第369話
「すみませーん!どなたかいらっしゃいませんかー?」
「はいはい、ちょっと待ちなさいな。」
くぅ、バフ効果が残ってるうちにスキルゲット作戦がいきなり躓いた・・・。効果を十分に使いたいからと無理行ってクランハウスの設置を後回しにしてきたというのに!!
「どなたかしら?」
「あっこの道場の人ですか?ここは盾職用の修行をしていると聞いて来たんですけど間違いないですか?紹介状ならあります!!」
「えぇ間違いないわよ。この首都で盾職用の修行をしているのはここだけでしょうね。で?あなたのお名前は?」
「あっ!!失礼しました!!私テッタと言います!!」
ほう?俺の邪魔をしてくれた奴の名前はテッタと言うのか・・・・・ん?テッタ?どこかで聞いたような・・・・・・。
「えっ?嘘っ!信じられない!!師匠がなんでこんな所に!?」
「師匠?ってどこかで聞いた名前だと思ったらおまえ本当にテッタか?俺が修行を付けた?」
「はい!!そのテッタです!!」
一時期王都に師匠に連れられて行った時に盾職としての戦い方を教えた聖盾使いのテッタが門の所に立ってるじゃあ~りませんか!!いやでもどうしてここに?っていうか姿が変わり過ぎて全く解らなかったぞ。
「テッタはキャラ変えたのか?種族も変わってるだろ。」
「あっはい!!師匠と同じ巨人族にしました。えへへへ。」
「あらあら、私も姿が変わってて気が付かなかったわ。あの時の女の子なのね。」
そう、テッタはちょっと前の俺と同じ身長3メートルの巨大な体をしていた。だが決してゴリマッチョではない。身長は高いが後はかなり作り込まれた美人な女性キャラクターになっていた。
具体的に言うと金の長髪に碧眼+どこかの姫の様な格好にボイン様だ。もう一度言う。師匠にも負けないボイン様だ!!おっと師匠が自分の胸を持ちあげてアピールを始めたのでこれ以上言うのは止めよう。だからその状態でこっちに迫ってこようとしないでくれ師匠。
「そう言うあなたは?」
「あら忘れちゃったの?ルドきゅんの妻であなたに修行を付ける様に言った人の事を。」
「えぇ~!?あの時のお姉さんですか!?全く分かりませんでした・・・。」
「妻かどうかはともかく、見た目がテッタ張りに変わってるからな。初見で気が付く訳無いわな。」
なんせ種族も悪魔になっちまってるしなぁ。顔は一緒でもかつての姿で想像しにくいだろ。
「それで?テッタも盾職の修行に来たのか?」
「はい!!冒険者ギルドで貢献度を稼いだおかげでここを紹介して貰ったんです!!」
「ふぅ、間違いないわね。ルドきゅん以外に教える気は無かったけど、要望に応えないと私がここに居られなくなっちゃうわ。あなたの弟子入りを認めます。」
「これからよろしくお願いします!!」
「おう、これからは妹弟子って奴だな。それで?テッタのステータスはどんなもんなんだ?」
「最近再開したばかりで、引継ぎも出来てないですよ?はい、これです。」
名前 テッタ
種族 巨人
所属 冒険者 ランクD
ギルド 無所属
HP 100
MP 10
ブレス 1000
スキル
<両盾使い>
両手に持った盾により敵の攻撃を防ぐ。ダメージ-50ポイント
<誘因の歌>
甘く、囁くように誘う歌。歌声で敵のヘイトを稼ぐスキル。歌が上手であれば上手である程ヘイトが集まる。
<城壁の歌>
強く、固く、頑強な民を守った城壁の歌。歌の効果範囲内に居る味方が受けるダメージを減らす。ダメージ-50ポイント
<オーラソング>
不思議な響きを感じる歌。歌の効果範囲内に居る味方にオーラを纏わせ、攻撃力をアップさせる。ダメージ+100ポイント
<回帰の歌>
故郷を思い帰りたいと願う歌。敵の戦意を削ぐ。歌の効果範囲内に居る敵のバフを無効化する。
<快気の歌>
雌伏の時が過ぎ、元気に外を駆けまわる明るい歌。歌の範囲内に居る味方の状態異常を回復する。
<英雄の歌>
何度やられても立ち上がる英雄を讃える歌。味方のHPを回復する。(効果範囲内の味方HP+100)
<師子王の凱旋>
かつて居た師子王の凱旋を謳った歌。歌の効果範囲内の味方の防御力と攻撃力をアップさせる。(与ダメージ+100ポイント 被ダメージ-100ポイント 激励の追加効果)
