第336話
市場に来る途中でシアが2つお宝を発見した。ちょっとごつめの刃の付いた機械部品と、お札の一部だ。本当に何なんだろうなコレ?
「まぁお宝の正体を調べるよりもこっちの方が先だけどな。」
「賑わってますねぇ。食材が沢山並んでます。」
「フルーツや魚が多いね。あれってパイナップルに似てない?」
「パナプって名前ですわね。あれも買いますわよ!!」
「なぜルゼダが一番張り切って買い物してるんだろうな?おっ!!あれは貝か!!ムール貝に似てるな。買っとこう!!」
「ルドさんルドさん!!こっちにお米も在りましたよ!!香辛料も!!」
「それも買いだ!!」
「・・・・なんや皆好き勝手動いて迷子になりそうやね。」
「私達も置いてかれない様に気を付けようね。」
「パパ待ってよー!!」
「(;´д`)ノ マッテェェェ―」
いやぁ、市場は活気が在って良いな!!肉や魚に野菜も揃ってるし全部が新鮮で良い物だ!!あぁついでに並んでいるトマトみたいな野菜の中にお宝を1つ発見したぞ。赤い宝玉が混じっていて、店の人に聞いたらその店の物じゃないからと貰って来た。
「ルドさんも見つけたんですか?私も香辛料屋さんで1つ見つけました。」
リダが見つけて来たのは香辛料が入っていた袋。それがなんとお宝の1つだったらしい。今は香辛料入れとして活躍しているそれは唯見ただけでは麻袋にしか見えないな。
「僕達も見つけたよね?」
「そうですわね。これは果物屋さんに在りましたわ。」
ルゼダ達が果物を売っている店で見つけたのは果物を切っていた刃物だった。よく見るとプロペラの一部の様な形状で、切れ味が良かったから固い果物の皮を剥くのに使っていたそうだ。元々使っていた物が在るからと貰えたんだと。まぁ沢山果物を買ったお礼だそうだ。
「うちらも見つけたで!」
「これは魚屋さんに在りました。」
ルリ達が見つけて来たのは鱗落としの様なパーツ。持ちての部分に布が巻かれているが、それを巻いたのはお店の人らしい。丁度良い形状だったのでそのまま使っていたんだと。よく見ると何かを引っかけるような形状をしているから、固定する為のパーツ何だろう。
「俺が見つけた玉が一番ポイントが高いか?」
「そうですわね。それ1つで10ポイントみたいですわ。」
「一番低いのが私の袋です。1ポイントしかありません。」
「うちらの見つけたのと、ルゼダ姉が見つけたのが一緒か。」
「どっちも2ポイントだね。」
俺達が見つけたお宝のポイントはいくらじゃろうな?
クラン『ティーターン』お宝ポイント 30ポイント 発見お宝数 11個
イベントランキング130位
「結構溜まってるんだな。」
「参加クランの数っていくつでしたっけ?」
「確か500くらい?」
「上位に食い込んでる形ですね。」
「そやったらうちら狙われるんちゃう?」
「そう言えば倒されたらお宝奪われるんですよね。」
「パパー。はいコレ。」
「(`・∀・´)エッヘン!!」
「ん?どうしたんだコレ?」
「なんか知らないおじさんが襲い掛かって来たから倒した!!」
「アイギスも?」
「(・∀・)ウン!!」
「・・・・一旦拠点に戻るか。どうやら狙われ始めてるらしい。」
「急ぎますわよ!!こんな人の多い所で戦いになったら迷惑が掛かりますわ!!」
俺達は急いでその場を離れようとした。だがすでに遅かった様だ。なぜならば、他の客を無視してこちらに攻撃を仕掛けてくる旅人の姿が見えたのだから。
「『ティーターン』見っけ!!お宝寄越せー!!」
「ばっ!!こんな場所で暴れようとするな!!」
「NPCがどうなったって俺達には関係ないもんねぇ。」
「被害出したくなかったらさっさとお宝だしな!!」
「最低な考えの人達ですね。」
「皆さん私達から離れて下さい!!」
「とりあえずお前等はこっちに来い!!<陽動>発動!!」
「ルドさん市場の先には浜辺が在りますわ!!」
「分かった!そっちに誘導する!!」
「逃がすな!!追えー!!」
陽動で攻撃は俺が引き受けられるし、あいつ等も宝を手に入れるまで諦めないだろうから誘導は出来るだろう。だが懸念なのはこの状態を他のクランのメンバーに見られる事だ。これはこの後かなりきついぞ?
市場を抜けたすぐ先はルゼダの言う通り浜辺だった。だがそこには多くの旅行客が楽しんでいる姿が見える。こんな所で戦闘なんてしたら迷惑以外何者でも無いぞ!?
「ルドさんあっち!!あっちには人が居ません!!」
「了解した!!」
「逃げるんじゃねぇ!!」
ビクアの銃攻撃
攻撃のターゲットはルドに固定されている。
銃使い・狙撃・連射・姿勢制御・弾道抑制スキル発動
ダメージ50(5×10)ポイント
ルドの防御
盾使い・両盾使いスキル発動
ダメージ0ポイント
ガガガガガガガガガガン!!
「くそっ!あいつ固いぞ!!」
「馬鹿野郎!!人が居るところで銃なんて撃つんじゃねぇ!!」
「えっ!?反撃にうちも撃つ所やったのに・・・・。」
「我慢だよお姉ちゃん!!」
遠距離攻撃を持ってるのは1人だけみたいだな。だったらあいつの攻撃に注意しながら逃げるのみ!!
「もう少しですわ!!」
「この岩場を抜ければ・・・・・うわっ!」
「どうしたクリン!!」
「挟み撃ちです!!」
「ふふふふふ、観念なさい!!貴方達のお宝は私達が貰うわ!!」
「あってめぇ!!人の獲物を!!」
逃げた先にはなぜか全員が際どい水着を着た女性達の姿が!?完全に挟まれた!!
「けど関係ねぇ!!<陽動>!!」
「これでも喰らいなさい!!」
ヨルの鞭攻撃
攻撃対象はルドに固定されている。
鞭使い・連打・女王の威圧・風切り・魔力纏いスキル発動
ダメージ250(25×10)ポイント
ルドの防御
盾使い・両盾使い・純潔スキルが発動
純潔スキルの発動により女王の威圧スキルによる防御能力低下を無効化
ダメージ0ポイント
ビビビビビビビビビビシィッ!!
「なんですって!?私の鞭は全体攻撃なのよ!!これじゃあお宝大量ゲットの計画が!?」
いくら全体攻撃とは言ってもターゲットが1人なら全体攻撃にはならない!!すべての攻撃は俺の盾で受けて終わった。
「へへへ、俺達まで守って貰って悪いな!だけどそれはそれ!これはこれだ!!まずはこのちっこいのをやらせて貰うぜ!!」
「陽動が効いてる間は俺が相手なんだよ!!」
女性の相手をしている間に追いかけて来ていたクランが追いついたみたいだ。戦闘を走っていた大剣使いが剣を構えながら最後尾にいたシアに攻撃しようとしていた。まぁそんな事はさせないんだがな!!
ケネムの大剣攻撃
大剣使い・重撃・気功・オーラ・斬撃強化スキル発動
ダメージ60ポイント
ルドの防御
盾使い・両盾使い・盾強化・被ダメージ減少・ヘビィウェイト・純潔スキル発動
ヘビィウェイトの効果により重撃スキルのノックバックを無効化
ダメージ0ポイント
「だらっしゃーーーっ!!」
ガギィンッ!!
「ぬおっ!!俺の攻撃が弾かれた!?」
「その隙は逃しません!!」
リダの格闘攻撃
攻撃目標 ケネム
拳闘・蹴闘・戦闘術・心義夢想・連撃・軽業・気功・内丹術・闘気術スキル発動
スキルコンボ!!拳闘・蹴闘・心義夢想・軽業・気功・内丹術・闘気術の効果により<仙闘術(仮)>スキルが発動!!
連撃スキル発動 10コンボ達成!! ダメージ+10ポイント
ダメージ305ポイント
ケネムの防御
大剣構え・受け流しスキル発動
心義夢想の効果によりダメージ軽減を無効化
ダメージ305ポイント
「ぐべらっ!?」
「小さい子を狙う卑怯者には鉄拳制裁です!!」
ケネムは倒れた。
リダが追っ手の大剣使いを倒した事で後ろの奴等の動きは止まった。だけどいまだに挟まれた状態に変わりない。この窮地をどうやって脱出しますかね?
毎回無断転載対策で以下の文を入れます。読み飛ばしても大丈夫です。無断転載ダメ!!絶対!!
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