第379話
「白焼き、かば焼き、うな重、ひつまぶし、ウナギゼリー、あっウナギゼリーは要らないね。」
「ルドさんが作ればどれほどの一品になるか・・・・ジュルリ。」
「チャットで連絡しておきましたわ!!炭を熾して待ってると返事が来ましたわ!!」
「絶対ぜーーーーったい倒して食べるで!!あれだけ大きかったらお腹一杯食べても余るはずや!!」
「お姉ちゃん落ち着いて。ドロップ品は小さくなるよ。あとダメージ与え過ぎたらウナギが消えちゃう!」
「はっ!!せやった!」
考える事は皆同じ、あの巨大ウナギをどうやって食べようかだけ。かく言う僕もさっきからう巻きが食べたくて仕方ない!
「さぁ敵のHPはどれくらいだ!!」
ウィーキール HP1
「HP1ぃぃぃぃぃ!?」
「あの巨体でHPたった1ですの!?」
「あかん!!ジャストキルできる人がおらへんで!」
「本当にHP1何ですか?見間違いで1万とかじゃないですか?」
「本当にHP1何だよ・・・・。」
唯倒すだけなら簡単だけど、ドロップが欲しかったらそうは行かない。運営も何て意地悪な魔物を・・・・。
「くぅ!!仕方ありませんわ。一番ダメージが低いのは・・・。バフを受けていないロアの風魔法ですわね。」
「あっ久しぶりに鳥さんが出て来るん?」
「可愛いんですよねぇロアちゃん。」
全然出番のないルゼダの友魔ロア。それがこんな所で活躍する何て・・・・。
「さぁロア出て来なさい!!」チリーン♪
「きゅっ!?ごばごぼごぼごぼぶくぶくぶく・・・・・。」
「ロアー!?」
ルゼダが友魔の鈴を鳴らすと鈴の中から七色の鬣を持ったインコが飛び出してきた。と思ったらバタバタともがき苦しんで静かに沈んでいった。これは完全に溺れてるね。
「そう言えばロア、ルドさんのバフ料理食べてないです・・・。」
「そら溺れるわ。」
「しっかりー!しっかりしなさいロアー!!」
「ぶくぶくぶく・・・・・・。」ヂリーン。シューン
「あっ戻っちゃった。」
「せっかくの出番が・・・不憫な。」
ロアのHPは窒息であっという間に空になって死亡。鈴の中に戻って行った。その戻り方がかなり慌てていたように見えたから、相当苦しかったんだろうなぁ・・・。ごめんよロア。次こそ活躍して貰うから!
「それで?この後どうする?」
「お姉ちゃんが攻撃すれば良いんじゃないかな?」
「まぁそれしかないかぁ・・・・。最低威力でテッタはんのバフを考えると・・・。ダメージ+400ポイントに減衰効果やから・・・・。150ポイントのダメージやね。」
「この際ドロップは諦めましょう。バフを掛けてなかったらまた違ったんでしょうが・・・。」
「御免なさい。私の所為で・・・・。」
「テッタさんが謝る必要は無いですよ。こんなボスが出て来るなんて誰も想像出来ませんから。」
「そうですわ。という事でルリさんやってしまいなさい!!」
「ほな撃つでー。」
ルリの銃攻撃
銃使いスキル発動
オーラソング・師子王の凱旋の効果によりダメージ+400ポイント
仕様銃が水中対応では無い為威力減衰 ダメージ-250ポイント
ウィーキールにダメージ150ポイント
ウィーキールの防御
粘液・軟体・ぬめる体・受け流し・絶魔体スキル発動
スキルコンボ!粘液・軟体・ぬめる体・受け流し・絶魔体スキル発動により<流動防御体>スキルが発動。
ダメージ-10000ポイント
ウィーキールのダメージ0ポイント
「すり抜けた!?」
「体が液体になってましたよ!?」
「これは?そうですか、HP1だからと言って気を抜いてはいけない相手という事ですわね・・・・。」
「ダメージ-10000とか抜ける人居るのコレ?」
「相手の攻撃が来ますよ!!」
「私が受けます!!」
テッタの誘因の歌
ウィーキールのヘイト値上昇
攻撃目標がテッタに変更された。
ウィーキールの尻尾攻撃
粘液・ぬめる体・軟体・鞭打スキル発動
ダメージ50ポイント
テッタの防御
両盾使い・盾強化・念動スキル発動
城塞の歌・師子王の凱旋の効果。ダメージ-150ポイント
ダメージ-260ポイント
テッタのダメージ0ポイント
「攻撃はそんなに強く無いです!!」
「テッタさん盾!!」
「へっ!?」
粘液・ぬめる体の追加効果 対象の動きを一定時間阻害する。
テッタの白銀の浮遊盾は30秒間行動不能
ガランガラーン!!
