなると思う?」

「あぁなるほど。じゃあちょっとお試しで。」


クリンの剣攻撃

光りの勇者(見習い)・光霊勇剣スキル発動

スキルコンボ!!光りの勇者(見習い)・光霊勇剣スキル発動により<勇爆光波>スキルが発動。ブレイブポイント100消費

ウィーキールに700ポイントのダメージ 防御貫通


ウィーキールの防御

粘液・軟体・ぬめる体・受け流し・絶魔体スキル発動

スキルコンボ!粘液・軟体・ぬめる体・受け流し・絶魔体スキル発動により<流動防御体>スキルが発動。

ダメージ-10000ポイント

勇爆光波は防御貫通効果

流動防御体の特殊効果 防御貫通効果無効

ウィーキールのダメージ0ポイント


ザシュッ!ボーンッ!!


「やっぱりあかんのちゃう?全然ダメージ入ってないで。」

「・・・・・ねぇお姉ちゃん?見間違いだと思うんだけど、ウナギの大きさ縮んでない?」

「うん?・・・・ほんまや。何か縮んどる。」

「さっき噛み付いた時に気が付いたんだけどね。あの体ほとんど水何だよ。本体は別にあって、たぶんそこがHP1何だと思う。」

「つまりスライムみたいなものだと?」

「そうだね。だから核に届きそうな攻撃を嫌がってる。その証拠にほら、嫌がり方が激しくなってるでしょ?」

「確かに、じゃあ今どんどん攻撃してあの体を散らしてやれば良いんですね。」

「でも粘液の問題はどうするん?攻撃したらべちゃべちゃになって動けんくなるで?」


ルリちゃんの言う通り。近接組はカイトさんが攻撃して動けなくなったから全く攻撃出来なかった訳で・・・。あれ?でもなんでさっきの僕の攻撃は効果が在ったんだろう?


「それもテッタさんのお陰だね。揺れている間はスキルに干渉されて十分な効果が発揮できないんじゃないかな?斬られた部分を瞬時にくっ付けることも難しいくらいにさ。現に音を嫌がってウナギが盾に攻撃しているけど、全く動きを止めていないでしょ?」

「確かに!!」


さっきから結界と部屋の隅に移動した盾に何度か攻撃されているけど、粘液で動きを止めていない。僕もどこかで焦ってたんだね。よく観察すれば分かった事なのに・・・。


「さてと、じゃあ君達には核を探し出して欲しい。その御膳立てはするから。」

「今ならカイトさんのスキルコンボが通りますね。」

「そう言う事だね。じゃあ行くぞ!!<牙の絶嵐>!!」


カイトの牙攻撃

アングリーバイト・鮫肌・流渦潮・投擲スキル発動

スキルコンボ!!野生の体・鮫肌・アングリーバイト・ロマンチーニ機関・流渦潮・投擲スキル発動により<牙の絶嵐>スキル発動


水中発動により効果変動 スキル発動者を中心として敵だけを吸い込む渦が発生 継続ダメージ100ポイント 出血の追加効果


ウィーキールの防御

粘液・軟体・ぬめる体・受け流し・絶魔体スキル発動

スキルコンボ!粘液・軟体・ぬめる体・受け流し・絶魔体スキル発動により<流動防御体>スキルが発動。

ダメージ-1000ポイント

ウィーキールのダメージ0ポイント


響き渡るテッタさんの歌声の中、渦に飲み込まれてどんどんその体積を減らすウィーキール。その効果も在ってか相手のダメージ軽減率が下がってる。そして、ウナギの体の中にとても小さな魚の姿が見えた。


「あれが本体!!」

「あかん!銃攻撃はまだ通じへん!」

「ここは私に任せて!!今まで活躍できなかった分頑張りまーーーーす!!」

「ベニちゃん!?」


なんとベニちゃんがカイトさんの生み出した海流に乗って部屋の中を高速で走り回っていた。その速度はいつもの10倍くらいは出ている気がする。そうなると彼女のスキルは威力が爆上がりする訳で・・・・。


ベニの槍攻撃

槍使い・チャージ・優れた体幹・空歩・足捌きスキルが発動

チャージの効果 ダメージ+10000ポイント

ウィーキールにダメージ10025ポイント


ウィーキールの防御

粘液・軟体・ぬめる体・受け流し・絶魔体スキル発動

スキルコンボ!粘液・軟体・ぬめる体・受け流し・絶魔体スキル発動により<流動防御体>スキルが発動。

ダメージ-500ポイント

ウィーキールのダメージ9525ポイント


「これで終わりです!!」

「きゅ~!!」

「「「「「あっ!?」」」」」


ベニちゃんが槍の先に小さなウナギを突き刺した瞬間思い出したんだ。僕達はこのボスに何を求めていたのかを。


オーバーキル!!ドロップが減少!!

何も残らなかった。


「あっ!」

「「「「「「ウナギがぁーーーーーー!!」」」」」」


僕達の悲痛な叫びが部屋中に響き渡った。


毎回無断転載対策で以下の文を入れます。読み飛ばしても大丈夫です。無断転載ダメ!!絶対!!

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