<生命力感知>
自身、もしくは他者の生命力を感知できる。自身以外の生命探知範囲は半径50メートル
<歌唱>
歌に関するスキルに補正が掛かる。歌の効果を2倍にする。
<盾強化>消費MP10
盾を強化してダメージカット能力を高める。ダメージ-10ポイント
<超超音波>
声による超音波によって相手を攻撃するスキル。ブレスポイントが続く限り継続ダメージ(ダメージ20ポイント 消費ブレスポイント10)
<息継ぎ>
瞬時にブレスポイントを回復するスキル(ブレスポイント+20)
<深呼吸>
大幅にブレスポイントを回復する。(待機時間10秒 ブレスポイント+100)
<脅威の肺活量>
ブレスポイントが大幅に増える。(ブレスポイントを付与 ブレスポイントを1000にアップ)
<念動>(装備スキル)
手を使わずに物を動かすスキル。
スキルコンボ(両盾使い 城壁の歌 英雄の歌 師子王の凱旋 超超音波 歌唱 盾強化 念動)
<師子王の建国歌>
盾を使い歌を反響させて音で出来たフィールドを作り出す。その中に入った敵には持続ダメージを与え。味方にはバフ効果を与える。
(断続ダメージ50ポイント 与ダメージ+200 被ダメージ-100 状態異常回復 HP+200)
装備
頭 歌姫のティアラ(歌の効果範囲拡大 耐久値1000/1000)
体 ナイトドレス(HP+200ポイント 胴体へのダメージ-100ポイント 耐久値3000/3000)
右手 白銀の浮遊盾(自動防御 防御時ダメージ-50ポイント <念動>スキル付与 耐久値5000/5000)
左手 白銀の浮遊盾(自動防御 防御時ダメージ-50ポイント <念動>スキル付与 耐久値5000/5000)
腰 星屑の帯(※特殊装備装備 耐久自動回復)
足 舞姫のブーツ(移動補正 ノックバック無効 脚部へのダメージ-100ポイント 耐久2000/2000)
アクセサリー
頭 指揮者の耳栓(歌唱スキルの詠唱補助)
体 簡易装着型音声拡張装置(歌スキルの効果範囲拡大)
左手 きらめく指輪(歌唱効果増大 演出効果)
右手 鳴り響く指輪(バックコーラス効果 BGM+)
称号
『世界の歌姫』
『人々の希望』
『流れ星を捕まえた者』
『古代兵器の使い手』
所持金 10000000マネ
・・・・・・・俺より全然強いんですけどこの子・・・・・。バフも回復も防御も出来るとかどんだけチートなのよさ・・・・・・。
「あらぁ、完全にルドきゅんを抜いちゃってるわねこの子。教えようと思ってたスキルを自力で覚えちゃってるわ。」
「<両盾使い>ってやつ~?」
「そうよシアちゃん。盾使いと両盾持ちの熟練度が上がれば統合進化してこのスキルになるの。自力で使えちゃうなんてかなり凄いわ。」
「ALOの時に師匠に助けられたのが悔しくて、かなり頑張りました!!」
頑張り過ぎだと思うんですけど?両肩に銀色の盾がフヨフヨと浮いてるし、ティアラは美人な顔に似合ってるし、ナイトドレスと聞いて夜のセクシードレスか!?何て思ったけどそうじゃなくて騎士(ナイト)ドレスでガッチガチの防御力(露出的な意味で)だし。その首の所にピンマイク刺さってるし、帯はキラキラと光りを放ってるし、ブーツは真っ赤だし。
そもそも装備の質が俺より断然上じゃねぇか!!俺なんてまだほとんど初心者装備だぞ!!
「それで?どう考えても私にはあなたに指導が必要だと思えないのだけど?」
「いえ、私はもっと人の役に立ちたいんです!!あの時の師匠みたいに!!」
「その師匠が今のあなたを見ていじけてるわよ?」
「俺も結構頑張って来たんだぞ?なのに最近再開した奴に抜かれる何てどういう事?そりゃ大半を修行に費やして残りはイベントに参加したりだけどこの差は何だよ・・・。俺がやって来た事って一体・・・・・。」
「わぁーー!しっかりして下さい師匠!!」
「パパ拗ねちゃったの。」
「┐(´д`)┌ヤレヤレ」
毎回無断転載対策で以下の文を入れます。読み飛ばしても大丈夫です。無断転載ダメ!!絶対!!
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