「盾が1枚落ちた!!」
「うわーん!スキルを使っても動かせませーん!!」
「相手の攻撃を受けたら粘液まみれになって行動不能になる!!攻撃を受けちゃ駄目だ!!」
「普通の敵では無く状態異常を中心に戦うトリックスター何ですわね。見た目がウナギだという事は・・・。血にも毒が在る可能性が在りますわ!!」
「遠距離攻撃で毒を付与してくるかも、ルゼダが回復できるとはいえ皆気を付けて。」
「相手の攻撃も遅いから回避は出来るけど、こっちの攻撃はどうするん?」
「僕がやってみる!!」
カイトの牙攻撃
鮫肌・アングリーバイトスキル発動
オーラソング・師子王の凱旋の効果 ダメージ+400ポイント
ウィーキールにダメージ470ポイント
ウィーキールの防御
粘液・軟体・ぬめる体・受け流し・絶魔体スキル発動
スキルコンボ!粘液・軟体・ぬめる体・受け流し・絶魔体スキル発動により<流動防御体>スキルが発動。
ダメージ-10000ポイント
ウィーキールのダメージ0ポイント
粘液・ぬめる体の追加効果 対象の動きを一定時間阻害する。
カイトは30秒間行動不能
「あがっ!」
「カイトさん!!」
「私が回収して来ます!!」
カイトさんは体が透明なヌメヌメに覆われて噛み付いた状態のまま固まってしまっている。ベニちゃんが即座に走り寄って、カイトさんを回収してきてくれた。でもなんでこんな無茶を?
「はっ!アングリーバイトの隠し効果!!」
「テッタさんは何か知ってるんですの?」
「アングリーバイトって確率で敵に出血の状態異常を与えるんです。スキルの説明欄には書かれて無いんですけど、スキルコンボの方にはしっかりと表記されてるんですよね。それでカイトはおかしいって言ってずっと実験してたんです。」
「なるほど、スキルコンボになると確実に出血状態に出来る。でもアングリーバイトはかなり低確率の状態異常付与何ですわね?」
「ですです。だから説明欄にも乗らないんです。」
「だったら最初からスキルコンボ使えばええやん!!なんで先に噛み付いたん?」
「それは多分相手がウナギだからじゃないかなぁ。」
これは僕の予想だけどね。カイトさんのスキルコンボは自分を中心に渦を発生させて相手を身動きできなくさせてから、牙や鮫肌で傷付けて攻撃する技だよね?でも相手は細長く巨大なウナギ。もし万が一渦の流れに乗られて、巻き付かれでもしたら戦力が1人へっちゃうよね?それを嫌がったんじゃないかな?
「色々奇策を持っている敵ならそれくらいの事はやりそうでしょ?」
「確かに、さっき使った防御スキルを考えるとあり得そうですわね。」
「軟体とかぬめる体とか受け流し。スキルコンボも警戒しないとですね。」
「どっちにしても動けんくなったらどうしようもないやん!!」
「まだ噛み付きなら相手から離れられますから。」
「皆!!攻撃が来るよ!!」
ウィーキールの毒液攻撃
血毒・毒使い・毒性強化・浸透・射出スキル発動
ダメージ10ポイント 追加効果 緋毒
「範囲が広すぎて防御しきれない!?」
「させませんわよ!!」
ルゼダの聖霊魔法
結界効果が発動。味方の受ける攻撃を結界が防ぐ。
消費MP100ポイント 結界強度10000
味方のダメージ0ポイント 結界強度9990
「助かりましたルゼダさん。」
「・・・・しくじりましたわ。」
「えっ?なんでなん?攻撃はちゃんと防いだやん。」
「お姉ちゃん、周りを見て?」
「周り?なんか真っ赤になっとるけど・・・。」
「これは全部毒ですわ。防御ではなく祈りを選ぶべきでしたわね・・・・。」
「今から浄化は出来ないんですか?」
「この毒。とんでもない威力何ですわ。ログを見て下さいまし。」
「うわっ!なんやこれ!!」
緋毒の効果 ダメージ10ポイント
結界がダメージを受ける 結界強度9980
緋毒の効果 ダメージ10ポイント
結界がダメージを受ける 結界強度9970
緋毒の効果 ダメージ10ポイント
結界がダメージを受ける 結界強度9960
・・・・
・・・
・・
・
「1秒に10ダメージって所かな?」
「こんな所に出たらあっという間に死んでしまいますわ。」
「でもでも!!このままでも結局皆死んじゃいます!」
「あかん!!あと980秒しか無いで!!」
「あと16分でここら一帯を浄化してあいつを倒さないといけないのか・・・。」
「結構なピンチですわね。」
うーん、これは詰んだかもしれない・・・・。
毎回無断転載対策で以下の文を入れます。読み飛ばしても大丈夫です。無断転載ダメ!!絶対!!
This work will be sent to you by kotosuke5, who is Japanese. Unauthorized reproduction prohibited
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます